輸入車
更新日:2024.11.06 / 掲載日:2024.11.06

【竹岡圭が解説】キャラクターだけじゃない! “愛され系”定番モデルが選ばれる理由

[自動車ジャーナリスト竹岡 圭さんが解説]キャラクターが強いだけじゃない 愛され系定番モデルが指名買いされる理由

文●ユニット・コンパス 写真●MINI、フォルクスワーゲン、ルノー
(掲載されている内容はグーワールド本誌2024年12月号「[不動の人気モデルから、これからを担うニューカマーまで]定番モデルが間違いない理由」記事の内容です)

定番モデルのなかには、多くの固定ファンを持つ「愛され系」が存在する。キャラクター性だけでは説明しきれないそれらが指名買いされる理由を自動車ジャーナリストの竹岡圭さんに解説してもらった。

多くの愛好家が存在する愛され系定番モデルたち

 「結局、クルマとしてのデキがいいんだよね」。竹岡さんは会話をこう締めくくった。
 自動車ジャーナリストとして、これまでたくさんの新型車をテストドライブしてきた竹岡さん。クルマの魅力をわかりやすい言葉で我々に伝えてくれるプロに、定番モデルのなかでも強いキャラクター性を持つモデルたちについて質問したのが、この会話のきっかけだった。
 輸入車のなかには、クルマに詳しくない人たちでもデザインや名前が浮かんでくる有名モデルがある。たとえばMINIはその好例だ。竹岡さんはプライベートカーで歴代MINIを複数台乗り継いできたので、このテーマにぴったりだと考えた。
 「MINIは4台乗ったんだけど、どれもよかったよ。遊び心のあるデザインで、まるでふざけているように見えるのに、走らせればすごくしっかりしているし、細部まで考え抜かれてる。じつは根っこが真面目。初代クロスオーバーは後席がスライドして3分割でリクライニングしたんだけど、これは当時クラスで唯一。意外でしょ?」
 続いて例に挙げたルノー・カングーも人気のキャラ車だ。
 「カングーもそうだよね。可愛い顔した癒やし系だけど、中身は商用車でめちゃくちゃタフ。色がオシャレとかそういう魅力もあるけど、そもそもクルマとして基礎がしっかりしている。だから安心して遊べるの」
 プロの道具として磨き上げられたシンプルなデザインだからこそ、ポップなボディカラーもサマになる。
 そうした愛され系定番モデルの究極として竹岡さんが挙げてくれたのが、VWのゴルフ。竹岡さん自身もゴルフ5GTIを所有していた。
 「サーキットから引っ越しまで、1台のクルマでなんでもできるし、噛めば噛むほど魅力がわかるスルメみたいなクルマだったな。だから長年にわたり、多くのユーザーに愛されてるんだと思う。欧州では、ゴルフGTIが数万台も集まる『GTIミーティング』っていうイベントがあるのね。私も1度取材したことがあるんだけど、凄い熱気とオーナーたちのパワーに圧倒された。それもゴルフやゴルフGTIがクルマとして魅力的だから」
 そこで結論として出たのが冒頭の言葉だ。愛され系定番モデルに共通するのは、ユーザーの期待に応える高い実力を備えていることだった。
 多くのファンを持つ愛され系こそ、最強の定番モデルなのかもしれない。

プロフィール:自動車ジャーナリスト 竹岡 圭
カーライフのサポーターとしてTVやラジオなどでもお馴染みの人気自動車ジャーナリスト。全日本ラリーにも参戦経験を持つ。2024-2025 日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

[MINI&MINI クロスオーバー]使ってみればわかる本気で作り込んだ遊び心

 クラシック・ミニのデザインを現代にアレンジして登場したMINIも登場から20年以上が経過。もはや定番ブランドとして定着した。新型では先進的なインターフェースを採用。シーンや気分に合わせクルマのキャラを変更できる。

3ドアハッチバックは、「クーパー」を名乗る。極めてシンプルにそぎ落とされた造形も斬新。
竹岡さんも所有していた初代MINIクロスオーバー。SUVスタイルを採用したことで高い利便性を備えた。パワフルかつ低燃費なエンジンや見切りと見晴らしのいい室内で、いちやく人気モデルに。

[フォルクスワーゲン ゴルフ]これでいいじゃなくて「コレがいい」ユーザーを虜にする最強定番モデル

 輸入車を代表する世界のスタンダードカー。なかでもGTIグレードは、スポーツカーにも迫る高い運動性能で、クルマ好きのハートをがっちりキャッチ。「GTIミーティング」は、ユーザー参加型イベントとして1982年以来という歴史を誇る。最盛期は数万台が集まったという。

[ルノー カングー]商用車由来のタフネスが飾り気のないオシャレさにつながる

 プロが物を運ぶために生まれた商用バンにもかかわらず、日本では遊べるクルマとして人気に火がついたのがルノー カングー。日本発祥で、いまや世界最大のお祭りに成長した「カングージャンボリー」には、新旧色とりどりのカングーが集合。ユーザー同士の交流も盛んだ。

ファンとブランドの距離も近く、ユーザーの声が特別仕様車や新型の仕様に取り入れられることも多いという。
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グーネットマガジン編集部

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