車のメンテナンス
更新日:2025.04.23 / 掲載日:2018.04.26
GW(ゴールデンウィーク)目前! 大型連休前に知っておきたい クルマにまつわるお役立ち情報

キーワードは「不慣れなサンデードライバー」「土地勘のないドライバー」「道路の混雑」「緊張とストレス」
とくに高速道路は、平日と連休とではまるで別の表情を見せる。とくに都心からの下り線は、タイミングによってはいきなり強烈な渋滞が始まっていて、都市部から出発するだけで1時間以上かかってしまうことも。混雑のピークを見極めてドライブを予定し、それを外して出発するなど自衛手段をとっておかないと、いきなり計画が破綻することに!
また、大型連休の高速道路はクルマの運転や高速道路に慣れていないドライバーが目立つ。多いパターンは急な車線変更。後ろの状況をしっかりと把握せずに、隣の車線が空いているからといって車線変更をするドライバーが少なくない。
普段から頻繁に運転をしないドライバーは運転に慣れていなくて、急な車線変更やブレーキ、ときにはウインカーを出さない車線変更などをする可能性も高いので、いつも以上にまわりに注意してくことが必要だ。
これで渋滞も怖くない!? 連休にドライブする時の傾向と対策は?

連休ドライブ最大の障壁が渋滞。渋滞とは、一般道路では走行速度が時速20km以下、高速道路では時速40km以下になること。
頻繁なストップ&ゴーやノロノロ運転は運転手はもちろん同乗者までをもイライラさせる。そんな渋滞の傾向と対策をここでは紹介!
連休によってクルマが増えるとキャパシティを超えた交通量となり渋滞を招く

どうして渋滞が発生するのか? 根本的な話をすれば理由はじつに簡単で、交通量がその道路のキャパシティを超えるからである(事故渋滞を除く)。そもそも道路がすいていれば渋滞は発生しない。
道路が混んでくると渋滞が発生するのは、「ボトルネック(液体の流れを制限する瓶の口)」と呼ばれる、交通の流れの悪い場所が生まれるから。一般道だったら信号や施設の入り口など、高速道路ならトンネルの入り口やインターチェンジの合流、そして上り坂などが相当する。かつて頻繁に生じた「料金所渋滞」は、いまではノンストップで料金所を通過するETCの普及でほぼ解消された。
行楽シーズンや週末に高速道路を走っていると、どうしてここが? と思える場所を先頭に渋滞していることがある。その多くは「サグ」と呼ばれる下り坂から上り坂に変化する部分で、ドライバーが気づかないうちに自然と速度が低下し、それが波及して大きな渋滞に成長してしまうのだ。東京近郊でいえば、東名高速上りの「大和トンネル」や中央道上りの「小仏トンネル」など渋滞のメッカはほとんどそのサグだ。
大型連休にはつきもの! 渋滞はどうして起きるの?

主な原因は「速度低下」と「車間距離」
1.上り坂、サグ
2.トンネル
3.合流地点
上り坂やサグ(下り坂から上り坂へと変化する場所)は気がつかないうちに速度が低下し、流れが悪くなってしまう。トンネルも心理的にアクセルを緩めてしまう要因。合流地点は言わずもがなだ。いずれの場所も車間距離が低下してくるとブレーキを踏んでしまう。そうなるとますます速度は低下し、いずれ渋滞になるのだ。
渋滞のイライラを解消するには?
SA (サービスエリア)・PA(パーキングエリア)で軽食と休息
帰宅を急ぐあまり、渋滞を我慢してずっと走り続けるケースがあると思うが、渋滞にはピークがある。無理に走るよりは一度休憩をしてピークをやり過ごすのも効果的。休憩しても、結果的には到着時間はそれほど違わなかったりするものだ。
ガムやキャンディを食べる
行きはともかく、遊んだ帰り道で渋滞にハマるとイライラはもちろんのこと、眠気に襲われることも。仮眠するのがベターだが、ガムやキャンディもなかなかの効果を発揮する。ただ、ガムを噛むタイミングは眠くなる前というのを忘れずに!
車内でカラオケ大会
みんなが疲れて黙りこくった車内は、お疲れムードがより一層高まってしまうもの。そこで、気心の知れた間柄であれば、カラオケ大会がオススメ。ドライバーは安全運転に集中しなければいけないが、車内の雰囲気が明るく楽しく変化する。
ロングドライブでの車両トラブルはどんな内容が多い?

