カーライフ
更新日:2019.11.01 / 掲載日:2019.11.01
シニアカーは免許が必要?初めて使う人のよくある質問と回答集
![シニアカーは免許が必要?初めて使う人のよくある質問と回答集](https://img.goo-net.com/sss/magazine/2019/11/01/46ca95a896b7236d5dd7f76c628f5d72.jpg)
グーネット編集チーム
シニアカー(ハンドル型電動車いす)は歩行や外出が困難になってきた高齢者が、簡単に移動をできるようにする乗り物です。自動で走行しますので、体力や力は必要がありません。ここでは、これからシニアカーに乗ってみたい方や家族に勧めたい方が抱く疑問についてお答えをしていきます。
シニアカーは免許って取得必要なもの?クルマとしての扱い?
シニアカーは、見た目から原動機付自転車やクルマ、電動自転車と間違われることが多いですが、法令上では歩行者として扱われます。そのため、運転免許を取得する必要もないのです。
走行時のルールも歩行者と同様になりますので、道路に歩道がある場合は必ず歩道を走行しなくてはいけません。歩道がない道路では路側帯の右側を走行し、歩道も路側帯もない道路では道路の右側端を走行します。これは対面交通のルールにのっとったもので、自動車とシニアカーが互いに認識ができるようにするものです。また、前述している通りクルマや原動機付自転車ではありませんので、道路の中央を走行してはいけません。
シニアカーの操作は大変?すぐできるものなのか?
シニアカーは、ハンドルが付いていてバイクのような見た目をしているので運転が大変そうかと思うかもしれませんが簡単に操作ができます。走行する際にはハンドルに付いているアクセルレバーを操作し、止まりたい時にはブレーキではなくこのレバーを離すだけです。
とても簡単な操作ですので、慣れればすぐに運転ができます。ただし、歩行者や自転車、クルマが通る場所を走行しますので、まずは安全な場所で練習をしておくと良いでしょう。
シニアカーの最高速度はどのくらい?どういう所なら、使える?
![シニアカーの最高速度はどのくらい?どういう所なら、使える?](https://img.goo-net.com/sss/magazine/2019/11/01/648c1db6506e73ba0fba607cbeaa552f.jpg)
グーネット編集チーム
シニアカーの最高速度は、規定によって最大6Km/hとなっています。これは成人が早歩きで走行するのと同じ速度ですので、足腰が弱っている高齢者の方でも成人の方と同じ速度で移動できることになります。また速度については道路交通法に基づき決まっているため、これ以上出ないように設定されています。
数値に関しては車種によって異なりますが、上り坂も10度程度の傾斜まで安全に走行でき、段差も約7cmまでなら乗り越えられます。多くの車種では下り坂ではスピード抑制機能が付いており、速度が出すぎてしまうことがありませんので安心です。
また、シニアカーを利用できる施設も増えてきています。例えば電車に乗るのも、寸法と小回りが利くという条件を満たしていれば可能です。
建物内での利用は各施設によって対応が変わりますが、テーマパークでは貸出を行っている場所も増えてきており、スーパーでも広い場所では走行を許可してくれる場所もあります。もし施設内で走行をしたい場合は事前に確認を取り、人との接触事故を起こさないように気を付けて走行をしましょう。
バッテリーやエンジンなど、シニアカーはどのようにして走るものなのか?
シニアカーは電気で駆動する乗り物で、原理は電動で走る車いすと同じです。ガソリンを使用しないので排気ガスを出すこともなく、エンジンがないので走行音がとても静かなのが特徴です。内部にはエンジンの代わりにバッテリーを積んでいますので、あらかじめ充電をしておくことで走行が可能となります。
走行距離は積んでいるバッテリーにもよりますが、満充電で約20Kmから30Kmまで走行が可能です。空の状態から満充電までは8時間から10時間ほどかかりますので、遠方に向かう際には、なるべく早めに充電をしておくことが推奨されます。また、電気を使うということで雨天時の走行も気になるかと思いますが、深い水たまりを避ければ多少の雨の中でも走行は可能です。ただし、充電の際には、漏電しないように雨の当たらない場所で行う必要があります。
今の日本社会は高齢化社会が更に進むと言われており、シニアカーの普及も広まる可能性があります。これからシニアカーを利用しようか検討したり、親や祖父母に乗車を勧めたりする方もいらっしゃるかと思います。そのような時には、ぜひ、今回のQ&Aを参考にして下さい。