中古車購入チェックポイント
更新日:2023.07.11 / 掲載日:2022.05.05
中古車選びから納車までの流れを大公開!知って得する購入の注意点とは?
中古車を購入しようと思っているが、納車までにどのような流れで進めれば良いかよく分からないという方も多いでしょう。
予算を立てて購入し、納車されるまでには、様々な手順を踏む必要があります。
この記事では、中古車を購入したあと納車までどうやって進めれば良いか流れを詳しく説明します。さらに、車選びのポイントや購入時の注意点などの役立つ情報も紹介しますので、参考にしてください。

中古車を購入する流れを覚えておくと、スムーズに納車を迎えることができます。
1.まずは、どの程度のお金をかけられるか予算を立てましょう。車は購入したら終わりではなく、維持費がかかるので今後の予算立ても必要です。
2.次は、どんな車が欲しいかをライフプランに沿って考えてみてください。家族構成や用途によっても必要な車種は異なります。ボディカラーやグレードなども大体決めておくと良いでしょう。
3.欲しい車が決まったら、車の在庫がある販売店を探してみます。ネットで車種・ボディカラー・年式・走行距離などを入力すれば見つけやすいです。
4.在庫のある販売店に問い合わせをし、早いうちに現車確認と、可能な限り試乗をさせてもらうことをおすすめします。そして、金額の見積もりを出してもらいます。
5.購入を決める際、支払方法をローン払いにするなら、ローンの申し込みを行い、審査を受けます。
6.車庫証明を取得するために駐車場を確保します。
7.購入手続きに必要な書類を準備します。
8.車庫証明や必要な書類が揃ったら、購入契約と支払いを行い、納車日を決めましょう。
9.納車される間、任意の自動車保険に未加入の場合は加入手続きをします。加入済みなら車両情報が変更となるので、保険会社に連絡を入れてください。
10.これらを終えて、いよいよ納車となります。
ここからは、この10項目の納車までの流れについて詳しく説明していきます。
車を購入するとなると、車両本体の値段にばかり目が行きますが、それだけではありません。車両登録や必要書類を揃えるのにも費用がかかります。また、税金や自賠責保険料なども初回で支払う費用になります。
購入後は、燃料費やオイル交換などのメンテナンス費用、車検費用といった維持費が必要です。中古車は新車と比べて故障のリスクがあるため、修理代についても考慮しておく必要があります。
家族が増える場合は、チャイルドシートなどが乗せやすいミニバン、遠距離通勤に使うなら低燃費車など用途に見合った車種を選びましょう。
注意したいのが、駐車場や車庫といった車の保管場所の広さや高さです。狭い保管場所なら車幅や車高も考慮する必要があります。
ネットで希望の車種、カラー、年式、走行距離などを入力すれば、在庫の有無は簡単に調べることが可能です。
ただし、あまりに遠方の販売店だと足を運ぶのに時間がかかります。できれば自宅から近い場所にある販売店を選んだほうが効率的でしょう。
実際に販売店に出向いて、欲しい車について相談してみることをおすすめします。いくつか店舗展開している販売店なら、希望車の在庫がなくても他の店舗にないか探してもらえる可能性もあります。
中古車市場で人気の車種は特に競争率が高く、他のお客さんが来店して購入を決めてしまう場合もあります。
電話で在庫を問い合わせただけでは、本当に購入するかはっきりしないので、販売店にキープしてもらうのは難しいでしょう。それは来店をして購入を決めたお客さんのほうが優先となるからです。
できれば試乗させてもらうと車の乗り心地や運転しやすさなど、車の本当の状態が分かります。試乗予約をして当日販売店に出向き、車の外装や内装などをチェックしましょう。
問題がなければ車の見積もりを依頼して、後は値段の交渉をしましょう。
ローン払いにして、毎月決まった額を少しずつ返済するとなれば、まずはローンの申し込みが必要です。
