輸入車
更新日:2019.08.20 / 掲載日:2019.02.05
BMW 最新運転サポート装備GUIDE vol.3
写真●グーワールド
※中古車参考価格はすべてグーネット2018年11月調べ。
(掲載されている内容はグーワールド本誌2019年1月号の内容です)
【BMWの最新運転サポート装備GUIDE】クルマの良し悪しを判断する基準とはなんだろう? 0-100km/h加速のタイム? 燃費? それとも静粛性? カーライフを安心かつ快適なものにしてくれる「差」。いま、ドライバーを助けるサポート装備に注目が集まっています。
ドライバーをあらゆる状況でサポートし安心かつ安全にドライビングを楽しめる
サポート装備の考え方は「ドライバー中心」
「駆け抜ける歓び」という有名なキャッチコピーからも、走りのブランドというイメージが強いBMW。だが、じつは運転サポート装備についても積極的に取り組んでいるという側面を持つ。
その理由は、安心して運転できる環境を用意することで、より運転の楽しみをユーザーに体験してもらえるという考え方がベースにあるからだ。だから、BMWのサポート装備は、ドライバーから運転を肩代わりするというよりも、不安を取り除き、運転に集中できて、なおかつドライバーのミスをカバーするという方向性で開発されている。
それを象徴する装備のひとつが、2013年から多くの車種で標準装備化された「BMWコネクテッド・ドライブ」だ。車両に通信機器が搭載され、インフォテイメントシステムと連動。事故などの緊急時には自動的にオペレーターが対応してくれるというもの。有償ではあるが、コンシェルジュサービスも付帯する。
一方、ドライバーのミスをカバーし疲労を軽減するサポート装備についても取り組みは進んでいる。自動ブレーキやレーンキープアシストといったそれは、ミリ波レーダーとカメラを組み合わせたシステムで実現している。ユニークなのが、基本的にはドライバーに警告を与えるに留め、実際の操作は極力ドライバーにゆだねるようになっていること。
最新モデルの7シリーズや5シリーズには部分自動運転の機能も採用されたが、あくまでもドライバーが主役であるという考え方であり、それこそがBMWらしさと言えるのかもしれない。
自動運転技術を活用した駐車サポート装備が「リモート・コントロール・パーキング」。液晶ディスプレイが埋め込まれたBMWディスプレイ・キーを指で操作することで、ひとが乗り降りできない狭い場所への駐車も簡単に行える。
駐車や渋滞といった状況では自動化を進め、それ以外はドライバーに主体性をもたせている。
全体のレベルを高めつつ、上級モデルにはさらに先進的で充実したサポート装備を採用する
必要な情報をフロントウインドウに表示する[BMW ヘッドアップ・ディスプレイ]
車速やナビゲーションのルート案内などをフロントウインドウに直接表示。視線移動が少なくなり安全性が高まる。
高速走行時に最大600mまで照射する[BMW レーザー・ライト]
車速が70km/hを超えるとハイビームに加えてレーザー・ライトが自動点灯。最大600mまでの距離を照らす。
暗い夜道でも視界を確保する[BMW ナイト・ビジョン(歩行者、動物検知機能付)]
グリル内の赤外線カメラでひとや大型動物の姿をモニター上に表示。衝突の恐れがある場合は自動ブレーキが働く。
部分自動運転を実現[ステアリング&レーン・コントロール・アシスト]
カメラが白線を検知し、ステアリングを自動でアシストすることで、車線の中央付近を走る部分自動運転を実現。
自動ブレーキとステアリングで衝突を回避[衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付)]
先行車や歩行者との衝突が避けられない場合に自動でブレーキを作動。間に合わない場合はステアリングを操作する。
車線変更時のアクシデントを防ぐ[レーン・ディパーチャー・ウォーニング]
時速60km以上で作動。白線をカメラで認識し、意図せぬ車線の逸脱を感知した場合にはハンドルを振動させ警告する。
ジェスチャーによって機器を操作[BMW ジェスチャー・コントロール]
車内のカメラが指の動きを感知し、あらかじめ設定した動きに応じて作動。視線移動なしでの各種操作を実現する。
万が一のときに自動でSOSコールを発信[BMW SOSコール]
事故による衝突や横転、エアバッグの展開が起きた際には自動的にコールセンターへSOS。専門スタッフが対応する。
見通しが悪い場所でも安心[3Dビュー・カメラ]
車両の周囲を3Dで表示することにより見通しを高めてくれる装備。確認したいアングルを任意で選ぶことが可能。
車外から遠隔操作で駐車が可能[リモート・コントロール・パーキング]
専用のキーを車外から操作することで、遠隔操作での駐車を実現。センサーにより障害物や不意の飛び込みも検知。
2017年登録以降の高年式モデルはとくに装備が充実!
ぶつからない機能と駐車支援装備が進化
ぶつからないための機能を集めた「BMWドライビング・アシスト」は、年々進化し、車両の360度をカバーできるものに。さらに駐車を支援するカメラ機能、自動駐車機能も備わるようになった。これによって、より安心して運転の楽しさを享受できるようになったと言えるだろう。なお、2018年にはBMWコネクテッド・ドライブを改良し、スマホアプリから車両ナビゲーションの目的地設定が可能になるなど、さらに進化している。
5 Series
BMWで最新レベルの先進安全装備を備えるのが5シリーズ。最上級モデルである7シリーズに匹敵する充実した装備が自慢だ。
中古車参考価格帯:440万円~800万円(17年~18年 全グレード)
X3
ぶつからないためのサポート機能と駐車時の視界を補う機能を多数備える。高速での安心感を高めるヘッドアップ・ディスプレイも用意。
中古車参考価格帯:550万円~670万円(17年~18年 全グレード)
X1
自動ブレーキはもちろんのこと、駐車をサポートする装備が充実しているため、運転が苦手なユーザーでも安心して扱える。
中古車参考価格帯:280万円~430万円(15年~18年 全グレード)
SOSコールなどのコネクテッド機能は2013年から標準装備
中古車で購入しやすい年式でも装備が充実
2013年に3シリーズ、6シリーズ、7シリーズに自動ブレーキを含む「ドライビングアシスト」と「コネクテッド」を標準装備とするなど、輸入車のなかでは早くから先進安全装備への取り組みを行ってきたBMW。それだけに、3から5年落ちという中古車で購入しやすい価格帯になっているモデルでも、充実した装備が期待できる。また、マイナーチェンジで安全装備を追加しているため、高年式であるほど快適性、安全性はアップデートされている。
3 Series
すでに本国で新型が発表されているが、高年式モデルであれば装備面では十分に最新モデルに引けを取らない内容となっている。
中古車参考価格帯:150万円~450万円(12年~18年 全グレード)
X5
2015年のマイナーチェンジで先進安全装備を大幅に充実。2017年の改良でBMWコネクテッド・ドライブを標準装備にしている。
中古車参考価格帯:400万円~700万円(13年~18年 全グレード)
2 Series Gran Tourer
渋滞時の疲労を軽減してくれるストップ&ゴー機能付きアクティブ・クルーズコントロールを採用。家族のお出かけが楽しくなる。
中古車参考価格帯:200万円~370万円(14年~18年 グランツアラーのみ)