「ディアブロ」は、イタリアの自動車メーカーであるランボルギーニが開発したスーパーカーです。1998年11月に発売を開始し、2000年7月を最終モデルとしてすでに販売が終了しています。販売期間がわずか2~3年ととても短いこともあり、幻のスーパーカーとしても有名です。前方から後方に向かって、くさび形になったウエッジシェイプなボディに、通称「カモメの翼」と呼ばれている独特なガルウィングドア(シザードア)を装備しています。このガルウィングドアは、よくスーパーカーに装備されるドアの開閉方式のひとつです。ルーフとドアの間に車体中心線に平行なヒンジを持ち、地面に対して垂直に展開する形で開きます。日本では、「SV」「VT」「6.0」「GT」の4つのグレードをラインナップしており、それぞれのモデルともにエンジンはミッドに搭載されました。「SV」と「VT」に搭載されているエンジンのV型12気筒DOHC48バルブは、最高出力で530psを誇る怪物級のスペックを持っているのが特徴です。一方、「6.0」と「GT」は6L V型12気筒DOHC48バルブのエンジンを搭載しました。このふたつは同じエンジンを搭載しているものの、最高出力が異なり、「6.0」では最高出力が550ps、「GT」では最高出力が575psとなっています。また、「ディアブロ」すべてのモデルに共通して、電子制御のバリアブルバルブタイミングシステムを採用しました。駆動方式は、後輪駆動とフルタイム4WDの2タイプがラインナップされています。駆動方式はモデルで異なった仕様になっており、後輪駆動モデルが「SV」と「GT」、4WDが「VT」と「6.0」です。イタリアの本国には4WDにタルガトップを備えたロードスターモデルもラインアップされていますが、日本で輸入販売されているのはクローズドボディのみとなっています。クローズドボディは、アルミニウムと複合素材を使用しており、軽量化と耐久性を実現。サスペンションは、スーパーカーではあれば当たり前といえるダブルウイッシュボーンを前後ともに採用しているのが特徴です。さらに、ミッションは当時最多段階の5速マニュアルトランスミッションを採用しており、滑らかなシフトチェンジと、ドライバーの操作性がかなり高い仕様となっています。そんな「ディアブロ」は、全モデルで左ハンドルのみ設定。安全装備としては、エアバッグやABSが標準で装備されています。※記載の情報は、2021年8月時点の情報です。