ローンの申請には、運転免許証などの本人確認書類や源泉徴収票などの収入を証明する書類などが必要です。そして、審査を受けなければなりません。
ローン審査は、ローン会社がお客さんに返済能力があるかを調べます。職業、勤務形態、勤続年数、収入などの情報を元に判断します。また、他からの借り入れ状況やこれまで借金があってきちんと返済されているかなどの信用情報も調査対象となります。
審査には数日~1週間程はかかるのが一般的です。
審査に通れば晴れてローン契約を結ぶことが可能となります。
自宅にガレージや駐車スペースがあれば、まず問題ありません。しかし、駐車場を借りるということなら時間を要する場合もあるので、車選びと並行して始めておいたほうが良いでしょう。
車庫証明を取得するには、どんな駐車場でも良いというわけではありません。条件が3つあります。
条件の1つ目は、自動車を使用する本拠の位置から直線で2㎞以内であることです。本拠の位置とは、個人なら自宅で法人なら事務所の所在地となります。
条件の2つ目は、道路から問題なく駐車場に出入りでき、駐車スペースは車全体を収容できる十分なサイズがあることです。
条件の3つ目は、駐車場を使用できる権利を有していることです。
自分で取得する場合は車のナンバーや車体番号などを申請書類に記載しなければなりません。車検証がないと分からないので、販売店に問い合わせて新しい車検証ができ次第、受け取ってください。
また、手数料は多少かかりますが、販売店が車庫証明取得手続きを代行してくれる場合もあるので、依頼できるか確認しておくと良いでしょう。
・実印
役所で印鑑登録をして公的に認められたものを実印と呼びます。
・印鑑証明書
印鑑登録を行うと、登録された印鑑が実印であることを証明する印鑑証明書が取得できます。
車庫証明は基本的に普通車のみ必要ですが、軽自動車でも居住地域によっては必要な場合もあるので確認しておきましょう。
・認印
軽自動車の場合、実印は不要で認印で問題ありません。
・住民票
印鑑証明の代わりに住民票で事足ります。
いきなり販売店に出向いても、即契約ができるというわけではありません。販売店側も契約に必要な書類を準備しなければならないので、事前に相談して契約日を決めておきましょう。
販売店側から提示される契約書などは、きちんと細部まで目を通して説明を受けます。契約してからキャンセルは難しいので、内容に関して聞いておきたいことは遠慮しないで全て確認し、疑問が残らないようにしておきましょう。
契約書の必要な箇所に記入、押印などを行い契約は完了となります。
また、支払方法を現金一括払いにした場合は、販売店の指定口座に購入額を振り込んで支払いを行ってください。
車の保険は、法律で加入が義務づけられている自賠責保険という強制保険があります。車を購入する際、一緒に加入手続きが済んでいるのが一般的です。
ただし、自賠責保険は交通事故の被害者の身体への損害のみを補償するに留まります。車や建物などの物の損害や、事故の加害者や同乗者への補償まではカバーされません。
自賠責保険の補償の対象外となる損害を補償してくれるのが、任意の自動車保険です。加入は自由意志に基づきますが、ほとんどのドライバーが万一の事故に備えて加入しています。
保険会社は多数あるので、どこにしようか迷うところです。保険会社や保険の種類によって補償内容や保険料なども違うので、よく検討してから決めましょう。
また、既に加入済みの場合、登録している車両情報を変更する手続きが必要となりますので、保険会社に連絡して手続きを行ってください。
納車日は販売店と相談して決めることになるでしょう。
納車をする際は、販売店のスタッフが自宅まで車を運んできてくれる場合が多いです。販売店によっては輸送費用が購入額に加算されていることがあるので、あらかじめ確認しておきましょう。
自分で販売店に車を取りに行くことができれば、輸送費をカットすることもできます。

できる限り早く車が欲しいという方にとって、納車までの期間がどの位かかるかは気になるところです。
