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更新日:2024.08.19 / 掲載日:2024.08.19
ロールス・ロイス 世界10台限定「ファントム・シンティラ」 幻想的な“閃光”をデザイン

ロールス・ロイス・モーター・カーズは現地時間の8月16日、プライベート・コレクション「ファントム・シンティラ(Phantom Scintilla)」を発表した。同モデルは、ロールス・ロイスのプライベート・オフィスを通じて世界で限定10台販売される。

2024年に設立120周年を迎えるロールス・ロイスは、ブランドのマスコットであるスピリット・オブ・エクスタシーにオマージュを捧げた「ファントム・シンティラ」を発表。
車名はラテン語で「閃光」(一瞬だけ現れる明るい光)を意味する言葉に由来し、スピリット・オブ・エクスタシーの優雅さ、躍動感、幻想的な美しさを表現したデザインを特徴とする。

スピリット・オブ・エクスタシーは、古代ギリシャのパロス島で採掘された、きめの細かい白い大理石で彫刻された「サモトラケのニケ」にインスピレーションを得て作られたという。
ファントム・シンティラでは、スピリット・オブ・エクスタシーにセラミック仕上げを施し、おなじみのたおやかさと優美な雰囲気はそのままに、パリアン大理石の質感を巧みに表現している。


エクステリアはビスポークのツートーン仕上げで、ボディ上部にはアンダルシアンホワイト、ボディ下部には「サモトラケのニケ」の由来となったサモトラケ島を囲む海の色から着想を得たトラキアンブルーが配されている。
繊細なメタリックフレークが海面を照らす太陽光の輝きを表現し、手塗りのダブルコーチラインとスピリットブルーのホイールピンストライプが、優雅なエクステリアを完成させる。

インテリアは、スピリット・オブ・エクスタシーの表情豊かで躍動感のある姿にインスピレーションを得た、さまざまなデザイン要素、質感、連続的なグラフィックで彩られている。
インテリア全体に施された優雅なビスポークの刺繍は、86万9500ものステッチで構成され、その制作時間には40時間以上が費やされたという。

ロールス・ロイスで最も複雑なデザインに仕上げられたインテリアドアデザインは、ブルーグレー、アークティックホワイト、スピリットブルー、パウダーブルー、パステルイエローの糸を組み合わせた約63万3,000ものステッチにイルミネイテッドパーフォレーションが加えられた。
夜になると、刺繍は魅惑的な輝きを帯び、内側から光を放っているように見える。シートはほのかに反射する光沢のあるツイル生地仕立てで、インテリア内の素材の相互作用による表情に深みを与える。

「セレスティアル・パルス(天空の鼓動)」と名付けられたフロントのフェイシア全体に伸びる、ギャラリーを飾るビスポークのアートワークは、7本のリボンで構成され、それぞれが無垢のアルミニウムから削りだされた後、スピリット・オブ・エクスタシーの像と同じきめの細いセラミックで仕上げられた。
ビスポークのスターライトヘッドライナーは、スピリット・オブ・エクスタシーの流れるようなドレスにインスピレーションを得たアニメーションを特徴としており、すべて手作業で独自のパターンで配置された1500個の光ファイバーの「星」が順々に光を放つ。

ロールス・ロイス 公式HP:
https://www.rolls-roycemotorcars.com/ja_JP/home.html
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