カー用品・パーツ
更新日:2018.09.26 / 掲載日:2018.08.27
自動車のタイヤの空気入れを自分で手動で行う方法!空気圧もチェック

車のタイヤに空気を入れる最も手っ取り早い方法は、お店でプロに頼むことです。しかし実は、自分で入れることもできます。なかなかお店に寄れない、そんな時でも自分で空気圧のチェックから充填までできると大変便利。いざという時に役立つ「タイヤの空気入れを手動で行う方法」とは、いったいどのような方法でしょうか。
まずは必要なアイテムを用意する
まず初めに、使用するアイテムを用意しましょう。必要なものは「自転車用の空気入れ」と「空気圧ゲージ」の2点です。
自転車用の空気入れ
自転車用の空気入れと言えば自転車のタイヤにしか使えないイメージですが、実は車のタイヤに使用することも可能です。自転車のタイヤには「英式・米式・仏式」の3種類のバルブがあり、空気入れもそれぞれのタイヤに対応したものが販売されています。
・英式…いわゆるママチャリを始めとする国内の一般的な自転車に使用
・米式…オートバイやマウンテンバイクに使われることが多い
・仏式…スポーツタイプの自転車によく使われていて、先が細いのが特徴
このうち、車のタイヤについているバルブは「米式」です。したがって、自転車用の空気入れも「米式」のものを用意しましょう。「英式」の自転車用空気入れでは、車のタイヤに空気を入れることはできません。現在売られている自転車用の空気入れは、米英ともに対応が可能な変換アダプタが付いていることがほとんどです。
空気圧ゲージ
車の空気入れを自分で行うためには、空気圧ゲージの用意も必要です。車のタイヤには適正空気圧があり、適正より低い空気圧で走るとエネルギーロスや安全性の問題が出てきます。空気圧ゲージ付きの空気入れがあれば、それで問題ありません。
適正空気圧は車によって違います。もし適正空気圧を知りたい場合は、運転席側のドアを開けたところにメーカーのラベルが貼ってあるので、そこを確認しましょう。空気圧ゲージも空気入れ同様、米式のバルブに対応したものを使用してください。
タイヤの空気を手動で入れる手順
「自転車用の空気入れ」と「空気圧ゲージ」の2点が揃ったら、いよいよ車のタイヤに空気を入れていきます。空気を入れる手順は、以下のとおりです。
1.車のタイヤのバルブについているフタを取り外す
もしタイヤのホイールカバーが邪魔になりそうなら、フタを外す前にホイールカバーを外しましょう。ホイールカバーはホイールの上にかぶせているだけなので、ホイールとのスキマにドライバーを入れてこじ開けることができます。邪魔にならなければ、つけたままでかまいません。
2.バルブに空気入れの先を差し込んで空気圧ゲージで空気圧を測りながら空気を入れていく
空気圧が適正な数値になったら充填完了です。バルブに差し込んでいた空気入れの先を抜き、フタをかぶせて元に戻します。ホイールカバーを外していた場合は、フタをかぶせる前にホイールカバーを取り付けましょう。
タイヤの空気入れで気を付けるポイントは?
車のタイヤでも自転車と同じ方法で空気が入れられるとわかりましたが、気をつけるべきポイントも存在します。気をつけるべきポイントは、次の2点です。
空気圧を事前に確認しておく
タイヤの空気入れを自分で行う場合、適正な空気圧を事前に確認しておくことが重要です。
タイヤの空気圧が適正空気圧に満たないと、主に次のようなリスクが生じます。
・接地面が増えてすり減りが早くなり、寿命が短くなる
・タイヤの端だけが先にすり減って寿命が短くなる
・転がり抵抗が上がるので燃費も悪化
・パンクする可能性がアップする
・動作性能が悪くなるため、運転がしづらくなる
逆に空気を入れすぎてしまった場合も、以下のような危険があります。
・タイヤの真ん中が先にすり減って寿命が短くなる
・弾むような感じになるので運転しづらく危険
・衝撃を受けることによる破裂の可能性も有る
このように、適正空気圧を守らなければ、場合によっては重大な事故にも繋がります。タイヤの空気入れを手動で行う際には、適正空気圧を事前に把握し、これを守るようにしましょう。
無理をしない
動作自体は自転車の空気を入れる時と同じなのでとても簡単ですが、車のタイヤの適正空気圧まで空気を入れるには忍耐が必要とされます。具体的なピストン回数は、適正空気圧や元々入っている空気の量により変わってきます。
参考までにピストン回数の目安をあげると、空気圧がほぼ0の状態から適正空気圧まで空気を入れようとした場合、空気入れをピストンさせる回数はタイヤ1つあたりだいたい200~300回です。つまりタイヤ4本とも自力で入れようとしたら、少なくとも1000回以上の上下運動を覚悟しておく必要があります。作業を行う際には体調や体力と相談をし、無理のないようにしましょう。
タイヤのインチをアップさせたことにより、適正空気圧がわからないこともあると思います。しかしそこで適当な判断をするのは厳禁です。タイヤ販売店やディーラーに確認を取るようにしましょう。
今回は、いざという時に役立つ「車のタイヤの空気入れを自分でで行う方法」を紹介しました。車のタイヤの空気も自転車と同様の方法で入れられるとわかりましたが、そこには車ならではの注意も存在します。ドライバーや同乗者の安全を守るためにも、今回紹介した2つの注意点を守りながら無理のない作業を行うようにしましょう。