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更新日:2022.10.05 / 掲載日:2022.10.05
アルピーヌ 新型A110 R発表 パフォーマンス追求の過激モデル
アルピーヌ・ジャポンは10月5日、F1をはじめとするモータースポーツで培ったノウハウを活かしてエアロダイナミクスを突き詰めた、ラインアップ中で最もラディカル(過激)な「アルピーヌ A110 R」を発表した。同モデルは、2022年11月下旬より全国のアルピーヌ正規販売店で受注開始予定。メーカー希望小売価格は後日発表。
総重量1,082kg&専用シャシー導入 エアロダイナミクスも強化して過激な走行性能実現
新型アルピーヌ A110 Rは、これまでのモデルラインアップにおいて最もモータースポーツのノウハウを開発に取り入れ、車体の軽量化や専用シャシー採用などにより、走りの性能を劇的に向上させたモデルで、車名の“R”は“radical(=過激な、の意)”を示す。クローズドコースでの刺激的な走りに加え、一般道でもドライビングプレジャーを得られるよう設計されているという。
パワートレインは、1.8L ターボエンジンと7速DCTの組み合わせを採用し、ボディ中央に搭載。最高出力300PS / 6,300rpm、最大トルク340Nm / 2,400rpmを発揮し、0-100km/h加速は3.9秒としている。
車両の軽量化においては、F1の世界で広く活用されているカーボンファイバーを惜しみなく使用。ボンネットやエンジンカバー、リアウインドウをほとんどカーボン製としたことに加えて、ホイールは100%カーボン製に。さらにサベルト社製シングルシェルシートもカーボン製とし、軽量化を追求。この徹底的なカーボン化により、車両重量は1,082kgとしている。
また、A110 R専用開発のシャシーを採用したことで、最低地上高はA110 Sよりも10mmダウン。加えて車高調整機能と減衰力調整機能付ダンパーを組み合わせ、さらに地上高を10mm低めることも可能とした。このシャシーはA110 Sと比較しての剛性強化も図られ、アンチロールバーはフロント10%/リア25%、サスペンションスプリングは10%以上強化されている。
さらにエアロダイナミクス強化においては、モーターレーシングのノウハウを積極的に導入。新設計となるスワンネックマウントのリアスポイラー、フラットアンダーフロア、ディフューザー、フルカーボンホイールにより、コーナーや高速走行時の安定性を向上し、トップスピードはA110シリーズ最高となる285km/hに到達した。
モータースポーツの世界を表現したインテリア
軽量化を追求したA110 Rは、インテリアをすべてマイクロファイバー生地で仕立てた。ハンドルもマイクロファイバーで覆い、グレーのステッチを施している。また、ドアハンドルの赤いストラップはレースカーをイメージしたものだ。
カーボンファイバー製のシングルシェルシートは、ハンドル同様にマイクロファイバーとグレーのステッチでデザイン。ヘッドレストにはアルピーヌロゴを施した。また、運転席・助手席ともに6点式競技用ハーネスを装備。運転席は上下左右にポジション調整が可能だが、助手席は固定としている。
スペック&車両概要
■ 1.8L 4気筒 直噴ターボエンジン
■ 最高出力:300ps
■ パワーウェイトレシオ:3.6kg/PS
■ 0-100km/h:3.9秒
■ 最大トルク:340Nm/ 2,400- 6,000rpm
■ 最高速度:285km/h
■ シャシー:専用設定アンチロールスプリングとバー、専用アクスルジオメトリー、車高調整機能・減衰力調整機能付ダンパー、コイルスプリング10%高剛性化、アンチカントバー
■ 最低地上高:アルピーヌ A110 Sより10mm 低下(さらに10mm低下設定可能)
■ 車両重量:1,082kg
■ スポーツ排気システム
■ ブレンボ製高性能ブレーキシステム
■ ブレーキディスク:320mm 複合素材(フロント・リア)
■ ホイール:18インチ 100% カーボンファイバー
■ タイヤ:ミシュラン パイロットスポーツ カップ2 セミスリックタイヤ (フロント:215/40 R18,リア: 245/40 R18)
■ シート:シングルシェルカーボンファイバー サベルト社製トラックシート(運転席は上下左右調整可能、マイクロファイバー生地にグレーのステッチ入)
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