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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.06

世界を轟かす高級サルーンについて知りたいことは山ほどある レクサスLS9月19日からあなたの街に

LS460すべてがわかる40の知りたい

【本記事は2006年10月にベストカーに掲載された記事となります。】レクサスのフラッグシップモデル、LS460がついに正式デビュー。’05年の東京モーターショーでコンセプトカーを、今年のデトロイトで市販モデルをそれぞれ公開しているので、視覚的なインパクトは薄いが、世界の高級車の勢力図、ヒエラルキーを覆すことを使命づけられたモデル。特に日本では、セルシオの後継モデルということで、いろんな意味で注目されている!

凄いの? 凄くないの? LS460 どんなクルマなの

新開発の4.6L、V8エンジンは385ps/51.0kgmの強力スペック。これも日本車史上最高!

新開発の4.6L、V8エンジンは385ps/51.0kgmの強力スペック。これも日本車史上最高!

凄いの? 凄くないの? LS460 どんなクルマなのレクサスは去年の8月末から日本で販売を開始。しかしお世辞にも販売面で成功しているとはいえないが、フラッグシップモデル、LS460のデビューを機にトヨタとしては、レクサスブランドのポジションを確固たるものとし、販売面での活性化を狙っている。ボディサイズは全長×全幅×全高=5030×1875×1465mm。セルシオと比較すると、全長で+15mm、全幅で+45mm、全高で-5mmということで、ビックリするほどボディが大きくなったわけではないが、ホイールベースがセルシオよりも45mm長い2970mmなので、視覚的には伸びやかなイメージを与える。たぶん、最大のライバルとなるはずのベンツS500と比べても全長(-45mm)、全幅(+5mm)、全高(-20mm)という堂々たるサイズ。エクステリアデザインは、スムーズさ、伸びやかさを強調。これがツボにはまる人、もっとデザイン的な主張が欲しい人など、賛否両論だが、CD値0.26のボディは、大型高級セダンとしては驚異的数値で、高速域での走行性能の向上とともに好燃費に大きく貢献する要素。エンジンは、17年ぶりとなる新開発V8を搭載(1UR-FSE)。型式のFSEからわかるとおり、トヨタの新世代V6(2.5Lの1GR-FSE、3.5Lの2GR-FSE)と同じように直噴エンジン仕様となっている。排気量は、4608cc。セルシオが280psに抑えられていたのに対し、セルシオよりも316ccアップさせているだけだが、105ps/7.2kgmアップの385ps/51.0kgmというスペックを誇る。これは強烈。このエンジンに組み合わされるトランスミッションは、世界初の8ATで、ベンツS500の7AT(セルシオは6ATだった)に対し、数で上回ると同時に、ピカイチの変速のスムーズさを実現。これで10・15モード燃費は9.1km/Lを実現。セルシオが8.9km/Lだからそんなに進化していないように感じるかもしれないが、排気量、スペックアップしてこの数字をマークしているのだ。ベンツSクラスが6.7km/L、BMW750iが7.3km/L、アウディA8クワトロが6.9km/Lということからも、LS460の燃費のよさは大きなアドバンテージとなる(ただこのクルマを購入する層に燃費を気にする人がいるかは別問題だが……)。ただ欲を言えば10km/L台に到達させてもらいたかったところだ。そして排ガスレベルは★★★★をマーク。環境性能の高さはLS460のセールスポイントなのだ。いっぽう乗員を包み込むようにデザインされたインテリアも贅が尽くされている。セルシオはベンツSクラス、BMW7シリーズ並みのポテンシャルを持つべく開発されてきたが、一般的なイメージとしてはベンツEクラス、BMW5シリーズイーター。しかしLS460はSクラス、7シリーズを完全に凌駕すべく開発されたクルマなのだ。そして、価格もセルシオと単純比較できないが、約100万円高となる価格設定の770万~965万円と、堂々たるものになっている。

