車のメンテナンス
更新日:2025.01.08 / 掲載日:2025.01.08
密かに進むトヨタ新型セリカの開発。GRヤリスのパワトレを使いミッドシップ化か!?

2024年11月に開催された世界ラリー選手権 第13戦フォーラムエイト・ラリージャパン2024内のイベントで、トヨタ自動車株式会社の取締役・副社長中嶋 裕樹氏が次期セリカの開発を明言して話題になったが、そもそも少し前から開発は進んでいるようだ。
姿形は違えど、AE86型カローラレビン/トレノの意志を継ぐGR86の誕生やBMWとの協業で生まれたスープラの復活など、トヨタのモータースポーツのDNAを継承するスポーツカーブランドであるGR(TOYOTA GAZOO Racing)から続々スポーツモデルが復活・新登場している。
中でもGRヤリスはGRシリーズの中でも完全ブランニューのAWDスポーツカーで、GR-FOURと呼ばれる新開発のスポーツAWDを搭載している。次期セリカはこのメカニズムを流用し開発が行われているようだ。
そもそもセリカは、初代モデルが1970年にデビュー。2ドアハードトップのスペシャリティカーとして登場し、1985年デビューの4代目までは後輪駆動(FR)レイアウトを採用。1989年デビューの5代目から1999年にデビューし、2006年に生産終了した7代目までは、前輪駆動(FF)レイアウトを採用していた。
そして8代目次期セリカはどうなるのか? GRヤリスのパワートレーンを流用するとなるとフロント横置きエンジンの前輪駆動(FF)レイアウトベースのスポーツAWDとなるが、どうやらこのメカニズムを前後逆に搭載したミッドシップ(MR)レイアウトで開発が進んでいる可能性が高いという。駆動方式はそのままAWDで、フロント駆動に電動モーターを採用する可能性もあるかもしれない。
セリカ復活となると往年のWRCに参戦していた5代目ST180型やST200型が思い浮かべられるが、新しい価値観のGRブランドのスポーツカーとして再登場するだろう。
搭載されるエンジンは新開発の2.0L直列4気筒エンジンで、ターボの採用も検討されているだろう。気になる予想デビュー次期は2026年後半から2027年。最近のトヨタの戦略を考えると、この次期セリカ向けのパワートレーンを搭載した現行型車両がスーパー耐久シリーズのST-Qクラスに投入され、鍛えられながら市販車発売に繋げていくかもしれない。