新車の場合、在庫がなくてメーカーの発注となれば、納車までに1ヶ月以上かかることもあるでしょう。
中古車の場合、在庫があるかを調べてからの購入となるので、納車までの期間は比較的短いとされています。
しかし、納車の前に点検やメンテナンス、名義変更の手続きなどが必要となるので即日というわけにはいきません。目安としては早くても1週間~2週間程度はかかるとされています。
ただし、必要書類に不備があったりメンテナンスに思った以上に時間がかかったりする場合は、さらに納車までの期間が延びる可能性もあります。
また、在庫が遠方の販売店にある場合は、輸送に時間を要することもあります。
ローンの審査が通らなかった場合は、他のローンを探すことになり時間を取られるでしょう。
トラブルが起きると時間がかかってしまうので、事前にきちんと準備や段取りをしておくことが大事です。

中古車を購入する場合、新車とは違って1台1台状態が異なります。販売店まで出向いて、実際に車を見て状態を確認することが大事です。
ネットで探して現車を見ることなく、電話1本で購入を決めてしまうのは簡単です。しかし、乗ってみると「運転しづらかった…」となり後悔することにもなりかねません。
また、見るだけではなく、試乗させてもらうと車の状態もより分かりやすいです。
そして、これまでどのようなメンテナンスがなされてきたかを確認するために「整備記録簿」も見せてもらいましょう。
他にも、購入したあと車が故障した場合の販売店側の対応についても尋ねておくと安心できます。
ここからは、中古車を購入するときの4つの注意点を詳しく説明していきます。
中古車は新車とは違い、既に前の所有者が少なくとも数年は使用している車です。見た目では綺麗な状態でも、シートや天井などの内装やタイヤなどの下回りに劣化や消耗が見られるかもしれません。
また、エンジンなども数年乗り続けたことで多少は負荷がかかっています。きちんとメンテナンスしていれば問題なく運転できますが、どうしても新車よりは故障リスクも高くなるでしょう。
購入後にすぐ故障し、高額な修理代がかかってしまうと経済的負担も大きくなります。そうならないように、購入前は販売店に足を運んで、自分の目で車の状態をしっかり確認しておくことが大事です。
車に詳しい方でなければ、車を実際に見ただけでは、これまできちんとメンテナンスされた車かを判断するのは難しいです。
車には整備記録簿が備わっている場合が多いので、販売店スタッフに頼んで見せてもらいましょう。
整備記録簿には、オイル交換などのメンテナンスの頻度や回数、法定点検時の整備状況、いつどのような不具合があってどの部品を交換したかという記録が記載されています。
整備記録簿を見れば、メンテナンス状況が分かるので車の状態についてある程度把握することも可能です。
また、どの部品が消耗していて、次に交換しなければならないかも把握できるので便利です。
アクセルを踏んでスムーズに発進、加速するか、ブレーキの効き具合やハンドルグリップが重いかなどは、実際に運転しなければ分からない点も多いです。
購入を決める前に、可能な限り試乗させてもらうことをおすすめします。自分で運転してみると、自分の運転のクセが車に合っているかなども分かりやすいと言えます。
もし試乗できない場合でも、せめてエンジンをかけさせてもらったほうが良いでしょう。エンジンがスムーズにかかるか、パワーウィンドウの開閉やワイパーの動き、ウインカーやライトなども作動させて異常がないかチェックできます。
いきなり販売店に出向いてすぐに試乗させてもらうのは難しい場合も多いので、事前に予約していくことをおすすめします。
納車前に販売店できちんと点検、整備をしてもらい、自分で試乗までしたとしても、中古車である以上はトラブルは突発的に起こりうるものです。
そのため、購入後に故障してしまった場合、販売店はどのように対処してくれるのかを前もって確認しておくことが大事です。
保証期間が設けてあり、その期間内なら販売店のほうで無償で修理してもらえる場合もあります。
