車のメンテナンス
更新日:2024.12.13 / 掲載日:2024.01.17

冬に車のエンジンがかからない原因は?対策と対処方法を解説

 

冬場になるとなかなかエンジンがかからない、というお悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか?これは、気温低下によりエンジンやエンジンオイルがスムーズに稼働しなくなることが主な原因です。正しい対策を行うことで、冬場でも快適に車を利用することができるようになります。無理にエンジンをかけようとすると、エンジンやエンジンオイルの寿命を縮めてしまう可能性があるため、正しい対策が必要です。
そこで今回は、冬場にエンジンがかからない主な原因や正しい対策方法をまとめてご紹介します。エンジンがかからないと思ったら気軽に試せる対処方法ばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。

冬場にエンジンがかかりにくくなる原因は?

冬場にエンジンがかかりにくくなる主な原因をご紹介します。

バッテリーの電力が弱くなる

エンジンを始動させる時には、エンジン始動用のセルモーターが動きます。セルモーターは小さいですが、エンジンを動かすための起爆剤となるため大量の電力が必要です。しかし、バッテリーの放電力は寒さで弱まるため、セルモーターを思うように起動させることができず、エンジンがかかりにくくなります。また、バッテリーにも寿命があり、古いバッテリーをいつまでも使っていると蓄電力が弱まってしまいます。この状態で冬を迎えると、少ない蓄電量で放電させなければならなくなり、ますますエンジンがかかりにくくなります。

エンジンオイルが固くなる

エンジンのスムーズな稼働に欠かせない、エンジンオイル。油分であるオイルは、寒くなると固くなるという性質があります。そのため、冬の寒さでエンジンオイルが硬直したままエンジンをかけようとするとその分抵抗が増え、余分な電力を必要とします。その結果、バッテリーの負担も増えてエンジンがかかりにくいという現象が起こります。

 

エンジンがかかりにくい時にやってはいけないこと

冬場にエンジンがかかりにくい時に、やってはいけない対処方法があります。知らず知らずのうちに実践していないか、チェックしてみてください。

連続してセルモーターを回す

なかなかエンジンがかからない時にやってしまいがちなのが、連続してセルモーターを回してしまうこと。エンジンが冷たくそしてエンジンオイルが固い状態で何度回しても、充分な力が発揮されることがないためエンジンはかかりづらいです。それどころか無理な摩擦で、エンジン内部のシリンダーの故障や機能低下にも繋がります。一度エンジンがかからないと思ったら、無理に何度も回さないようにしましょう。

エンジンがかかったのに短距離走行でやめる

エンジンがかかったからといって短距離で走行を止めてしまうと、次にエンジンをかけようと思った時にエンジンがかからない、という現象が起こりやすくなります。

これは、エンジンやエンジンオイルが暖まる前にエンジンを切ってしまうから。
そのため、エンジンがかかってから最低でも5kmくらいは走行することで、エンジンオイルが柔らかくなり、エンジンへの負担を軽減しながらスムーズな走行ができるようになります。

エンジンがかかったからといって急発進する

エンジンがかかった時にやってしまいがちなのが急発進です。最近は、エンジンやエンジンオイルの性能が上がったため昔に比べれば負担が少なくなりましたが、それでも急発進はエンジンに大きな力を加えてしまいます。また、急発進をしたからといって、エンジンやエンジンオイルが急に暖まるわけでもありません。そのため、車に負担をかけないスロースタートを心がけましょう。

 

スムーズにエンジンを始動させる対策3選

最後に、なかなかかからないエンジンをスムーズに始動させる対策をご紹介します。思うようにエンジンが始動しない時には、ぜひ試してみてください。

エンジンをかける動作を5分おきに繰り返す

寒い時にエンジンがかかりにくいのは、エンジンやエンジンオイルが冷えてしまっていることが大きな原因の一つ。これを解消するには、少しずつエンジンを暖めることが大切です。そのため、エンジンがかからなくてもエンジンをかける動作を5分おきに繰り返すのが効果的。時間を置いて繰り返すというのがポイントです。少しずつ、エンジンが暖まりエンジンオイルが滑らかになるため、エンジンがかかるようになる可能性があります。

前もって時間をかけて暖気する

スムーズな運転のためには、エンジンが適正な温度まで暖まった状態にして本来の性能を発揮できるようにすることが欠かせません。

特に、エンジンを動かすピストンは暖めたほうがスムーズに動かすことができ、エンジンオイルの消費量も少なくなります。
そのため、冷えが厳しい朝や車を何日も動かしていない日などは、前もって暖気をしておいたほうがエンジンやエンジンオイルに負担をかけずにスムーズな走行を促します。

エンジンスターターキットを使うのもおすすめ

駐車場から自宅まで離れている場合や、車を暖気してエンジンを暖めておきたい場合には「エンジンスターターキット」を使うのもおすすめです。遠隔でエンジンを操作できるため、寒い冬でも家に居ながら準備ができます。

エンジンスターターキットは、自分でも取り付けることが可能なので、通勤に車を利用する場合などエンジンがかからないと困る場面が多い時には利用してみるのも一つの手段です。

今回は、冬場にエンジンがかかりにくくなる原因や対処方法などをまとめてご紹介しました。エンジンとエンジンオイルが冷えてしまっているとエンジンがかかりにくくなるため、お出掛け前にエンジンを暖めるように暖気しておくことがおすすめ。ぜひ、冬場を乗り切る方法として取り入れてみてください。

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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