前澤さん教えて! LS460 エクステリアの専門家の評価は

シックなたたずまいのLS460。大きなキャビン+ショートデッキが特徴的で各所に鋭いエッジが配されている。日本ではホワイトパールクリスタルシャイン(写真)とプレミアムシルバーが人気となりそう

シックなたたずまいのLS460。大きなキャビン+ショートデッキが特徴的で各所に鋭いエッジが配されている。日本ではホワイトパールクリスタルシャイン(写真)とプレミアムシルバーが人気となりそう

前澤さん教えて! LS460 エクステリアの専門家の評価はフラッグシップとしての高級感、威厳、格調、押し出し感というものはあるが、全体のプロポーションの中に動き(リズムとかメリハリとも表現する)がない。この動きこそクルマの個性となるのだがそれが感じられない。LS460はヘッドライト回りやウィンドウ形状など、ディテールでは個性を主張しているが、遠目で見た場合、非常におとなしい感じで、印象に残らないのだ。しかし、クルマに個性を求めない人も数多く存在することを考えるとLS460のエクステリアデザインは否定できない。しかもLSのデザインにはこれといったネガがなく、工作精度の高さによる面の美しさ、合わせ面のきれいさなどがある。.高級車として、トヨタが今後LSをどう発展させていくのか、ユーザーがどう反応するのかを注目したい。(前澤義雄)意外な色を選んでほしいナ LS460 ボディカラーは全10色をラインアップ。セーブルマイカメタリック、ダークレッドクリスタルシャインの2色はLSの専用色。一番人気となると思われるプレミアムシルバーは6コートの高品質塗装を採用。こりゃ高級リビングです LS460 内装色は本革シートはトリム色に合わせて、アイボリー、ブラック、メローホワイト、ライトグレーの4色設定。ボディカラーに関係なく、内装色の4種類の組み合わせを自在に選択可能。これに座れる人は幸せだ。ムーヴのリア席より広い? LS460 広くなったの?ボディサイズの大型化により室内スペースはセルシオよりも広い。室内長の延長分はリアに充てられ、リアの居住性がアップ。セルシオはムーヴよりもリアのスペースが狭いといわれたが、これで面目躍如。ただし、室内高はローフォルムの採用によりセルシオよりも低く、ムーンルーフ装着の場合、1165mmとさらに低くなる。眠くならない? LS460 静粛性はどうなの?「高級車としての静粛性はクリアできた」(徳大寺有恒)というほか静粛性について、LSの満足度は激高。ベンツSクラス、BMW7シリーズはほとんど相手にならない世界一が主張できるレベル。そのいっぽうで、LSでは意図的にエンジン音などを室内に入れることで、スポーティ感などを演出しているというが、これに対する評価も高い。気持ちいいの? LS460 エンジンフィーリングは「385psながらフラットトルクゆえに強烈なパワー感はないが、恐ろしくスムーズなフィーリングでジェントル。そして気がつくととんでもないスピード域に達している。アクセル開度に対するレスポンスもすばらしいレベルで、走っていてストレスを感じない」(竹平素信)スポーティなの? LS460 排気音はどんな音?ドライブしていると排気音はほとんど聞こえない、というが、外から聞くとどうなのか?「385psのパワーとはいえ、あくまでも快適性を重視したセダン。特にスポーティとかいう音ではなく、あくまでも静かでジェントル」(石川真禧照)

