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更新日:2021.11.10 / 掲載日:2020.06.09
PHVの意味とは?メリット・デメリットを解説しEVやHVなど各車との違いも確認
グーネット編集チーム
最近CMなどでよく耳にする“PHV”ですが、「PHV車って何?」「ハイブリッド車と違うの?」と思っている方も多いのではないでしょうか?
実は、PHV車とHV(ハイブリッド)車は似て非なるものです。今回は、PHVの意味から、EVやHV車との違いまでを解説していきます。
PHVの意味とは?
グーネット編集チーム
PHV車とは「Plug-in Hybrid Vehicle」の略称です。外部から電源をつないで充電できるハイブリッド車で、電気自動車とは違ってエンジンも搭載しているため、ガソリンエンジンで自走することもできます。
また、HV車に比べるとバッテリーの容量も大きいものが多く、電気のみでの航続距離もHV車より長くなります。
PHVの特徴
PHV車には、以下のような特徴があります。
・電気のみでも走行できる
・燃費が良い
・自宅でも充電できる(※外部充電設備が必要)
・車をバッテリー代わりに使える、家電が使える
PHV車の大きな特徴としては、モーターのみでの走行ができる点です。また、外部からの電源接続によって、搭載しているバッテリーにも充電できる点も特徴です。近所への買い物や、近距離の通勤などではモーターのみで走行が可能なため、燃料代が安くて済みます。
PHVの代表車
PHVの代表車種は、トヨタのプリウスPHVや三菱自動車のアウトランダーPHEVなどがあります。ただし、PHVと呼ぶのはトヨタのみで、三菱自動車や日産、ホンダはPHEVと呼んでいます。PHEVがPHVとどういった違いがあるのかという点は、後述します。
PHVに乗るメリット・デメリット
ここでは、PHV車に乗るメリット・デメリットについてご紹介します。
PHVに乗るメリット
PHVに乗るメリットは以下のとおりです。
・燃費が良い
・電気のみで走行できる距離が長い
・HV車よりも環境性能が高い
・車で通常の家電を使うことができる
特徴としてご紹介したものと重複する部分もありますが、主なメリットはやはり燃費の良さと電気のみで走行できることでしょう。また、大容量バッテリーのおかげでAC100Vコンセントを使えるのもうれしいポイントです。
PHVに乗るデメリット
メリットの多いPHV車ですが、デメリットを挙げるとすると以下になります。
・車両価格が高い
・車内スペースが狭くなる
・充電設備が必要になる
大きなデメリットは、複雑なシステムのコストによって車両価格が高いということです。また、大容量バッテリーにスペースを取られるため、車内がどうしても狭くなってしまいます。充電するための設備を用意しなくてはならないことも、PHV車の導入を妨げる一つの要因といえるでしょう。
話題の環境性能車の意味やPHVとの違いとは?
グーネット編集チーム
近年の環境問題にともない、「環境性能車」という言葉を聞く機会が増えてきました。環境性能車のなかにはPHVと似たEVやFCVという車がありますが、PHVとは何が違うのでしょうか?
EVは「電気自動車」の略
EV車は「電気自動車」のことです。ガソリンを必要とするエンジンは搭載していないため、走行中のCO2排出は0です。ただ、バッテリーの容量には限界があるため、航続距離を気にしなければならず、長距離の場合は途中で充電をおこなう必要があります。
HVは「ハイブリッド車」の略
HV車は「ハイブリッド車」のことです。PHV車とは異なり、外部から電源をつないで充電することはできません。エンジンで走行することでバッテリーを充電し、低速時はモーターで走行します。メインはエンジン、モーターは補助というイメージです。
FCVは「燃料電池自動車」の略
FCVは「燃料電池自動車」のことです。国内ではトヨタが販売しているミライが代表的な車種となります。環境に優しく騒音も少ないのが特徴ですが、水素を燃料とするため気軽に燃料補給ができません。国内の水素ステーションは多くないため、あまり普及していないのが実情です。
PHEVは「プラグインハイブリッド電気自動車」の略
PHEVは「プラグインハイブリッド電気自動車」のことです。
先のPHVの代表車を紹介した項目でも述べたとおり、三菱自動車や日産、ホンダはPHVのことをPHEVと呼んでいます。PHEVとPHVは、メーカーによってシステムの呼び名が違うだけで、構成上に大きな違いはありません。
まとめ
今回PHV車について解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
ハイブリッド車とよく間違われますが、PHVは「コンセントから充電できるハイブリッド車」と覚えておくと良いでしょう。燃費も良くコンセントも使えて便利なので、次の車の候補にしてみてはいかがでしょうか。