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更新日:2020.01.08 / 掲載日:2017.07.31
【ダイハツ】低コストエコロジー技術「イース(eS)テクノロジー」の特徴とは

goo-net編集チーム
ダイハツが提唱するエコロジー技術に「e:S(イース)テクノロジー」があります。
エコカーは、ハイブリットカーがメインで、元々排気量の小さな燃費の良い軽自動車にあまりスポットを当てていませんでした。
これに対してダイハツが第3のエコカーと位置付けているのが、イーステクノロジーです。
イーステクノロジーの特徴
イーステクノロジーは、既存の技術・部品を精査して、低コストで最大限の効率化を図るのが狙いです。
新技術を投入するのとは対照的に、低燃費の実現を目指す技術です。
もちろん、ハイブリッド車のようにモーターや専用のバッテリーは一切使わず、燃料も従来通りのガソリン車です。
車づくりを原点から見直す、小さな技術の積み重ねとも言える開発作業でした。
普通車に比べて価格帯がリーズナブルな軽自動車に、ハイブリッドシステムを加えれば、車両価格が上昇は避けられません。
また、軽自動車の車体にハイブリッドのシステムを詰め込むと、車重が一気に増加します。
これではエコカーとは本末転倒になってしまいます。
ダイハツのイーステクノロジーは、軽自動車ならではの発想と言えます。
イーステクノロジーの機能
イーステクノロジーの核となるのは以下の3つの要素の改良でした。
1.パワートレーンの進化
2.車両の進化
3.エネルギーマネジメント
これらを見直して改良を加え、エネルギー効率の最大化を図りました。
その結果、約40%の燃費向上を実現しました。
元から車重の軽い軽自動車なので、その「節約」効果はとても大きな成果となります。
1.パワートレーンの進化
・圧縮比を10.8→11.3に向上させるなど8項目に及ぶ燃焼効率の改善を実施
・CVT(無段変速機)の軽量化および速度域に応じて細かく制御マネジメント
・高効率のオイルポンプによる動力伝達の効率化、ギア比の最適化により走行抵抗の低減を実現
2.車両の進化
・ボディの骨格を見直し、約60kgの軽量化を実現
・高張力鋼板を効率的に配置するなど約30kgの車両の軽量化を実現
・空気抵抗を低減させるデザインの見直しやパーツの開発
3.エネルギーマネジメントの進化
・エコアイドルの採用により、車速が7km/h以下になるとエンジンが停止
・減速時の運動エネルギーを効率的にバッテリーに蓄電させる、 「減速エネルギー回生機能(エコ発電制御)」の進化
イーステクノロジーの今後の展望
エコカーを象徴するハイブリッドカーは、導入に慎重なユーザーも数多くいます。
高額な購入費を考えると、減税・免税、燃費だけでは、一般的な走行距離だけでは元が取れないと考えてしまうからです。
その点、イーステクノロジーのコンセプトは、低コストでエコロジーを推進する技術として、軽自動車のみならず広く普及していく可能性があるでしょう。