エアサスはどうよ? LS460 サスペンションは

新開発のフロントマルチリンクサスは、ロードホールディング性の向上に大きく寄与している

新開発のフロントマルチリンクサスは、ロードホールディング性の向上に大きく寄与している

エアサスはどうよ? LS460 サスペンションはLS460はトヨタのFR系モデルとしては初めて4輪マルチリンクサスを採用(セルシオは4輪ダブルウィッシュボーン)。基本的にリアサスはクラウンなどの新世代FR系プラットフォームと組み合わされているものと大きく変わらない正常進化したものだが、フロントはまったくの新開発。上下ともダブルピポットで仮想キングピンを採用することにより、ロードホールディング性のよさを実現。日本で販売されるLSはグレードに関係なく全車エアサスを採用。セルシオにあったコイルスプリング仕様の設定はない。エアサスの基本である車高制御は、乗員、積載重量に関係なく車高を一定に保つオートレベリング機能、ノーマルとハイが選べる車高モードのほか、高速走行時に自動で車高を下げてスタビリティを高める制御が盛り込まれているしかし最大のポイントは、AVS機能で、ダンパーの減衰力特性をきめ細かく制御することにより、路面の段差やステアリング操作などによるクルマの挙動の乱れをスムーズに抑えることができるという点にあり、かなりの優れもの。多けりゃいいの? LS460 8ATはどう?8速はもちろん世界で一番多段のATで、LS460のセールスポイント。「ドライブしてみると、CVTほどではないが、ほとんど遜色ないレベルのスムーズさ。マニュアルモードのレスポンスもよくて気持ちいい走りができる」(竹平素信)マニアックなところでは、トルク伝達部品やクラッチハブをアルミ化することによってコンポーネンツ重量を大幅に低減。これは燃費の向上にも大きく影響している。

止まるのはどうなのよ? LS460 ブレーキは?

LSは大幅なパワーアップに対してブレーキを強化。スポーツカー顔負けのブレーキスペック

LSは大幅なパワーアップに対してブレーキを強化。スポーツカー顔負けのブレーキスペック

止まるのはどうなのよ? LS460 ブレーキは?LS460は385psの大パワーであるため、セルシオよりもブレーキは大幅に強化されている。フロントにはφ334mm、リアにはφ315mmの大径ディスクを採用。走りを重視したバージョンS(Iパッケージ含む)はフロントφ357mm、リアφ335mmとさらに大径化するとともに、放熱性に優れたスパイラルフィン、高摩擦パッドを採用するなど、スポーツカー並みのブレーキを装着。「パッドの寿命を考えてだと思われるが、ベンツSクラスやBMW7シリーズなどに比べるとパッドがちょっと硬い気がするが、制動力はすばらしいレベルにある。タッチ、剛性感もいい。そしてブレーキダストがホイールの外側ではなく、内側に落ちるように設計されているので、ブレーキダストによってホイールが汚れにくい、という特性もある」(国沢光宏)まさに至れり尽くせりの優れものブレーキといえそうだ。大パワーモデルだけに、ドライバーにとって心強いアイテムだ。

シャープなの? マイルドなの? LS460 ハンドリングはどう?

世界一レベルの静粛性と強烈な動力性能を両立させているLS460。ジェントルがゆえ、気づけば強烈なスピード域になっていることもある

世界一レベルの静粛性と強烈な動力性能を両立させているLS460。ジェントルがゆえ、気づけば強烈なスピード域になっていることもある

シャープなの? マイルドなの? LS460 ハンドリングはどう?すべてにネガを感じさせないLS。ということでハンドリングはどうかだが、トヨタ初となる385psのハイパワーセダンとして考えるとよくしつけてあると思う。ユーザーがドライブした時の満足感は高い。当然、得意とするのは、高速道路のハイスピード巡航なのだが、コーナリングパフォーマンスもすこぶる高い。それはフロントサスの仕上げがいいこともあるが、リアのトラクション性能の高さも侮れない点だ。ワインディングをガンガン攻めるようなキャラクターではないが、高速コーナーでのスタビリティは高く、相当な実力を持っていることは確か。(竹平素信)遅いわけないよね LS460 どのくらい速い?さすがは385ps! 車重1940kgとほぼ2トンの重量級ボディながら最高速250km/hを楽々マーク。もちろんリミッター作動によるデータで、270km/hオーバーの実力を持っている。LS460はC値0.26の空力ボディということで、パワー以上に最高速は伸びる。といってもこれはヨーロッパモデルの数値で、日本では残念ながら180km/hでリミッター作動。そして法定速度は100km/hということで、使えるのは持てるポテンシャルの3分の1程度。まぁ、オーナーにしてみれば、この余裕が愉悦となるのだが。そしてこのLSはこれまで何度も触れてきているが、強烈な静粛性とこの動力性能を両立している点が凄い。音も静か、振動も少ないということで、気づけば超200km/h近い、といったケースも充分に考えられ、オーナー諸氏は注意が必要。加速性能でもゼロヨン13秒8は驚異的。セルシオが14秒6だったから約1秒アップ。酔ったりしない? LS460 乗り心地はどう?BCのLS取材に対し、吉田守孝チーフエンジニアは、「あらゆる点にこだわって開発を進めてきたが、乗り心地は最も重要視した項目のひとつ」と、コメントしているように、フラットな乗り心地実現のために、いろいろな技術を投入。ボディ、サスの取り付け位置などの剛性アップのほかカギを握るのがエアサス。オートレベリング機構のほか、ステアリング操作時の車両姿勢をあらかじめ決められた目標に合うように制御することで、自然なロール感と上質な乗り心地を実現。いっぽうブレーキング時には、フロントの沈み込みを減らすアンチダイブコントロール、リアの浮き上がりを減らすアンチスクワットコントロールにより、車体を一定に保っている。クルマ酔いなど皆無で快適!

