中古車購入チェックポイント
更新日:2023.07.11 / 掲載日:2022.04.30
中古車は購入前に試乗すべき?試乗の条件やチェックポイントを知っておこう!
中古車を購入する前に、試乗したほうが良いか迷う方もいるでしょう。
見た目は綺麗でも、少なくとも数年は使用されている車なので、部品などの劣化が見られる可能性もあります。走行距離や年式によっては、エンジンが酷使されて不具合が生じるリスクもゼロではありません。
そこで、試乗する際に中古車のチェックしておきたいポイントや、試乗できない場合の注意点などを紹介していきます。
中古車の購入を検討している方は、試乗の前に目を通しておくと安心なので、参考にしてください。
購入したい中古車を探すために、ネットで検索するという方も多いでしょう。しかし、ネット上の画像だけでは車の本当の状態は分かりにくいです。
実際にシートに座り、ハンドルを握って運転してみると、エンジンやブレーキの調子、車体の安定性などもよく分かります。
「試乗しないで購入し、運転してみたら不具合が見つかった!」ということが起きる可能性もあります。そうなると後悔してももう遅く、キャンセルするのは難しいでしょう。
購入前に慎重に車の状態をチェックしておくことは、大事なことです。見た目よりも状態は良いのか正確に判断するには試乗するのが一番です。
例えば、車検が切れている車は試乗不可となっています。また、保険未加入車や整備途中の車も試乗させてもらえないことがあります。
ここからは、試乗できない中古車について詳しく説明します。
車検切れの車は公道を走行することができません。これは法律で決められています。
仮ナンバーを取得すれば車検切れの車を公道で走らせることができますが、販売店ではそこまで対応してくれるところはないでしょう。
そうなると、車検切れの車は試乗させてもらえません。
そのため、無保険の車はそもそも公道で走行させると法律違反となってしまいます。
中古車の場合、在庫として保管している間に、前の所有者が加入していた自賠責保険の保険期間が切れてしまう場合も多々あります。
もし試乗中に交通事故を起こした場合、販売店の責任も問われるため、リスクを冒してまで試乗させることはほとんどないでしょう。
興味を持って試乗させてもらいたいとお願いしても、メンテナンス不足で断られることがあります。
整備、点検不足なのに試乗させてもし不具合を感じたら、購入してもらえる可能性はかなり低くなるでしょう。また、不具合により交通事故が起きてしまっても大変です。
どうしても試乗したい場合は、メンテナンスが済んでからお願いしてみましょう。
車検や保険は公道を走行する際に必要です。しかし、テストコースは店舗の私有地にあるため、車検切れでも保険が未加入の中古車でも走らせることができます。
走行させる環境が整っているなら、短時間でも必ず実際に運転してみることをおすすめします。
1.運転免許証
特に公道を運転する際は、運転免許証を携帯しなければなりません。毎日車を運転しているわけではないと、つい忘れがちになるので、試乗する可能性がある場合は持って行くのを忘れないようにしてください。
2.眼鏡など
視力が悪い方は、はっきり見えないと交通事故のリスクが高まるので、眼鏡やコンタクトの装着を忘れないようにしましょう。また、運転時はスニーカーなどの底のフラットな靴を履いてください。
3.自動車保険の保険証書
試乗中の交通事故に備え、自分が加入している任意の自動車保険の保険証書が必要となる場合もあります。販売店ごとに対応が違うので事前に確認しておくことをおすすめします。
車の整備の都合やスタッフの人数によっては、すぐに試乗に対応してもらえない場合があります。そのため、必ず事前に予約してから行きましょう。
指定された日時に店舗に出向き、申込書などの書類をまず受付で作成します。
次に運転免許証などの確認を受けてから、試乗コースや試乗時の注意点などの説明を受けることになります。
その後、試乗車の操作方法などを聞いてからいよいよ試乗スタートです。実際に決められたコースを運転します。
時間が来たら車を返却すれば試乗は終了です。
見た目は綺麗でも、実際に運転してみると乗り心地などに違和感を感じることもあります。購入後に後悔しないためにも、試乗チェックは欠かせません。
