車のニュース
更新日:2021.03.24 / 掲載日:2021.03.24
日産 大多喜町(千葉県)と電気自動車を活用した「災害連携協定」を締結
大多喜町で災害を起因とする停電が発生した際、「日産リーフ」を無償で貸与
日産は3月17日、大多喜町(千葉県夷隅郡、町長:飯島勝美)と同社ならびに千葉県内の販売会社3社が、電気自動車を活用した「災害連携協定」を締結したと発表した。
同協定は、災害による停電が発生した際に、市が指定する避難所へ日産の販売会社である千葉日産自動車、日産プリンス千葉販売、日産サティオ千葉から、電気自動車「日産 リーフ」が無償貸与される。
地域防災力の向上と環境保全活動、地域活性化を図る
電気自動車を活用した「災害連携協定」締結
同町では、東日本大震災や令和元(2019)年の房総半島台風などの大規模災害を教訓とし、地域防災力の強化に向けた取り組みを実施。また、養老渓谷や麻綿原高原など地元の豊かな自然を守るべく環境対策にも取り組んでいる。さらに、観光・地域活性化を目的に、超小型電気自動車(EV)「日産ニューモビリティコンセプト」を2台導入しており、環境に優しいゼロ・エミッションのモビリティとして町内の観光等に活用している。
いっぽうで日産は、国内の環境負荷低減や災害対策等の課題を解決するため、2018年5月に日本電動化アクション『ブルー・スイッチ』を発表し、電気自動車(EV)普及に取り組む。令和元年房総半島台風による長期停電時には、同社から県内の高齢者福祉施設や保育園に約50台のリーフを提供し、電力源として活用した事例もある。今回の協定においては、双方の取り組みに互いが賛同し、締結を行う運びとなった。
今回の協定締結は同社において、全国92番目の締結。また、同社の『ブルー・スイッチ』活動としては121件目の取り組みとなった。
災害発生時の「日産リーフ」からの電力供給イメージ図