ここまでやるのかぁ!? LS460 匠の技とは?

巧みの技術を積極的に導入し、驚異的なレベルの工作精度、質感の高さを実現している

巧みの技術を積極的に導入し、驚異的なレベルの工作精度、質感の高さを実現している

ここまでやるのかぁ!? LS460 匠の技とは?レクサスの工作精度の高さには専門家も、そこまでやるか、とかなり驚くところだが、例えばエンジンではシリンダーブロックやシリンダーヘッドの鋳造時にできる気泡をなくすため、医療診断などで使うX線検査装置とCTスキャンで気泡の数をチェックしたり、新開発の3次元シリンダー内壁測定器を導入し、熱による変形をミクロン単位で測定。いっぽうインテリアでは、セルシオに比べてパーツの取り付け部の隙間を50%以上低減しているのだ。そして素材の違いによる微妙な色合いの違いもデジタル管理し適合したものだけが次の行程に進むという徹底ぶりで、品質を維持。これが手作りに近い極少量生産車ならまだしも、LSは量産車だ。それでこのレベルを徹底して実践するのは驚異的。専門家をも唸らせる驚異の工作精度こそLSの凄さだ。これがあれば安心だ! LS460 どんな安全装備が?LSにはトヨタの持つ安全技術、装備が惜しげもなく投入されている。パッシブセーフティとしては、障害物検知システム、ドライバーモニター(前を見ているか横を向いているかを検知)、操舵回避支援、後方プリクラッシュセーフティ(世界初)は、必要に応じて衝突速度を低減するための自動ブレーキを作動。いっぽうアクティブセーフティは、VDIMによる統合制御の充実ぶりが凄い。車両の安定性を確保するVSC機能、最適な駆動力を確保するTRC機能、ABS機能のほか、電動パワステ、ギア比可変ステアリング、電子制御ブレーキと統合制御することにより、車両をいかなる条件下でも安全に走らせることに大きく貢献。そのほか安全ボディ、インテリジェントAFSのヘッドライト、最大合計10個のエアバッグなど安全面への抜かりはない。これ欲しいです~! LS460 主なオプション価格は?日本を代表する高級車のLS460は各グレードとも標準装備充実で、満足度は高いのだが、ユーザーにさらなる満足感を与えるために、いろいろなオプションが設定されている。LS460で一番高価なオプションは、プリクラッシュセーフティシステムのドライバーモニター付きステレオカメラフュージョン方式でバージョンUにのみ設定され、109万2000円。Iパッケージの場合は99万7500円。トップグレードのバージョンUにのみ設定。この最も高価なプリクラッシュのほか、設定されるすべてのオプションを装着しようと考えると、合計185万7450円(税込み)となる。つまりフルオプションの場合、1.8LのウィッシュXの車両価格に匹敵。何もかもケタ外れのスケール!やっぱりLS460は高いの? LS460 車両価格は?LS460の基本グレードは、標準、バージョンS、バージョンUの3つ。そしてそれぞれにインテリアを重視したIパッケージが設定されるので、6バリエーションから自分の好きなグレードを、好み、予算などに合わせてチョイスすることができる。一番安い標準で770万円、一番高いバージョンU Iパッケージで965万円とほとんど1000万円という価格設定。標準タイプの770万円の価格は、セルシオが593万2500円から787万5000円だったのを考えると、価格的にはLS460で一番ベーシックな標準が、セルシオのトップグレード、C仕様Fパッケージインテリアセレクションとほぼ同じとなっていることになる。このあたりは絶妙な価格設定。単純計算で約180万円高となっているが、新開発のV8、8AT、質感の高い内外装などなど、満足感を満たしてくれる要素は多い。

