ハイフラの点検をバルブ電球で確認。ランプ内蔵のキャンセラー（抵抗）が故障した模様です。スズキ：ジムニーＪＢ２３｜車検・点検・修理のグーネットピット

「ウインカー何とかなります？」とご用命です。車検整備でご入庫の、スズキ：ジムニーＪＢ２３。
症状は、右側フラッシャの点滅が早く、通称ハイフラでした。
保安基準でいう方向指示器で、点滅周期は「毎分６０回以上１２０回以下の一定の周期で点滅するものであること」とあります。毎分２００回超えんじゃね？位の早い点滅で不適合状態ですね。
その他に、方向指示器の規定って、灯光の色、昼間で点灯確認できる距離、見通し範囲（視認角度）などなど、決まっております。
余談ですが、流れるウインカー（シーケンシャル）の事を保安基準では、連鎖式点灯と呼びます。
日本人的にシャキッとする解釈っすね。話が長くなりました。
テールランプが、社外のＬＥＤタイプになっておりました。
一連の状況はこちら↓↓

本題に戻り点検です。
一番怪しいのは、社外テールランプ。
原因が、車両側？なのか、社外テールなのかを、テールランプを外し、車両側バルブソケットに、純正同等の電球を取り付けます。すると正常に戻ります。
という事は、社外テールランプに原因ですね。
ここで、純正テールランプに戻す、もしくは買替えれば済む事です。が、お客様が気に入ってる形なのと、ＬＥＤに不点灯箇所は無く、点滅周期の不具合なので、なんとかなれば～という事です。
テールランプの裏側を見ると、キャンセラー（抵抗）らしき物が外側に１ケと、内側の基盤上に見えます。外側のはテール用で、内側がフラッシャ用の模様。

裏側のビスを外してみたものの、レンズとベースがシーリング接着です。防水の為当然なのですが、コレをカラ割して～ですと、修理料金と仕上がりに問題ありになります。
なので、電気を消費させれば良いのか？って事で、バルブ（電球）を並列に割り込ませて確認。
結果はオッケー。正常範囲と言える点滅リズムになりました。
という事で、
バルブ同等のキャンセラー（抵抗）を、点検時と同様の取付方法で割り込ませる事に。
キャンセラーとテールランプが干渉しない位置を探ると、ボデーの下側クボミが、一番収まりが良かったです。

余談ですが、
今回のハイフラは、球切れ警告の作動です。
ＬＥＤは抵抗が小さく、消費電力が少ないので、点灯はしていますが、バルブ（電球）が光ってないかも？のお知らせになります。
そこをキャンセラー（抵抗）を使って、電気を消費（放熱）させ、電球は切れてませんよ～といった、疑似的なものにしてあります。
という事は、万一、ＬＥＤが不点灯（基盤不良などで）の場合でも、ハイフラにならない可能性が出てきます。（メーカー純正のLEDの場合とは異なると思います）
なので、日常点検として、お車の電気廻り点検も大切かな～と。
運行上のトラブル防止になりますし、ショウウインドウとかでも、ご自身のお車の電気廻りチェックを、一人でも確認できますよ。