まず、走行前にエンジンやマフラーの状態を見ましょう。走行中はアクセルやブレーキの具合、運転しやすさなどのチェックが必要です。
また、内装や外装、電子機器の動作確認なども忘れないようにしてください。
走行中の異音の有無、滑らかに回転し加速するかも確かめましょう。
エンジンは車の主要部分なので、少しでも不備があれば故障のリスクが高まります。特に購入後のトラブルは修理費も高くつくことになるので気を付けましょう。
黒煙が少し出る位ならまず問題ありません。
多量の白煙が噴き出している、焼けるように鼻につく臭いを感じる場合はエンジントラブルが起きている可能性があります。そういった車は、故障リスクが高まるので注意が必要です。
「ブーンブーン」と大きな音が出るのに、いまいち加速しない、加速が遅いという場合は良い状態とは言えないでしょう。
アクセルペダルを踏んだ時、重たくないか、スムーズに踏み込めるかもポイントです。
次に減速する際のブレーキペダルの踏み心地も確認してみてください。踏んだらすぐにブレーキが効いているかどうかも重要になります。
ブレーキペダルを踏んで異音がする場合、パットがすり減っている可能性もあるので注意しましょう。
左右に曲がる際にハンドルを切りますが、ステアリングと自分の運転が合っているかも重要です。また、ハンドルが重く感じないかもチェックしてください。
柔らかくて沈みこんでしまう、逆に硬くて体が痛い、足元のスペースが狭いなど感じる部分があるかもしれません。
また、走行中に振動が大きい、運転するのに視界があまり良くないと感じることもあります。
車の乗り心地の感じ方、自分の運転のクセは人それぞれです。シートが自分の体に合っているか、運転してみてのフィーリングは実際に乗ってみないと分からないので、試乗で確かめておきましょう。
レバーが緩すぎる、硬すぎるなど動きが悪いと何らかの不具合が生じている可能性があります。
MT車の場合、クラッチを踏みながらギアチェンジを行い、スムーズにつながるかをチェックします。もしスムーズにできない場合、クラッチが摩耗しているかもしれません。
太陽が当たっていると反射して傷が見えにくいことがあるので、日陰に移動してもらうと確認しやすくなります。
さらに、タイヤの溝の深さやスリップサインが出ていないか、ホイールの傷なども見ておくことをおすすめします。
シートや天井などにシミや汚れなどがついていないか、シートに破れやほつれの有無なども見ましょう。
また、タバコやペット、食べ物の臭いなどの有無も重要なポイントとなります。クリーニングすればある程度消臭されますが、染みついた臭いは完全には消えない場合が多いので、臭いが気になるなら要チェックです。
他にもシートを前後やリクライニングで動かして動きがスムーズか、トランクルームの広さや使い勝手なども確認しておきましょう。
左右のミラーの見え方が同じか、ミラーの傷の有無も見ておきましょう。
ワイパーも作動させて動きがスムーズかも確認します。ガーガーと異音がすれば、ワイパーゴムが劣化しているので交換が必要です。
ウインカーを作動させ、ライトも点灯させて正常に動くかもチェックしておきましょう。
エアコンをオンにして稼働するか、嫌な臭いがしないかをチェックしましょう。
オーディオやカーナビなども作動させてみてください。色々動かして音の出方やノイズの有無などを見ます。
ただし、カーナビはアップデートしていないと、車によっては数年前の古いタイプがついたままということもあります。自分で好きなものを購入し、付け替えることも可能なので検討してみましょう。
できればエンジンをかけさせてもらうと車の状態も多少分かります。後は外装や内装を目視して、電子機器などの動作確認を行います。
整備記録簿があれば見せてもらうことで、車のメンテナンス状況も把握することが可能です。
ここからは、試乗できない場合にチェックすべき箇所について詳しく説明します。
マフラーなど下回りの状態や錆の有無も、重要なチェックポイントです。
また、ドアを開けて内装の状態も確認します。シートや天井の汚れ、車内の臭い、トランクルームの使いやすさなども見ておきましょう。
シートを実際に動かして、スムーズに移動させられるかもチェックしてください。
モーターが勢いよく回転して、すぐにエンジンがかかり、異音がなければ問題ありません。
ギアのシフトレバーがスムーズに動くか、アクセルペダルやブレーキペダルの踏み心地が良いかも確認します。