どっちが速いの? LS460 GS450hとの決定的な差は?

LS460はGS450hの驚異的な加速と同じかそれ以上の加速! こいつは凄い!

LS460はGS450hの驚異的な加速と同じかそれ以上の加速! こいつは凄い!

どっちが速いの? LS460 GS450hとの決定的な差は?1940kgで385ps/51.0kgmのLS460に対し、GS450hは1890kgで296ps/37.5kgmのエンジンをモーターでアシストすることによってシステム馬力345psを誇る。パワーウェイトレシオはLSが5.03kg/ps、GS450hが5.47kg/kgとスペック的にいい勝負。「両車速さだけ比較すると、正直なところほぼ互角といっていいと思う。ただ実際に走らせてみるとフィーリングは若干違う。LSのパワーとGSのシステム馬力は40ps差だが、LSの加速感のほうが力強く太く感じる。それはGSのモーターでアシストする範囲がトルクバンドの広いLSに比べて狭いというのがその理由。でも、言えるのはどっちも強烈に速いということですな」(国沢光宏)約300万円の違いはわかる? LS460 クラウンとどう違う?クラウンロイヤルの最上級グレードとLS460の最廉価グレードで価格差約270万円。トップグレードのバージョンU Iパッケージならその差はさらに拡大する両車だが、実際にクルマに乗ってみると、エンジンの振動、クルマ全体のNVHレベル、室内の広さ、乗り心地、ステアリング、アクセル、ブレーキなどの操作系のタッチ、剛性感などどれをとっても違いは明らか。誰でもわかると思います。ぜひ聞かせてくれ! LS460 セルシオより格段に進化!? どんなところが?LS460は基本的には’89年にデビューした初代セルシオ(LS400)から正常進化したものだが、新開発のプラットフォーム、スタビリティの高いハンドリングなど、セルシオを大きく凌駕している。しかし一番進化して差がつくのはこれまた新開発の4.6L、V8エンジン。そのスムーズさと8ATの組み合わせは、いかにセルシオがよくできていたとはいっても別次元のレベルを感じさせる。庶民は気になるぞ! LS460 385psのタイヤの減り具合は?385psともなるとかなりタイヤの減りが速そうだが、ある人が所有するS430 4マチックの場合、約1万5000kmでタイヤ交換したという。それに対し280psの最終型セルシオオーナーは4万kmは楽々ともつという。消耗品の管理をキッチリやっているトヨタだから、セルシオに匹敵するといわないまでも、3万km超のライフサイクルを実現させている可能性は充分ある。

どれを買おうかなぁ LS460 グレード間の違いは?