楽しいはずのロングドライブが一転、最悪の思い出になる外出時のトラブル。連休に入る前の予習と予防でトラブルを未然に防ぐ!
ロードサービスのJAFが公表しているデータ(平成27年JAF調べ)を元に頻出トラブルの傾向と対策をここに集約!備えあれば憂いなしということわざがあるとおり、GW(ゴールデンウィーク)や夏休み、年末年始の大型連休に入る前に頭に入れておくことで、トラブルに遭うことはグッと少なくなるだろう。「自分は大丈夫!」という過信こそが、もっとも危ないのだ
ガス欠
とくに高速道路で救援依頼が多いというガス欠。ガス欠でクルマが動かなくなることは、非常に危険。さらに、高速自動車国道等運転者遵守事項違反で処罰の対象になる。
解決方法はコレ!
まずは高速道路に入る前に、給油ランプが点灯していないことを確認。また、走行中に点灯した場合は必ず次のSA(サービスエリア)・PA(パーキングエリア)で給油を実施すべし。これで確実に防げる。メカニズムトラブル
バッテリー上がり以外のメカニズムトラブルとしては、スパークプラグやスタータモーター故障による始動不能、高速ではオートマやベルト破損、オイル切れが多い。
解決方法はコレ!
年に一度の法定点検を受けること。また、シーズンの変わり目に点検に出すことも効果的。点検で不具合が見つかれば、大きな故障やトラブルを防ぐことは可能だ。タイヤのパンク
とくに高速道路で起きると深刻なトラブル。もしも走行中にハンドルに違和感を感じたら、急な操作を避けてゆっくり安全な場所へと移動すること。焦りは禁物だ。
解決方法はコレ!
パンクの原因となる釘などのゴミは、路肩に近いところに集まる傾向がある。つねに道路の真ん中を意識して走ること。また、路肩にタイヤをぶつけたりこすらないように。
バッテリー上がり
一般道、高速道路を問わず多いトラブル。とくに夏場夜間の移動中は電力を多く消費するため、劣化したバッテリーが突然使用できなくなるケースも少なくない。
解決方法はコレ!
点検に加えて、2年に一度は新品へと交換することで、バッテリー上がりのリスクは大幅に減る。また、エンジンを切った状態でのオーディオやエアコンの利用は控えよう。車上荒らし
運転中のトラブルではないが、意外と起きるのが観光地での車上荒らし。被害届などの処理に時間がかかるだけでなく、大切な荷物を奪われてしまう最悪のトラブルだ。
解決方法はコレ!
まず、どんなに短時間でも施錠をすること。そして、手荷物やお土産などを見える場所に置かないことが大事。駐車場所も、できるだけ人目につきやすいところが安全だ。
GW(ゴールデンウィーク)や夏休み、年末年始の大型連休でスムーズなロングドライブを実現する前準備
段取りの大切さは仕事もプライベートも同じ。ロングドライブは移動時間が長く、ドライバーだけでなく同乗者たちにも大きな負担となる。それだけに、休憩のタイミングや食事の時間・場所をあらかじめ調べる前準備が大切だ。
行き当たりばったりの旅もおもしろいが、家族や友人たちと行動する場合は、事前にルートを作成しておくことがベター。感謝され、喜ばれることは間違いない。

1.食事や休憩、観光といったドライブプランを立てる
高速道路の料金やルート検索に便利なサイト。さらに、季節ごとの「フリーパス」情報やイベント・キャンペーンについても掲載されている。

2.利用する高速道路のサービスエリア情報を調べる
通過する高速道路を運営する企業がサービスエリア情報をそれぞれ提供している。事前に飲食店の情報がわかっていればドライブプランも立てやすい。

3. 飲食店や観光地の情報をスマホに登録する
スマホがあれば、いつでも調べられる気分になってしまうが、あらかじめ下調べしたものをブックマークしておくと、ナビの設定などがスムーズになる。
特にロングドライブでは大切! 同乗者に喜ばれるちょっとした気配り

ドライバーが慣れない長距離・長時間ドライブで運転に集中していると、そのピリピリしたムードが車内に蔓延してしまうもの。
ここは、ちょっとした気配りを行って、「ロングドライブは疲れる」というイメージを「ロングドライブでも楽しい!」に変えたいもの。同乗者にも協力してもらって、楽しい時間にしよう。
キーワードは、エアコンの温度、オーディオの音量、トイレ休憩、会話、おかしや軽食、ひざ掛け、アイマスク。こんな点にも気を使えれば、お金や手間をかけなくても、ドライブはもっと楽しくなるかも!?