ただ、中古車の場合は新車よりも保証期間が短いとされています。保証期間が過ぎてしまえば、自腹で高額な修理費を支払うことにもなりかねません。
日頃から定期的に点検を行い、不具合を感じたら悪化しないうちに早めに販売店に相談しましょう。

中古車はどんなに丁寧に扱われていたとしても、以前の所有者が数年乗っていた車です。
特に年式が古く、走行距離が長い中古車は、エンジンに長年の負荷がかかっており新車のようにはいかないため、多少なりとも劣化や消耗が見られて当然です。
購入前には現車確認をして試乗することで、運転しやすさを確かめる必要があります。
さらに、どのようなメンテナンスがされてきたのかを整備記録簿でチェックしておくことも忘れないようにしましょう。
購入してすぐに後悔することがないように、中古車選びは慎重に行うようにしてください。
予算を立てて購入し、納車されるまでには、様々な手順を踏む必要があります。
この記事では、中古車を購入したあと納車までどうやって進めれば良いか流れを詳しく説明します。さらに、車選びのポイントや購入時の注意点などの役立つ情報も紹介しますので、参考にしてください。
中古車の納車までの流れ

1.まずは、どの程度のお金をかけられるか予算を立てましょう。車は購入したら終わりではなく、維持費がかかるので今後の予算立ても必要です。
2.次は、どんな車が欲しいかをライフプランに沿って考えてみてください。家族構成や用途によっても必要な車種は異なります。ボディカラーやグレードなども大体決めておくと良いでしょう。
3.欲しい車が決まったら、車の在庫がある販売店を探してみます。ネットで車種・ボディカラー・年式・走行距離などを入力すれば見つけやすいです。
4.在庫のある販売店に問い合わせをし、早いうちに現車確認と、可能な限り試乗をさせてもらうことをおすすめします。そして、金額の見積もりを出してもらいます。
5.購入を決める際、支払方法をローン払いにするなら、ローンの申し込みを行い、審査を受けます。
6.車庫証明を取得するために駐車場を確保します。
7.購入手続きに必要な書類を準備します。
8.車庫証明や必要な書類が揃ったら、購入契約と支払いを行い、納車日を決めましょう。
9.納車される間、任意の自動車保険に未加入の場合は加入手続きをします。加入済みなら車両情報が変更となるので、保険会社に連絡を入れてください。
10.これらを終えて、いよいよ納車となります。
ここからは、この10項目の納車までの流れについて詳しく説明していきます。
①予算を見積もる
中古車を購入する際、まずは車の購入と維持費にどのぐらいの予算がかけられるかを改めて算出しておきましょう。車を購入するとなると、車両本体の値段にばかり目が行きますが、それだけではありません。車両登録や必要書類を揃えるのにも費用がかかります。また、税金や自賠責保険料なども初回で支払う費用になります。
購入後は、燃料費やオイル交換などのメンテナンス費用、車検費用といった維持費が必要です。中古車は新車と比べて故障のリスクがあるため、修理代についても考慮しておく必要があります。
②希望の車種を決める
予算に見合った車種を選びます。車を選ぶ際は、ライフプランや使用目的などが大きく関係します。家族が増える場合は、チャイルドシートなどが乗せやすいミニバン、遠距離通勤に使うなら低燃費車など用途に見合った車種を選びましょう。
注意したいのが、駐車場や車庫といった車の保管場所の広さや高さです。狭い保管場所なら車幅や車高も考慮する必要があります。
③希望車の在庫がある中古車販売店を探す
希望の車種が大体決まれば、今度はその車を扱っている中古車販売店を探します。ネットで希望の車種、カラー、年式、走行距離などを入力すれば、在庫の有無は簡単に調べることが可能です。
ただし、あまりに遠方の販売店だと足を運ぶのに時間がかかります。できれば自宅から近い場所にある販売店を選んだほうが効率的でしょう。