また、エンジンがかかれば電子機器の動作確認、ワイパー、ウインカー、ライトも作動させることが可能です。できる限り動かしてみて、異常がないかをチェックしておきましょう。
整備記録簿には、12ヶ月や24ヶ月の法定点検を受けているか、オイル交換の回数や頻度なども詳細に記載されているはずです。いつどの部品を交換したか、メンテナンスや点検の状況が分かるので、車の状態を把握しやすいです。
そして、整備記録簿がきちんと備わっている車というのは、前の所有者が大事に扱い、メンテナンスも欠かさなかったという証拠にもなります。
相手に損害を与えた場合、車の自賠責保険で賠償をカバーできます。しかし、自賠責保険でカバーできない部分に関しては、運転者自身が賠償責任を負うこともあるので覚えておきましょう。
まず、車を安全な場所にとめて、ケガ人がいれば救護して警察と消防に連絡します。
たとえ助手席に販売店のスタッフがいて、運転などを指示していたとしても運転していた本人が事故の責任を負います。事故の形態によっては、罰金などの罰則が適用されることになるでしょう。
ナンバーがついて車検が残っている車は、自賠責保険に加入しています。自賠責保険でカバーできる賠償については適用されます。
ただし、自賠責保険は交通事故の被害者の死亡、もしくはケガに対する賠償のみのカバーとなります。車や建物、ガードレールなどの交通工作物の損害に対する賠償は対象外です。
この場合、相手方に過失があれば相殺されますが、自腹で賠償しなければならない場合もあるので注意が必要です。
ただし、運転者が車を所有しており、任意の自動車保険に加入していれば保険で補償される可能性も残されています。
登録車以外の他車を運転中に交通事故が起き、損害が発生した場合に補償がカバーされる「他車運転特約」という特約をつけている場合が当てはまります。
ただし、この特約がないと、いくら任意保険に加入していても補償の対象となる登録車が異なるため、保険が使えないので注意しましょう。
見た目は綺麗でも、少なくとも数年は使用されている車なので、部品などの劣化が見られる可能性もあります。走行距離や年式によっては、エンジンが酷使されて不具合が生じるリスクもゼロではありません。
そこで、試乗する際に中古車のチェックしておきたいポイントや、試乗できない場合の注意点などを紹介していきます。
中古車の購入を検討している方は、試乗の前に目を通しておくと安心なので、参考にしてください。
この記事の目次
中古車は購入前に試乗したほうがいい
中古車を購入する際は、可能な限り試乗することをおすすめします。販売店に足を運び、車の外装や内装などを実際に見て運転してみることで、車の乗りやすさなどが体感できます。購入したい中古車を探すために、ネットで検索するという方も多いでしょう。しかし、ネット上の画像だけでは車の本当の状態は分かりにくいです。
実際にシートに座り、ハンドルを握って運転してみると、エンジンやブレーキの調子、車体の安定性などもよく分かります。
「試乗しないで購入し、運転してみたら不具合が見つかった!」ということが起きる可能性もあります。そうなると後悔してももう遅く、キャンセルするのは難しいでしょう。
購入前に慎重に車の状態をチェックしておくことは、大事なことです。見た目よりも状態は良いのか正確に判断するには試乗するのが一番です。
中古車は試乗できない場合もあるので注意
購入前に中古車を試乗したほうが、車の状態が分かってベストですが、全ての車が試乗できるわけではないので注意しましょう。例えば、車検が切れている車は試乗不可となっています。また、保険未加入車や整備途中の車も試乗させてもらえないことがあります。
ここからは、試乗できない中古車について詳しく説明します。
車検切れの車は試乗NG
中古車の中には、車検の有効期限が過ぎている、いわゆる車検切れの車が店頭に並んでいることがあります。車検切れの車は公道を走行することができません。これは法律で決められています。
仮ナンバーを取得すれば車検切れの車を公道で走らせることができますが、販売店ではそこまで対応してくれるところはないでしょう。
そうなると、車検切れの車は試乗させてもらえません。
自動車保険未加入車も試乗NG
車を公道で走行させるためには、自賠責保険の加入が必須条件です。これは法律で決められています。そのため、無保険の車はそもそも公道で走行させると法律違反となってしまいます。
