新車試乗レポート
更新日:2018.11.27 / 掲載日:2015.01.30
日産 ノート 試乗レポート(2015年01月)
日産 ノート 試乗レポート
試乗
【マイナーチェンジ】
発売/2014年10月10日
日産・お客様相談室
0120-315-232
文●森野恭行 写真●編集部
■安全装備を充実させ走りのバランスも磨き上げた
Bセグメント市場での存在感を高めるため、14年秋にマイチェンを実施したのがノート。興味を引くのは安全装備の充実で、VDC(横滑り防止装置)を全車に標準化すると同時に、X、X DIG-S、X FOUR(e-4WD車)をベースにエマージェンシーと車線逸脱警報を加えた特別仕様車の「Vセレクション+Safety」を追加した。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 森野恭行
とくにアナウンスはないが、新型となってノートの走りは一皮むけた印象がある。まずはサスペンション。つっぱり感が減少したことで、クルマの動きが全体に自然かつリニアになり、乗り心地の快適度も高まったと感じた。さらに、電動パワステの操舵フィールや戻りも、改良前のモデルと比べると印象はナチュラル。結果として、ハンドリングの一体感や高速走行の安心感が高まったのだから、この熟成は歓迎できるものだ。
なら、パワー&ドライブトレーンは?3気筒特有の振動やこもり系の騒音が低減されたと感じたが、進化の幅はシャシーほどではない。減速から停止に至る動作で、CVTの変速のギクシャク感が顔を出すのは、よくないクセとして今も残る。しかしながら、動力性能については、スーパーチャージャーを活かすノーマルモードでは力感ある加速をもたらし、ECOモードも十分使える仕上がりなのだから、不満の声はないはず。ものを言うのは、14.5kg mという1.5L並みのトルクだ。
ちなみに、シリーズの中には、15インチ65タイヤを履くS DIG-Sやメダリストも存在するが、操縦安定性と乗り心地のまとまりは、14インチ70タイヤ装着車のほうがむしろ上という印象。それだけに、X DIG-Sベースの「Vセレクション+Safety」は、買い得感の高さが光る。
■インテリア/エクステリア写真[1]
ステアリングを新造形として、上質感を高めたのが改良のポイント。人気のX DIG-SX・Vセレクション+セーフティは、ピアノ調センタークラスターを標準で装備する。
トリコット地シートのカラーは、センターにブルーをあしらったブラック。ノートの自慢は後席フットスペースの広さで、長身の人でも足を投げ出してくつろぐことが可能だ。
■インテリア/エクステリア写真[2]
ラゲッジ容量は定員乗車時で330L。ほとんどのグレードに便利な6対4分割可倒機構を採用する。積載性も優秀なレベルにある。
「DIG-S」モデルはスーパーチャージャー付きの3気筒直噴1.2Lユニットを搭載。
横バーからメッシュタイプに変わったフロントグリル(メダリストを除く)が新型の識別点。ターンランプ付きドアミラーの標準化やLEDヘッドライトのオプション化も、見逃せない点だ。
日産 ノート X DIG-S Vセレクション+Safety(CVT)
全長×全幅×全高 | 4100×1695×1525mm |
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ホイールベース | 2600mm |
トレッド前/後 | 1480/1485mm |
車両重量 | 1090kg |
エンジン | 直3DOHCスーパーチャージャー |
総排気量 | 1198cc |
最高出力 | 79ps/6000rpm |
最大トルク | 14.5kg m/4400rpm |
JC08モード燃費 | 24.0km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 185/70R14 |
価格
日産 ノート | 139万2120~224万4240円(全グレード) |
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