実際に販売店に出向いて、欲しい車について相談してみることをおすすめします。いくつか店舗展開している販売店なら、希望車の在庫がなくても他の店舗にないか探してもらえる可能性もあります。
④中古車販売店で実車確認を行い、見積もりを依頼する
探していた購入希望車の在庫が中古車販売店で見つかった場合、できる限り早めに店舗へ行って、車を確認することをおすすめします。中古車市場で人気の車種は特に競争率が高く、他のお客さんが来店して購入を決めてしまう場合もあります。
電話で在庫を問い合わせただけでは、本当に購入するかはっきりしないので、販売店にキープしてもらうのは難しいでしょう。それは来店をして購入を決めたお客さんのほうが優先となるからです。
できれば試乗させてもらうと車の乗り心地や運転しやすさなど、車の本当の状態が分かります。試乗予約をして当日販売店に出向き、車の外装や内装などをチェックしましょう。
問題がなければ車の見積もりを依頼して、後は値段の交渉をしましょう。
⑤ローンの申し込みと審査を行う
中古車購入時の支払方法は、「現金一括払い」と「ローン払い」のどちらかが選べます。ローン払いにして、毎月決まった額を少しずつ返済するとなれば、まずはローンの申し込みが必要です。
ローンの申請には、運転免許証などの本人確認書類や源泉徴収票などの収入を証明する書類などが必要です。そして、審査を受けなければなりません。
ローン審査は、ローン会社がお客さんに返済能力があるかを調べます。職業、勤務形態、勤続年数、収入などの情報を元に判断します。また、他からの借り入れ状況やこれまで借金があってきちんと返済されているかなどの信用情報も調査対象となります。
審査には数日~1週間程はかかるのが一般的です。
審査に通れば晴れてローン契約を結ぶことが可能となります。
⑥車庫証明取得のための駐車場の確保
車を所有するにあたり、車の保管場所を確保しなければなりません。保管場所を証明するためには「車庫証明」という書類の取得も必要になります。自宅にガレージや駐車スペースがあれば、まず問題ありません。しかし、駐車場を借りるということなら時間を要する場合もあるので、車選びと並行して始めておいたほうが良いでしょう。
車庫証明を取得するには、どんな駐車場でも良いというわけではありません。条件が3つあります。
条件の1つ目は、自動車を使用する本拠の位置から直線で2㎞以内であることです。本拠の位置とは、個人なら自宅で法人なら事務所の所在地となります。
条件の2つ目は、道路から問題なく駐車場に出入りでき、駐車スペースは車全体を収容できる十分なサイズがあることです。
条件の3つ目は、駐車場を使用できる権利を有していることです。
⑦必要な書類を準備する
中古車の購入に必要な書類を準備しておきます。書類は発行に時間を要する場合もあるので、早めに準備しておくことをおすすめします。普通車を購入する場合の必要書類
・車庫証明自分で取得する場合は車のナンバーや車体番号などを申請書類に記載しなければなりません。車検証がないと分からないので、販売店に問い合わせて新しい車検証ができ次第、受け取ってください。
また、手数料は多少かかりますが、販売店が車庫証明取得手続きを代行してくれる場合もあるので、依頼できるか確認しておくと良いでしょう。
・実印
役所で印鑑登録をして公的に認められたものを実印と呼びます。
・印鑑証明書
印鑑登録を行うと、登録された印鑑が実印であることを証明する印鑑証明書が取得できます。
軽自動車を購入する場合の必要書類
・車庫証明(※地域によって)車庫証明は基本的に普通車のみ必要ですが、軽自動車でも居住地域によっては必要な場合もあるので確認しておきましょう。
・認印
軽自動車の場合、実印は不要で認印で問題ありません。
・住民票
印鑑証明の代わりに住民票で事足ります。
⑧中古車購入の契約と支払いを行う
車の購入に必要な書類が全て揃えば、やっと売買契約を結んで購入することが可能となります。いきなり販売店に出向いても、即契約ができるというわけではありません。販売店側も契約に必要な書類を準備しなければならないので、事前に相談して契約日を決めておきましょう。
