車のエンタメ
更新日:2018.10.22 / 掲載日:2017.11.29
快感! 1万2000回転のアルファロメオ 155 DTMマシンのエンジンがすごい!
お聴きください、このエキゾーストノート。高回転まで突き抜けるような甲高い響きはエンジンというよりも、もはや楽器ですね。イマイチ音が地味めな最近のF1も、このくらいの音を奏でてほしいものです。
さて音の主はどんなクルマでしょうか? アルファ155のレーシングカーでした。このクルマは1990年代にドイツでおこなわれた「DTM」というレースに参戦していた「アルファ155 V6 TI」の車高にワイドフェンダーを身にまとったもので、見た目にもカッコよすぎます!
DTM(ドイツツーリングカー選手権)とは、どのような車両で争われていたのでしょうか? 見ての通り市販車のセダンをベースにしたレーシングカーですが、車両規定は、
●エンジンは排気量2500ccに満たない6気筒以下で市販車とブロックの材質が同じであればあとは変更自由
●エンジン搭載位置はベース車両に準じるが調整できる
●サスペンションは市販車と基本が同じであればほぼ自由
●4WDも可能
という、改造範囲の広さが特徴です。自由度が高いといいますか「ほぼ何でもあり」という仁義なき戦いが繰り広げられるため、ヨーロッパでは絶大な人気を誇っています。そして、このアルファ155はそこで暴れまくっていたマシンというわけです。
このエンジン、いったいどのくらいの回転数だと思いますか? このアルファのV6は約1万2000回転まで回るということです。だからこんなに甲高い音、とてもV6とは思えないエンジン音を奏でているというわけですね。それにしても1万2000回転と驚きます。
なんともヤンチャな改造のおかげで、エンジン出力は1993年仕様でも420馬力出ていたそうです。2.5Lの自然吸気エンジンなのに。凄すぎるパワーです。そしてこの快音は、ぜひ生で聞いてみたいですね。