カーライフ
更新日:2020.04.30 / 掲載日:2020.04.30
車の運転には花粉症対策は必須?おすすめ解決法をご紹介!
グーネット編集チーム
日頃から、花粉症対策に悩んでいる方は多いのではないでしょうか。車内でも花粉症対策は必要で、対策せずに運転を続けていると、思わぬ事故やトラブルを誘発するリスクが高まり、とても危険です。
そこで今回は、車での花粉症対策法を2つのポイントに分けてご紹介します。おすすめアイテムもあわせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
車の運転には花粉症対策は必要?
花粉症対策について試行錯誤しているなか、「車での花粉症対策って本当に必要?」と疑問を感じる瞬間もあるのではないでしょうか。たしかに車内であれば、外よりは安心できるかもしれません。
しかし、花粉症の症状を放置して運転していると、大きく分けて4つのリスクが生じます。どのようなリスクがあるのか、1つずつ確認してみましょう。
1回のくしゃみで起こる視界に対しての影響とリスク
花粉症に限ったことではありませんが、くしゃみをすると1回あたり0.5秒の間、瞼を閉じている状態が続きます。わずか0.5秒ではありますが、60kmで走行していると車は約8mも先に進んでしまうのです。
くしゃみの回数や車の速度など、条件次第ではさらに長い距離を進んでしまうこともあるでしょう。このように、たかが「くしゃみ1回」でも、運転中では恐ろしい状態を招くリスクがあります。
目が涙で潤んでいる状態で運転した場合のリスク
花粉症の症状の一つとして、目が涙で潤んでしまう方も多いでしょう。視界が涙でにじむため、運転中の集中力が下がり、正確な判断を瞬時におこなえなくなるリスクがあります。
万が一の場合には、前方車両または人物との衝突、センターラインのはみだしなど、本来避けられるはずの事故を引き起こす可能性もあるのです。
鼻水を垂らしている状態で運転した場合のリスク
鼻水を垂らしているだけでも、運転中の集中力・判断力は低下します。鼻水を抑えようと、ハンドルから手を放す時間も増えるため、交通事故につながる危険性がさらに高まります。
薬を服用してから運転した場合のリスク
花粉症対策を意識している方の多くが、処方薬や市販薬を服用していると思います。数ある薬のなかでも、十分に注意したいのが「抗ヒスタミン薬」です。
抗ヒスタミン薬には、眠気や集中力の低下を引き起こす副作用があり、運転する際には服用しないように注意喚起がおこなわれています。
車での花粉症対策には何がある?
グーネット編集チーム
ここからは、実際に車での花粉症対策として効果的な方法をご紹介します。
花粉症対策では、「車内に花粉を侵入させない」「車内の花粉を取り除く」という2つのポイントを意識するのが重要です。
対策1:車内に花粉を侵入させないこと
まずは花粉症の症状を引き起こす原因である、「花粉」を車内に侵入させない対策をしましょう。具体的な解決策としては、以下の方法があります。
・乗車前に身体に付着した花粉を粘着ローラーで取り除く
・静電気防止スプレーで花粉の付着を抑制する
・花粉が付きにくい衣類を身に着ける
・エアコンフィルターを新しく交換する
・窓の開け閉めを最小限に抑える
花粉は静電気をまとう場所に付着しやすい性質があるため、乗車前は静電気を意識した対策がおすすめです。乗車後には、エアコンのフィルターの見直しなどをおこないましょう。
対策2:車内の花粉を取り除くこと
どれほど花粉の侵入を防ぐ上記の対策をとっていても、窓やドアの開け閉めで花粉は車内へと入り込んでしまいます。侵入を防ぐ対策と一緒に、花粉を取り除く以下の行動を心がけるとより効果的です。
・マイクロファイバーモップで掃き掃除
・ウェットシートで拭き掃除
・掃除機で花粉を吸引
・加湿器で花粉の重さを増やして下へ落とす
・空気清浄機で花粉を除去
花粉が空気中に舞うのを防ぎながら、同時に取り除くことを意識するのがポイントです。吸い込む・掃く・拭くと掃除方法にも種類があります。これらの掃除方法を組み合わせながら車内を清潔に保てば、花粉対策だけではなく車内の除菌や消臭にもつながります。
花粉症対策の効果!車内エアコンの内気循環と外気導入の差とは?
グーネット編集チーム
花粉対策の一つとして、車内のエアコンを「内気循環」にする方法もよく耳にします。実際に、内気循環と外気導入ではどれくらいの差があるのか、正確な情報が気になる方も多いのではないでしょうか。
この疑問に答えているのが、JAFがおこなった「内気循環と外気導入の車内環境検証」です。高速道路、郊外・山道、市街地と3つの地点で調査がおこなわれた結果、多少の差はみられるものの、外気導入ではどの地点でも酸素濃度を保っていました。また、花粉の量も特に外気導入だからといって増えることはないようです。
対して、内気循環では酸素量が減り、二酸化炭素が増加しています。二酸化炭素の濃度が高くなると疲労感の増加や注意力の低下にもつながるため、花粉を理由に内気循環を徹底する必要はないといえるでしょう。
ただし、エアコンフィルターが汚れている状態では、上記と同じ結果が得られるとはいいきれません。小まめな交換・清掃に加え、花粉対策機能が付いたエアコンフィルターを活用することがおすすめです。
車での花粉対策におすすめしたいアイテム
最後に、花粉対策におすすめしたいアイテムを3つご紹介します。
花粉捕集率の高いエアコンフィルター
エアコンフィルターは、さまざまな種類が販売されています。花粉やPM2.5など、細かい粒子をキャッチできる高性能商品であれば、車内への侵入を効率良く防げるでしょう。
イオン放出型の車内専用空気清浄機
空気清浄機も豊富な種類が販売されていますが、特におすすめしたいのがイオン放出型の商品です。イオンには「静電気除去」の効果があり、静電気で付着している車内の花粉を落としやすくします。
さらに空気清浄機の力で吸引するため、未設置状態よりも効率良く花粉を取り除くことができます。
花粉除去用スプレー
花粉除去用スプレーは、吹きかけるだけで花粉対策がおこなえる優れものです。掃き掃除や拭き掃除では取りきれなかった隙間の花粉にも効果的なため、総仕上げとしても活用できます。
まとめ
安全に車を運転するためには、花粉症対策を安易に考えないことが大切です。
花粉症対策をせずに運転を続けていると、集中力・判断力の低下により、思わぬトラブルや事故を引き起こすリスクがあります。
花粉症状で毎年つらい思いをしている方は、「花粉の侵入を防ぐ」「花粉を取り除く」の2つのポイントを意識しながら対策をしてみましょう。