販売店側から提示される契約書などは、きちんと細部まで目を通して説明を受けます。契約してからキャンセルは難しいので、内容に関して聞いておきたいことは遠慮しないで全て確認し、疑問が残らないようにしておきましょう。
契約書の必要な箇所に記入、押印などを行い契約は完了となります。
また、支払方法を現金一括払いにした場合は、販売店の指定口座に購入額を振り込んで支払いを行ってください。
⑨任意の自動車保険加入もしくは契約内容変更の手続き
売買契約と代金の支払いが完了したら、忘れないうちに任意の自動車保険の手続きを済ませておきましょう。車の保険は、法律で加入が義務づけられている自賠責保険という強制保険があります。車を購入する際、一緒に加入手続きが済んでいるのが一般的です。
ただし、自賠責保険は交通事故の被害者の身体への損害のみを補償するに留まります。車や建物などの物の損害や、事故の加害者や同乗者への補償まではカバーされません。
自賠責保険の補償の対象外となる損害を補償してくれるのが、任意の自動車保険です。加入は自由意志に基づきますが、ほとんどのドライバーが万一の事故に備えて加入しています。
保険会社は多数あるので、どこにしようか迷うところです。保険会社や保険の種類によって補償内容や保険料なども違うので、よく検討してから決めましょう。
また、既に加入済みの場合、登録している車両情報を変更する手続きが必要となりますので、保険会社に連絡して手続きを行ってください。
⑩納車
契約や任意保険の加入など、中古車の購入や使用に関する全ての手続きが済んだら、いよいよ納車となります。納車日は販売店と相談して決めることになるでしょう。
納車をする際は、販売店のスタッフが自宅まで車を運んできてくれる場合が多いです。販売店によっては輸送費用が購入額に加算されていることがあるので、あらかじめ確認しておきましょう。
自分で販売店に車を取りに行くことができれば、輸送費をカットすることもできます。
中古車の納車までの期間

新車の場合、在庫がなくてメーカーの発注となれば、納車までに1ヶ月以上かかることもあるでしょう。
中古車の場合、在庫があるかを調べてからの購入となるので、納車までの期間は比較的短いとされています。
しかし、納車の前に点検やメンテナンス、名義変更の手続きなどが必要となるので即日というわけにはいきません。目安としては早くても1週間~2週間程度はかかるとされています。
ただし、必要書類に不備があったりメンテナンスに思った以上に時間がかかったりする場合は、さらに納車までの期間が延びる可能性もあります。
また、在庫が遠方の販売店にある場合は、輸送に時間を要することもあります。
ローンの審査が通らなかった場合は、他のローンを探すことになり時間を取られるでしょう。
トラブルが起きると時間がかかってしまうので、事前にきちんと準備や段取りをしておくことが大事です。
中古車購入での注意点

ネットで探して現車を見ることなく、電話1本で購入を決めてしまうのは簡単です。しかし、乗ってみると「運転しづらかった…」となり後悔することにもなりかねません。
また、見るだけではなく、試乗させてもらうと車の状態もより分かりやすいです。
そして、これまでどのようなメンテナンスがなされてきたかを確認するために「整備記録簿」も見せてもらいましょう。
他にも、購入したあと車が故障した場合の販売店側の対応についても尋ねておくと安心できます。
ここからは、中古車を購入するときの4つの注意点を詳しく説明していきます。
①新車と違って車の状態は必ず確認する
購入したい車が見つかっても、実物を実際に確認してから購入を決めるようにしましょう。中古車は新車とは違い、既に前の所有者が少なくとも数年は使用している車です。見た目では綺麗な状態でも、シートや天井などの内装やタイヤなどの下回りに劣化や消耗が見られるかもしれません。