バージョンUのIパッケージには唯一ムーンルーフが標準装備される。全車標準の装備は充実しているが、ユーザーにさらなる満足感、喜びを与えるためにいろいろなオプションが設定されている。すべて装着するとバージョンU Iパッケージで車両総額は1200万円オーバー

バージョンUのIパッケージには唯一ムーンルーフが標準装備される。全車標準の装備は充実しているが、ユーザーにさらなる満足感、喜びを与えるためにいろいろなオプションが設定されている。すべて装着するとバージョンU Iパッケージで車両総額は1200万円オーバー

どれを買おうかなぁ LS460 グレード間の違いは?スペックは全車同じだが、キャラクターが分けられている。標準は本革シートがオプションになり、S、Uは本革シートが標準でIパッケージは、セミアニリンの本革シートを装備。.それから標準、バージョンUが235/50R18に対し、バージョンSは245/45R19となりブレーキもディスク径が大径化。そのほかではリアエンターテインメントシステム、地上波デジタルがバージョンUにしか設定されないなど装備面で差別化。名前のとおり標準的な標準、走り重視がバージョンS、豪華仕様がバージョンUというキャラ。LS460Lがほしい! LS460 L仕様は出ないの?日本で販売されるLS460は2970mmのホイールベースのモデルだけで、3090mmのロングホイールベースのL仕様は来年3月デビュー予定のLS600hにのみ設定(日本ではL仕様はすべて4人乗り)。しかし、北米にはLS460Lが設定され、まったくないモデルではないので、ユーザーのニーズが高まれば、日本導入の可能性も充分あり。同様に、L仕様の5人乗り導入も可能性ゼロではない。半年待ち? 1年待ち? LS460 納期はどのくらい?納期を発表直前に調査したところ、東京都内で来年2月頃となるということだから、発表直後でも来年納車が濃厚。しかも、発表後にディーラーで実車を見て、乗って購入を考えようという人も多数存在するので、発表直後にはさらに受注が入り納期が長引くこともある。1カ月に生産できる台数は、セルシオの3000台レベルより若干少ない2000台超という情報もあり、10月の北米、年末の欧州での発売開始により各地でのオーダーが殺到する可能性も高く、デビュー後1年程度は納期が長くなりそう。値引きゼロはないよね? LS460 値引きはどのくらい?「レクサス車は今でも全車、車両の値引きはゼロのワンプライス販売なので、LSも当然車両の値引きはゼロ。ただ日本の場合値引きゼロというわけにはいかないから、オプション類の値引きが最大で5万円いくかいかないかという程度、さらに下取りの上乗せなどで対処しているものと思われる」(遠藤徹氏)ベンツS500、BMW7シリーズなどは40万円前後の値引きもあるし、ケースによっては100万円近い値引き報告もあるので、購入価格ではLSがS500より高くなるケースも考えられる。LSなら当然特別だよね? LS460 S特有のサービスはある新車登録日から3年間通信ナビのGリンクの基本メニューが無料で使用できるが、これはレクサス車全車に適用されているので、LSだけ特別ではない。ただ、Gリンクの機能にパワーウィンドウの状態をメールで知らせ、携帯電話でリモートドアロックが行なえるほか、世界初のリモートウィンドウ操作をLSにだけ機能追加。そしてセキュリティカメラで車内を撮影し、メールで知らせる機能に加えLSではリモートイモビライザー機能を追加。最上級モデルのLSといえど特別サービスはこの2つのみ。名前の由来は? LS460 レクサスってどういう意味?レクサスとは、豪華や贅沢を意味するドイツ語の『LUXUS』を語源とする造語。エンブレムはその頭文字をモチーフとしたLマーク。名は体を表わすというが、イメージどおり。’89年に北米マーケットでベンツ、BMWに対抗するために導入した新規ブランドで、トヨタブランドよりも高級、上級な位置づけ。北米ででは’92年から現在まで最多販売輸入車ブランドに君臨。ベンツのパロディではないよ LS460 LSの意味は?レクサスの第1号モデルだったため、’89年当時はL=レクサス、S=セダンという情報も流れていた。関係者は特に意味はないというが、L=ラグジュアリ、S=セダン、つまりラグジュアリーセダンという意外に単純な意味も込められていたんですね。385ps対380ps LS460 日本はパワフル?V8エンジンは日本仕様が385psに対し北米、欧州仕様が380psと5ps差があるが、これは測定方法の違い、排ガス関連装置などの違いによりスペックに差がついているのだという。レクサスは基本的に世界統一スペックを謳っていることもあり、チューニングなどに違いはない。385psと380psの5ps差を体感できる人はまずいないだろうが、日本人として悪い気はしないよね。これいいよね! LS460 アルミホイールは特別LSだけにGS、ISとは違う工法でアルミホイールが作られている、ということはまったくなく、そのほかのモデルと同じだという。しかし、フラッグシップのLSゆえ、それに見合うデザインや色、光沢などが検討、吟味され、スポーティかつ豪華なアルミができあがった。超高性能タイヤ!? LS460 タイヤは特別?LSの純正タイヤはブリヂストン、ヨコハマ、ダンロップの3銘柄あり、ディーラーマンは、グリップと乗り心地、そして耐久性を高次元でバランスしているとアピール。それからGSはランフラットが選べるがLSは選べない。これはLSのウリである世界トップクラスの静粛性を実現させるにはランフラットではその基準に達していないからだという。

