自動車保険Q&A:車両保険の補償範囲
保険会社により状況が異なることもありますのでご注意ください。その他ご質問があればこちらへ。
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車両保険の補償範囲
クルマに保険をかける際に、保険料にかかわる割合が年齢条件とともに大きいのが車両保険です。ところで、この車両保険の適用範囲や補償内容について、意外と知られていないことが多いようです。たとえば、クルマにイタズラされて傷を付けられたなんてケースでは、修理のために保険を使っても翌年の等級には影響しません。等級は現状維持のまま継続契約できるのです。逆に、すべてのクルマの修理に車両保険が適用されるワケでもないのです。今回は、知っているようで知らない車両保険についての話です。
Q1 車両保険は自然災害だと補償されないこともあるんですか?
A1 台風、洪水、高潮などには車両保険が適用される自動車保険もあります
   クルマが思わぬ事故で損傷したら保険で修理したいと思うところですが、車両保険のタイプにより適用範囲は異なります。下表を見ていただければわかるように、一般車両保険と車対車+A特約とでは事故の補償範囲が違います。また、自然災害や偶発的な事故に対して、どちらの保険もほぼ適用されますが、地震や戦争・内乱に対しては双方とも補償対象外。台風だって似たようなモノだろっていうツッコミが聞こえそうですが、地震などの予測も避けることもできない災害に対しては補償のかぎりではない、ということですね。ただし、補償範囲は各社で異なるので、加入の際に確認が必要です。
Q1 自動車保険に入れないクルマもあるってホントですか?
A1 一部の高級自動車やスポーツカーは入れないこともあります
   事故の際に保険金を支払う保険会社サイドにしてみれば、事故を起こしやすいクルマや高額の保険金が予想されるクルマはアタマが痛いもの。そのため、スポーツカーや高級車の保険金は高額になり、保険会社によっては取扱いしないところもあるのです。これと同じ考え方なのが若年齢層の保険料。事故を起こしやすいとされるため、保険料が高くなるわけです。ちなみにポルシェやフェラーリの保険は異常に高額になるか、実際に受け付けてくれない保険会社もあります。あるいは、車両保険は加入できないがそのほかの保険には応じる(ただし高額)といったところもあります。

自動車盗難犯罪の急増で保険料が高くなる
Gooの誌面上でこれまでも述べてきたことですが、自動車盗難犯罪はここ 2〜3年で急激に増加しています。とくにねらわれているのが高級4WD車とスポーツカー、そして高級輸入車。盗難犯罪の増加に伴い車両保険も高くなる傾向があり、いずれは欧米並に保険料の異常な高騰を招きかねません。そうなる前にキチンとした自衛手段で、盗難犯罪を未然に防ぎたいもの。その一方で、盗難防止装置(イモビライザー)装着車に対して、車両保険の5%割引をしている保険会社も最近増えてきました。
車両保険の適用範囲
車両保険にはクルマ自体の損害も補償する「一般車両保険」とクルマ自体の損害は補償しない「車対車+A特約」 (エコノミー車両保険)があります。自分の運転でクルマを傷つけたときでも補償してくれる一般車両保険は、運転に自信のない人などにオススメ。エコノミータイプは補償範囲が狭い分、グッとお得な保険料になります。
  一般車両
保険
車対車
+A特約
衝突・接触
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盗難
火災・爆発
台風・洪水・高潮
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