車のエンタメ
更新日:2016.06.30 / 掲載日:2016.06.30
優勝から50年ぶりの復活を遂げたル・マン伝説の名車フォード「GT」のスピリット
2016年のル・マン24時間レース「LM GTE Pro」クラスで、フォードの新型「GT」が優勝を飾りました。フォード「GT40」といえば、1966年にアメリカ車としてはじめてル・マンを制し、1位から3位まで表彰台を独占したことで知られる伝説のスポーツカー。初優勝から50周年を迎えた今年、見事に復活を遂げたんです。
クルマ好きのアメリカ人にとって、フォード GTは特別な存在です。そのスピリットを描いたショートフィルムがこちら。
物語は、フォードが生まれた地、デトロイトからはじまります。何気ない、穏やかな日常のなかに突如訪れた悲しい別れ。少年は、病院へと急ぐ救急車のなかで老紳士から腕時計を譲り受けます。
父親がフォード「マスタング」をメインテナンスするガレージで、大事な腕時計を修理する少年。ガレージの壁には古いレースの写真が飾ってあります。
レースで活躍した歴代のモデル、T型フォードの製造ライン、最新の工場と最新モデル……。脈々と受け継がれてきたフォードの歴史と、自らの手でカートを整備し走らせていた少年の人生は、やがて交わり、ひとつになっていきます。
そして、復活のときはやってきました。かつての栄光を再び取り戻すチャレンジがはじまります。少年時代、赤いマスタングの助手席に乗せてもらったかけがえのないひととき。フォードファンの熱い想いを受けて、新型GTは2016年のル・マンを駆け抜けるのです。