パーツ取付・交換
更新日:2021.01.01 / 掲載日:2021.01.01
ホイールのフランジ形状(構造)とは

ホイールのフランジ形状と言う用語をご存知ですか?ホイールの型番でリム幅の後に付くJやJJがホイールのフランジ形状を表しています。フランジ形状の違いとは何のためにあるのでしょうか?ここでは、ホイールのフランジ形状(構造)について見ていきましょう。
ホイールの型番表記について

まず、下記のホイールの型番を参考にご説明します。
参考例:17X71/2JJ4114.332
上記のホイールの場合、17インチのリム径で、7.5インチ(71/2インチ=190.5mm)のリム幅と言う意味合いなのですが、その後のJJがフランジ形状を表しています。以下、ボルト穴が4つ、P.C.D.(ホイールピッチ)が114.3mm、インセットが32mmと続きます。
ホイールのフランジ形状とは
フランジ形状とは、ホイールのタイヤと接合する耳(接合部分)の形状を言います。ごく一部Bと言うタイプのフランジ形状が残っていますが、現在はJ・JJのいずれかが一般的です。フランジ形状の表記は、フランジ部分の高さと幅と厚み(肉厚)によって定義付けられています。JとJJの規格の違いは、具体的なフランジのサイズで比較すると、Jの高さが17.5mm、JJが18.0mmと、わずかにJJ規格の方が0.5mm高くなり、張り出しも若干強くなります。サイズの違いはほんのわずかなので、実測しない限り見た目ではほとんどわからないレベルです。なぜ、2種類のフランジ形状が存在するかと言うと、ホイールのデザイン意匠によるもので、タイヤを組み込んだ際の見た目の印象が若干変わるためです。J規格の場合はフランジが小さい分ホイールが大きく見え、スタイリッシュな印象を与えます。JJ規格の場合はフランジの形状と大きさから、タイヤが若干太く見えるという特徴があります。ただし、フランジ形状はホイールメーカーの意匠により決まるため、ユーザーが選択できるものではありません。ホイールを購入する際は、あまり気にする必要はないと言えるでしょう。フランジ形状の違いはホイールデザインの違いと捉え、自分の好みに合った最適なサイズのホイールを選んでください。ホイールの交換やタイヤを組み付けた印象などは、装着するタイヤとホイールのマッチングの影響もあるので、ぜひ専門店に最適なホイール選びから交換作業まで依頼しましょう。