三菱の代表的SUV・アウトランダーPHEVの燃費は？ 実際どうなのか、調べてみた

　アウトランダーは2001年6月、「エアトレック」の名で誕生したクロスオーバーSUV。2005年10月より海外市場と統一する形で、車名がアウトランダーに変更されました。2013年1月にはプラグインハイブリッドシステムを搭載したアウトランダーPHEVが、国内量産車2モデル目のPHEVとして発売。2021年のフルモデルチェンジに伴い、国内でのガソリンエンジンモデルが販売終了となり、PHEV専用モデルとして現在に至っています。

　三菱のフラッグシップモデルとして電動化技術や四輪制御技術が注ぎ込まれているアウトランダーPHEVですが、燃費性能は一体どれほどなのでしょうか。

　そこで今回は、アウトランダーPHEVの燃費性能をリサーチ！ 新旧モデルを比べてみました！

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現行型アウトランダーPHEVのカタログ燃費をチェック！

　はじめに、現行型アウトランダーPHEV（GN系）のカタログ燃費を見てみましょう。カタログには「市街地モード」「郊外モード」「高速道路モード」という区分での数値も掲載されていますが、今回は基準となる数値をピックアップしています。

　PHEV専用モデルで4WD車のみをラインナップするアウトランダーPHEVは、グレード体系がシンプル。Mグレード以外は5人乗り仕様と7人乗り仕様の2タイプがありますが、燃費性能の差はありません。

気になるアウトランダーPHEVの実燃費は…？

　では、実燃費はどうなっているでしょうか。調査の結果、以下のような数値となりました。

　カタログの平均値を1.12km/L上回る18.42km/Lという結果で、燃費達成率は106.5%に到達しました。好数値である事は一目瞭然ですが、これにはPHEVならではの理由が。

　駆動用バッテリーを搭載するPHEVは、バッテリーからの電力を使ってモーターのみで走行するEV走行が可能。EV走行を行っている間はエンジンが停止しているためガソリンが消費されず、その分、燃費節約ができるというわけです。今回の結果は、EV走行を上手に使う事で得られるメリットを具体的に示したものと言えるでしょう。

　なお、現行型アウトランダーPHEVのEV航続距離は、Mグレードで最大106km、その他のグレードでは最大102kmとなっています。

先代アウトランダーPHEVのカタログ燃費と実燃費は！？

　では、先代型のアウトランダーPHEVはどうでしょうか。まずはカタログ燃費を見てみましょう。

　続いて、実燃費です。

　こちらもカタログ値を上回る結果となりました。やはりEV走行できるという利点が、燃費を大きく伸ばす事に繋がっています。なお、GG系アウトランダーPHEVのEV航続距離は65.0km（JC08モード、2018年当時）。先代型から現行型になってEV航続距離が伸びた事が、燃費の向上にも良い影響を与えているかもしれません。

性能重視なら現行型だが……中古車もチェックして賢いお買い物を！

　2024年10月に大幅改良されたばかりのアウトランダーPHEV。EV走行距離が100kmを超えただけでなく、ヤマハと共同開発したオーディオシステムを搭載するなど、実用性だけに留まらない性能アップが魅力です。反面、500万円を優に超える価格はネック。購入費を抑えるなら、改良前のモデルや先代型などの中古車を視野に入れるのもアリです。

　2025年3月現在、グーネットには約900台のアウトランダーPHEVが登録されており、あなたの希望に見合う一台がきっと見つかるはず。次の愛車探しの際には、グーネットでお気に入りの一台を探してみてはいかがでしょうか。