中古車の場合、在庫として保管している間に、前の所有者が加入していた自賠責保険の保険期間が切れてしまう場合も多々あります。
もし試乗中に交通事故を起こした場合、販売店の責任も問われるため、リスクを冒してまで試乗させることはほとんどないでしょう。
十分な整備がなされていない車も試乗NG
特に人気車種の中古車だと、入庫してから整備がまだ完全ではないのに早く買い手がつくようにと店頭に並ぶ場合もあります。興味を持って試乗させてもらいたいとお願いしても、メンテナンス不足で断られることがあります。
整備、点検不足なのに試乗させてもし不具合を感じたら、購入してもらえる可能性はかなり低くなるでしょう。また、不具合により交通事故が起きてしまっても大変です。
どうしても試乗したい場合は、メンテナンスが済んでからお願いしてみましょう。
テストコースがある店舗なら試乗可能な場合もある
全国展開しているような大規模な中古車販売店では、試乗用のテストコースを敷地内に設けている所もあります。車検や保険は公道を走行する際に必要です。しかし、テストコースは店舗の私有地にあるため、車検切れでも保険が未加入の中古車でも走らせることができます。
走行させる環境が整っているなら、短時間でも必ず実際に運転してみることをおすすめします。
中古車を試乗する際に必要なもの
中古車を試乗する際に必要なものがあるのでチェックしておきましょう。1.運転免許証
特に公道を運転する際は、運転免許証を携帯しなければなりません。毎日車を運転しているわけではないと、つい忘れがちになるので、試乗する可能性がある場合は持って行くのを忘れないようにしてください。
2.眼鏡など
視力が悪い方は、はっきり見えないと交通事故のリスクが高まるので、眼鏡やコンタクトの装着を忘れないようにしましょう。また、運転時はスニーカーなどの底のフラットな靴を履いてください。
3.自動車保険の保険証書
試乗中の交通事故に備え、自分が加入している任意の自動車保険の保険証書が必要となる場合もあります。販売店ごとに対応が違うので事前に確認しておくことをおすすめします。
試乗までの流れ
試乗したいと思って、いきなり販売店に出向いても、すぐに対応できない場合がほとんどです。車の整備の都合やスタッフの人数によっては、すぐに試乗に対応してもらえない場合があります。そのため、必ず事前に予約してから行きましょう。
指定された日時に店舗に出向き、申込書などの書類をまず受付で作成します。
次に運転免許証などの確認を受けてから、試乗コースや試乗時の注意点などの説明を受けることになります。
その後、試乗車の操作方法などを聞いてからいよいよ試乗スタートです。実際に決められたコースを運転します。
時間が来たら車を返却すれば試乗は終了です。
試乗でチェックしておきたいこと
中古車を試乗する際に、車の色々な部分を丁寧にチェックしておくことが大事です。見た目は綺麗でも、実際に運転してみると乗り心地などに違和感を感じることもあります。購入後に後悔しないためにも、試乗チェックは欠かせません。
まず、走行前にエンジンやマフラーの状態を見ましょう。走行中はアクセルやブレーキの具合、運転しやすさなどのチェックが必要です。
また、内装や外装、電子機器の動作確認なども忘れないようにしてください。
走行前の確認①エンジンのかかり具合
走行前にエンジンをかけた際、スムーズにかかるかをまずチェックします。走行中の異音の有無、滑らかに回転し加速するかも確かめましょう。
エンジンは車の主要部分なので、少しでも不備があれば故障のリスクが高まります。特に購入後のトラブルは修理費も高くつくことになるので気を付けましょう。
走行前の確認②マフラーからの煙
エンジンをかけたら、今度はマフラーから出ている煙の量もチェックします。黒煙が少し出る位ならまず問題ありません。
多量の白煙が噴き出している、焼けるように鼻につく臭いを感じる場合はエンジントラブルが起きている可能性があります。そういった車は、故障リスクが高まるので注意が必要です。
走行中の確認①アクセルやブレーキの調子
実際に車を走らせてみて、アクセルを踏んだ時にテンポよく回転しスムーズに加速していけば問題ありません。「ブーンブーン」と大きな音が出るのに、いまいち加速しない、加速が遅いという場合は良い状態とは言えないでしょう。