どこが高級なの? LS460 本革シートは特別?

どこが高級なの? LS460 本革シートは特別?Iパッケージに標準装着されるセミアニリンの本革シートは厳選した原皮を丁寧になめした最高級の本革で、フラッグシップのLS460にふさわしい高級感と使い勝手のよさがウリ。超高級ソファも真っ青の逸品。耐久性を持ちながら、画期的なほどの柔らかさと滑らかさを実現している。産地はどこ? LS460 ウッドパネルは特別カナダ産の最高級木材を使い、ドアトリム、インパネなどの木目パネルは巧みの手により木目に切れ目がなく揃うように特別にあしらわれ、量産車ながら手作りといっていいほどの手間暇をかけている。これがオーナーの愉悦。これは大事です LS460 オンナ、子供が喜ぶ装備はある?基本的にオジさん好みになっているが、バージョンUにのみ設定されているリアエンターテインメントシステムは、大型9インチ液晶がルーフから出現し、走行中もDVDなどが見ることができるようになっているのでクルマに興味のない女性、子供も喜んでくれそう。忘れたりしない? LS460 8速も必要?インジケーターがあるため、どのギアに入っているか忘れたり、わからなくなったりすることはない。ギアセレクトではなく、レンジセレクトゆえ、Dレンジからマニュアルモードにすると4~6速のどれかに入る。オレにも買える? LS460 ローンはどう?頭金600万円でバージョンU Iパッケージのフルオプション車を36回均等払いで購入すると、月々の支払いは約18万円。庶民には買えません。壊れないんだろうけど…… LS460 保証期間は特別?フラッグシップのLSだけに手厚いサポートが待っている、と考えそうだが、これが特別なものは何もなし。LSオーナー、予備軍としてはちょっとガッカリ、というところだが、ガッカリするのはまだ早い。クルマを特別にサポートするプログラムはないが、LSオーナーとなれば、ディーラーの待遇はGS、IS、SCオーナーには悪いが、別格になることは間違いなし。事前予約から納車まで長くかかっていたこともあり、LSオーナーになる人に対し、名前入りワイン、シャンパンを送ったほかスペシャルサービスを用意していたことからもマルわかりです。これは差別ではなく、よりお金を払ってくれる人の区別、つまりヒエラルキーです。これ重要ね! LS460 小回りはきくの?LS460の最小回転半径は5.4m。ただし太いサイズのタイヤを履くバージョンSは5.5mになる。ちなみにベンツS500が5.8m、BMW750iが6.1m、アウディA8クワトロが5.8mだから、同じクラスでは取り回しがいい。ちなみにクラウン、マークXが5.2mとなっている。転ばぬ先の杖 LS460 任意保険はいくら?車両価格が高いので任意保険は必然的に高くなる。もちろん年齢により年間の保険金額に大きな差が出る。全年齢、つまり26歳未満の人がLSを購入する場合や、親のクルマを乗る場合は、年間支払額は約130万円と強烈な金額になる。ただし、これは新規加入だから割引率が高ければ必然的に安くなる。それにしても高い!

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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