また、エンジンなども数年乗り続けたことで多少は負荷がかかっています。きちんとメンテナンスしていれば問題なく運転できますが、どうしても新車よりは故障リスクも高くなるでしょう。
購入後にすぐ故障し、高額な修理代がかかってしまうと経済的負担も大きくなります。そうならないように、購入前は販売店に足を運んで、自分の目で車の状態をしっかり確認しておくことが大事です。
②整備記録簿があればメンテナンス状況を確認する
中古車がこれまでにどのようなメンテナンスを受けてきたかは、購入する側にとっては気になるところででしょう。車に詳しい方でなければ、車を実際に見ただけでは、これまできちんとメンテナンスされた車かを判断するのは難しいです。
車には整備記録簿が備わっている場合が多いので、販売店スタッフに頼んで見せてもらいましょう。
整備記録簿には、オイル交換などのメンテナンスの頻度や回数、法定点検時の整備状況、いつどのような不具合があってどの部品を交換したかという記録が記載されています。
整備記録簿を見れば、メンテナンス状況が分かるので車の状態についてある程度把握することも可能です。
また、どの部品が消耗していて、次に交換しなければならないかも把握できるので便利です。
③できる限り試乗させもらう
中古車を自分の目で見るだけでも、外装や内装の状態は分かります。ただ、実際に運転してみると、違和感を感じる場合もあります。アクセルを踏んでスムーズに発進、加速するか、ブレーキの効き具合やハンドルグリップが重いかなどは、実際に運転しなければ分からない点も多いです。
購入を決める前に、可能な限り試乗させてもらうことをおすすめします。自分で運転してみると、自分の運転のクセが車に合っているかなども分かりやすいと言えます。
もし試乗できない場合でも、せめてエンジンをかけさせてもらったほうが良いでしょう。エンジンがスムーズにかかるか、パワーウィンドウの開閉やワイパーの動き、ウインカーやライトなども作動させて異常がないかチェックできます。
いきなり販売店に出向いてすぐに試乗させてもらうのは難しい場合も多いので、事前に予約していくことをおすすめします。
④車に不備があった場合の対応
中古車を購入後、車が故障してしまったり、不具合が起きてしまったりという可能性はあります。納車前に販売店できちんと点検、整備をしてもらい、自分で試乗までしたとしても、中古車である以上はトラブルは突発的に起こりうるものです。
そのため、購入後に故障してしまった場合、販売店はどのように対処してくれるのかを前もって確認しておくことが大事です。
保証期間が設けてあり、その期間内なら販売店のほうで無償で修理してもらえる場合もあります。
ただ、中古車の場合は新車よりも保証期間が短いとされています。保証期間が過ぎてしまえば、自腹で高額な修理費を支払うことにもなりかねません。
日頃から定期的に点検を行い、不具合を感じたら悪化しないうちに早めに販売店に相談しましょう。
中古車選びは慎重に

特に年式が古く、走行距離が長い中古車は、エンジンに長年の負荷がかかっており新車のようにはいかないため、多少なりとも劣化や消耗が見られて当然です。
購入前には現車確認をして試乗することで、運転しやすさを確かめる必要があります。
さらに、どのようなメンテナンスがされてきたのかを整備記録簿でチェックしておくことも忘れないようにしましょう。
購入してすぐに後悔することがないように、中古車選びは慎重に行うようにしてください。
まとめ
①中古車の購入はまず、予算を立てて希望の車を探すところから始める
②希望の車の在庫を探し、購入先が決まれば、見積もりや必要書類の準備をする
③その後、契約と代金支払い、任意保険の加入などを終えて納車となる
④納車までの期間は車のメンテナンス状況などによって異なるが、一般的に1~2週間程度は必ずかかる
⑤中古車を購入する際は、自分の目で車を確認し、可能な限り試乗することが大事
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