アクセルペダルを踏んだ時、重たくないか、スムーズに踏み込めるかもポイントです。
次に減速する際のブレーキペダルの踏み心地も確認してみてください。踏んだらすぐにブレーキが効いているかどうかも重要になります。
ブレーキペダルを踏んで異音がする場合、パットがすり減っている可能性もあるので注意しましょう。
走行中の確認②ステアリングの確認
車を走らせる上で、車体の安定性も重要です。直線道路を走行し、ハンドルが真っすぐに保たれているか、加速減速の際にハンドルがぶれないかも見ましょう。左右に曲がる際にハンドルを切りますが、ステアリングと自分の運転が合っているかも重要です。また、ハンドルが重く感じないかもチェックしてください。
走行中の確認③乗り心地がよいか
実際に車に乗って運転してみて、シートの座り心地などがしっくりくるかもポイントです。柔らかくて沈みこんでしまう、逆に硬くて体が痛い、足元のスペースが狭いなど感じる部分があるかもしれません。
また、走行中に振動が大きい、運転するのに視界があまり良くないと感じることもあります。
車の乗り心地の感じ方、自分の運転のクセは人それぞれです。シートが自分の体に合っているか、運転してみてのフィーリングは実際に乗ってみないと分からないので、試乗で確かめておきましょう。
走行中の確認④シフト・クラッチの調子
AT車の場合、シフトレバーを操作し、スムーズにシフトチェンジできるか確認しておきましょう。レバーが緩すぎる、硬すぎるなど動きが悪いと何らかの不具合が生じている可能性があります。
MT車の場合、クラッチを踏みながらギアチェンジを行い、スムーズにつながるかをチェックします。もしスムーズにできない場合、クラッチが摩耗しているかもしれません。
内装や外装の確認①ボディの傷や凹み、下回りの状態
車のボディに傷や凹み、ガラスにヒビなどはないかといった外装を細かくチェックしましょう。太陽が当たっていると反射して傷が見えにくいことがあるので、日陰に移動してもらうと確認しやすくなります。
さらに、タイヤの溝の深さやスリップサインが出ていないか、ホイールの傷なども見ておくことをおすすめします。
内装や外装の確認②内装の臭いや汚れ
外装をチェックしたら、今度はドアを開けて内装も確認します。シートや天井などにシミや汚れなどがついていないか、シートに破れやほつれの有無なども見ましょう。
また、タバコやペット、食べ物の臭いなどの有無も重要なポイントとなります。クリーニングすればある程度消臭されますが、染みついた臭いは完全には消えない場合が多いので、臭いが気になるなら要チェックです。
他にもシートを前後やリクライニングで動かして動きがスムーズか、トランクルームの広さや使い勝手なども確認しておきましょう。
内装や外装の確認③パワーウインドやワイパーの動作、ライトの点灯など
電動ミラーやパワーウインドウを作動させて、動きがスムーズかどうかも確認しておきたいポイントです。左右のミラーの見え方が同じか、ミラーの傷の有無も見ておきましょう。
ワイパーも作動させて動きがスムーズかも確認します。ガーガーと異音がすれば、ワイパーゴムが劣化しているので交換が必要です。
ウインカーを作動させ、ライトも点灯させて正常に動くかもチェックしておきましょう。
内装や外装の確認④カーナビやオーディオの動作確認
車内の電子機器が正常に作動するかも確認しておきたい点です。エアコンをオンにして稼働するか、嫌な臭いがしないかをチェックしましょう。
オーディオやカーナビなども作動させてみてください。色々動かして音の出方やノイズの有無などを見ます。
ただし、カーナビはアップデートしていないと、車によっては数年前の古いタイプがついたままということもあります。自分で好きなものを購入し、付け替えることも可能なので検討してみましょう。
試乗できない場合にチェックすること
販売店の都合や車の状態によっては、試乗できない中古車もあります。試乗できなくても、最低限確認できる箇所はあります。できればエンジンをかけさせてもらうと車の状態も多少分かります。後は外装や内装を目視して、電子機器などの動作確認を行います。
整備記録簿があれば見せてもらうことで、車のメンテナンス状況も把握することが可能です。
ここからは、試乗できない場合にチェックすべき箇所について詳しく説明します。
内装や外装の状態を目視で確認
