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更新日:2024.11.30 / 掲載日:2024.11.30
イタリアから幹部来日、ランボルギーニ新型テメラリオを披露

文と写真●ユニット・コンパス
またひとつ歴史が生まれた。2024年11月29日、ランボルギーニは最新スポーツカー「テラメリオ」を国立競技場で開催したランボルギーニ・デイ2024で初披露した。日本はランボルギーニにとって世界で5番目に大きなマーケットということで、イベントにはイタリアからランボルギーニ社の幹部が多数来日し、テラメリオについて説明を行った。なお、テメラリオの価格は未定だが、購入希望者への予約が開始されている。
ビジネス面で記録的な成長を続けているランボルギーニ

テメラリオのアンベールを行なったのは、オートモビル・ランボルギーニ社のチェアマン・CEOであるステファン・ヴィンケルマン氏。プレゼンテーションは、まずビジネス面での最新情報からスタートした。
それによれば、ランボルギーニは近年順調に業績を残しており、主要モデルは複数年分のバックオーダーを抱え、2024年1月から9月の総売上は前年比20%以上の増加で、営業利益も過去最高を記録。この成長スピードは、高級自動車メーカーのなかでもトップだと説明した。
プロダクトについては、製品ラインアップのハイブリッド化が進んでおり、今回披露したテメラリオによってそのラインアップも完成したという。

920馬力を誇るテメラリオ。HVを生かした「ステルスモード」を採用

アンベール後のプレゼンテーションでは、テメラリオの特徴についてデザイン部門のトップや開発責任者が直々に解説を行なった。
デザインの特徴は、コンパクトで俊敏なプロポーションと六角形のライトシグネチャー、スポーツバイクからインスピレーションを受けたリアスタイルにある。六角形のライトシグネチャーは中央部がダクトになっているのが象徴するように、空気力学を意識したエクステリアデザインであり、すべてが機能と連動している。

インテリアについては、先代モデルであるウラカンよりも大幅に広くなった。ヘルメットを装着した身長2mまでのドライバーを想定。使い勝手にもこだわり、フロントフードの下には機内持ち込みサイズのトランクが2個収納可能。シート後方にも日用品が収容できるスペースを確保した。
ハイブリッドシステムの搭載と進化したドライブモードの採用により、街中からサーキットまで幅広く対応するようになったのもテメラリオの特徴。エンジンを始動しないEV走行モードの採用も大きなトッピック。一方で、安全にオーバーステア状態を楽しめるドリフトモードも搭載した。



V8エンジンに3つのモーターを組み合わせた全く新しいパワートレインを搭載、最高速度は340km/hオーバー、0−100km/h加速は2.7秒という超絶パフォーマンスを備えながらも街中で快適なドライブも楽しめるのがテメラリオだ。まさにハイパーカーの新時代を思わせる内容であり、ランボルギーニの好調がさらに続くであろうことが想像できる。
















