後ろから「コツコツ」音。点検の一コマです。スズキ：ワゴンＲ

サスペンション・足回り修理・整備
スズキワゴンＲ

2025年02月13日 10:56後ろから「コツコツ」音。点検の一コマです。スズキ：ワゴンＲ

「コンコンとか、コトコトとかって～気になって気になって」と、O様（女性)から、下廻り点検のご用命です。お車はスズキ：ワゴンR。
走行距離は６万㌔。年式（H22年）の割に少ないです。
同乗にて症状確認。細かい段差でも「コツコツ」と高い音が後ろから聞こえます。
危ないのか危なく無いのかは別としても、コレは気になりますね。
この車両は２ＷＤ（ＦＦ）。リヤの足廻りはシンプルなアクスルタイプなので、この感じがどこから発生するのか？が、いまいちイメージ出来ないでいました。
室内の荷物だったり、工具を確認。稀に悪さする事もありますが、問題は無さそうです。
再現性が欲しくて、後ろ側を上下に揺すると「コツコツ」が。
コレっぽい！ちゅう事で、
４柱リフトで下から、整備士さんとかわりばんこで懸垂。今回の点検で一番きつかった有酸素運動？でしたね。（リフトで揺するのは危険なので、自己責任っす）
一連の状況はこちら↓↓

最初からノイズキャッチャーを使えば良かった気もします。が、ここまでハッキリ聞こえる音だったので、フウフウ言いながら、どっから～？で探しました。
発生源は、右後輪のコイルスプリング（バネ）の、アクスルとの接触部の模様。
リヤアクスルが、上下する軌跡は車体取付部を中心に円状となります。そして、スプリングも伸び縮みで気持ちネジれます。なので、アクスルとスプリングが触れる所で、少しとは言え擦れる状況に。
お互いの摩耗と錆で、弾じいてるイメージで音が出るのでは？と予想します。

後ろから「コツコツ」音。点検の一コマです。スズキ：ワゴンＲ

冒頭の画像で、
マイナスドライバーで隙間を作ると静かになります。間違いなさそうです。
隙間にグリスを入れても音は止まりませんでした。
では、確認で、
バネを回して当たり所を変更してみます。ショックアブソーバーの取付を外せばすぐなので早速。
取付範囲のギリギリまでズラしてます。
結果は、静かになりました。
修理はコイルスプリングの取替になります。
スプリングシート（ゴム）があれば、鳴らない気もします。が、最初から設定が無いのは、価格的に致し方ありませんね。
ちなみに、後日わかった事で、
４ＷＤ車の場は、デフホーシングとスプリングの間に、シートがあるんですね。
これを取付て～の実績はありませんが、後々同様の案件の時は、試してみる価値アリかと思います。

後ろから「コツコツ」音。点検の一コマです。スズキ：ワゴンＲ