外装を上から下までしっかり見まわして、ボディに傷や凹みがないか、タイヤやホイールの状態もしっかり確認しましょう。マフラーなど下回りの状態や錆の有無も、重要なチェックポイントです。
また、ドアを開けて内装の状態も確認します。シートや天井の汚れ、車内の臭い、トランクルームの使いやすさなども見ておきましょう。
シートを実際に動かして、スムーズに移動させられるかもチェックしてください。
エンジンをかけてみる
試乗はできなくても、エンジンはかけてOKなことが多いので販売店のスタッフに聞いてみましょう。モーターが勢いよく回転して、すぐにエンジンがかかり、異音がなければ問題ありません。
ギアのシフトレバーがスムーズに動くか、アクセルペダルやブレーキペダルの踏み心地が良いかも確認します。
また、エンジンがかかれば電子機器の動作確認、ワイパー、ウインカー、ライトも作動させることが可能です。できる限り動かしてみて、異常がないかをチェックしておきましょう。
整備記録簿を見せてもらう
中古車の場合、これまでの整備状況を記録した「整備記録簿」が備わっている場合が多いので、販売店のスタッフから見せてもらいましょう。整備記録簿には、12ヶ月や24ヶ月の法定点検を受けているか、オイル交換の回数や頻度なども詳細に記載されているはずです。いつどの部品を交換したか、メンテナンスや点検の状況が分かるので、車の状態を把握しやすいです。
そして、整備記録簿がきちんと備わっている車というのは、前の所有者が大事に扱い、メンテナンスも欠かさなかったという証拠にもなります。
中古車の試乗で交通事故を起こした場合の対処法
中古車を試乗中に交通事故を起こしてしまう場合もあります。そんな場合、公道を走行していれば通常の交通事故と同様の対応で問題ありません。相手に損害を与えた場合、車の自賠責保険で賠償をカバーできます。しかし、自賠責保険でカバーできない部分に関しては、運転者自身が賠償責任を負うこともあるので覚えておきましょう。
公道走行なら通常の交通事故と同じ対応
試乗で公道を走行中に、もし交通事故を起こした場合は通常のケースと同様の対応をしましょう。まず、車を安全な場所にとめて、ケガ人がいれば救護して警察と消防に連絡します。
たとえ助手席に販売店のスタッフがいて、運転などを指示していたとしても運転していた本人が事故の責任を負います。事故の形態によっては、罰金などの罰則が適用されることになるでしょう。
販売店加入の保険で対応できる
交通事故により相手方がケガを負い、車や建物などの破損があれば賠償責任を負う場合もあります。ナンバーがついて車検が残っている車は、自賠責保険に加入しています。自賠責保険でカバーできる賠償については適用されます。
ただし、自賠責保険は交通事故の被害者の死亡、もしくはケガに対する賠償のみのカバーとなります。車や建物、ガードレールなどの交通工作物の損害に対する賠償は対象外です。
この場合、相手方に過失があれば相殺されますが、自腹で賠償しなければならない場合もあるので注意が必要です。
契約によっては自身の任意保険が適応できる場合もある
試乗中の交通事故で、販売店側の自賠責保険ではカバーしきれない損害については、運転者が賠償責任を負うことになるでしょう。ただし、運転者が車を所有しており、任意の自動車保険に加入していれば保険で補償される可能性も残されています。
登録車以外の他車を運転中に交通事故が起き、損害が発生した場合に補償がカバーされる「他車運転特約」という特約をつけている場合が当てはまります。
ただし、この特約がないと、いくら任意保険に加入していても補償の対象となる登録車が異なるため、保険が使えないので注意しましょう。
まとめ
①中古車は車の状態を正確に把握するために購入前に試乗したほうが良い
②ただし、車検切れや保険未加入などの中古車は試乗できない
③事前に試乗の予約を入れ、当日は運転免許証などを忘れないようにする
④試乗の際はエンジンやブレーキ、アクセルの具合、外装や内装の傷や汚れなどを細かくチェックすることが大事
⑤試乗できなくても、エンジンをかけさせてもらうなどできる限りのチェックを行う
⑥試乗中の交通事故は、販売店加入の自賠責保険でカバーしますが、対象外の損害については自己負担となることが多い
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