コーティング・クリーニング
更新日:2023.11.30 / 掲載日:2023.11.30
ヘッドライトもコーティングが必要 施工方法とおすすめ商品5選

ヘッドライトは日常的に使い続けることで黄ばみやくもりが発生するため、定期的なクリーニングとコーティングがおすすめです。黄ばみやくもりは見た目の美しさを損ない、安全運転にも支障をきたします。
この記事では、車のヘッドライトに黄ばみが発生する原因やコーティング方法を解説します。コーティング剤の選び方やおすすめ5選も紹介していますのでぜひ参考にしてください。
1.ヘッドライトコーティングは黄ばみを防ぐ

ヘッドライトは車の顔とも言えるパーツです。しかし、時間が経つにつれて、ヘッドライトには黄ばみが発生するため、見た目の美しさを損ねることにつながります。
(1)ヘッドライトの黄ばみやくもりが発生する原因
ヘッドライトは、「紫外線」や「汚れ・小傷」「ヘッドライトの熱」などのダメージが蓄積することで黄ばみやくもりが発生します。
ヘッドライトには、ポリカーボネートというプラスチック素材が使われています。ポリカーボネートは透明性が高く、耐衝撃性に優れているのが特徴です。ガラスよりも飛散しにくいことから、ヘッドライトに使われています。
しかし、ポリカーボネートは長期間紫外線を浴び続けることで化学反応が起こり、黄ばんでしまうのです。ヘッドライトが出荷されるときには、紫外線から守るコーティングが施されていますが、洗車によるブラシ傷や経年劣化などで次第に剥がれていきます。
また、ポリカーボネートは熱に弱いため、ヘッドライトの熱によって内部から劣化していることもあります。
(2)ヘッドライトコーティングが美しさを維持する
ヘッドライトはコンパウンドを使って磨くことで黄ばみを除去し、透明感を取り戻します。しかし、除去しただけでは、その透明感を長期間維持できません。時間がたつと、紫外線や汚れなどによって再び黄ばみが発生します。
そこでおすすめするのがヘッドライトコーティングです。コーティングによって紫外線や汚れ、小傷などから保護されるため、取り戻したヘッドライトの透明感を維持できます。
(3)ヘッドライトの黄ばみを放置すると……
ヘッドライトの黄ばみを放置すると車の美しさを損ねるだけでなく、以下の問題も発生します。
1.黄ばみやくもりが悪化する
2.ライトが暗くなり視界が悪くなる
3.車検に通らなくなる
黄ばみやくもりはコーティング効果が薄れたことで、紫外線や汚れ、傷などがヘッドライトにダメージを与えていることが原因です。そのため、これらを放置すると、さらに黄ばみやくもりが悪化します。
また、黄ばみやくもりは光の透過率を低下させるため、前方を照らす光が暗くなり、視界が悪くなります。夜間や雨天のときの安全運転に支障をきたし、事故につながる可能性があるでしょう。
さらに、車検に合格するには、規定の光量や色味、光軸や照射範囲などを満たす必要があります。黄ばみを放置したことで元の透明感を取り戻せなくなった場合、ヘッドライトの交換が必要になり、高額な費用が発生するでしょう。
2.ヘッドライトをコーティングする方法

(1)コーティングに必要なもの
コーティングに必要なものは以下の11つです。
1.カーシャンプー
2.洗車用スポンジ
3.洗車後の拭き上げ用クロス
4.コンパウンド、耐水ペーパー
5.下地処理後の拭き上げ用クロス
6.マスキングテープ
7.ポリッシャー(持っている場合)
8.ヘッドライトコーティング剤
9.コーティング塗布用スポンジやクロス
10.コーティング拭き上げ用クロス
11.水道水
(2)施工手順
自分でヘッドライトコーティングするときの、基本的な手順は以下のとおりです。
1.洗車する
2.下地処理をする
3.コーティング剤を塗布する
4.コーティング剤を乾燥させる
順にご紹介します。
①洗車する
まずは、ヘッドライトやその周辺を洗車し、付着している汚れやホコリなどを落とします。洗車後は水滴が残らないように、クロスなどで拭き上げてください。
②下地処理する
ボディが傷つかないように、ヘッドライトの外周をマスキングテープで保護します。黄ばみや小傷をコンパウンドや耐水ペーパーを使い、磨き上げてください。ポリッシャーを持っている場合、仕上げ磨きをします。最後にコンパウンドが残らないように拭き上げましょう。
③コーティング剤を塗布する
下地処理によってヘッドライトの透明感を取り戻したら、ヘッドライトコーティング剤を塗布します。塗りムラがないように、スポンジやクロスで均一に塗りこんでください。
④コーティング剤を乾燥させる
一定時間経過後、クロスを使いコーティング剤を拭き上げます。拭きムラがないように、丁寧に拭き上げてください。拭き上げ後、ヘッドライトを乾燥させます。乾燥後、マスキングテープを剥がしたら施工完了です。
(3)業者にコーティングを依頼する場合の相場
ヘッドライトコーティングを業者に依頼するときの費用相場は、8,000〜10,000円です。ただし、ヘッドライトの状態や施工内容、コーティング剤の種類などによっても費用は変動します。ボディコーティングと一緒にやる場合なども費用は変わるでしょう。
業者を選ぶときは費用だけでなく、車全体のメンテナンスを依頼できるかも重要です。ボディコーティングやメンテナンス、車検なども依頼できる業者の場合、車の履歴なども残されるため、不具合や故障などにも気付きやすくなります。
3.ヘッドライトコーティングの注意点
ヘッドライトコーティングするときの注意点は以下の2つです。
1.下地処理を丁寧におこなう
2.施工後は水に濡らさない
順にご紹介します。
(1)下地処理を丁寧におこなう
ヘッドライトをコーティングするときは下地処理を丁寧におこない、汚れなどを完全に取り除きましょう。汚れなどが残ったままの場合、コーティングの塗りムラにつながり、保護効果や透明感が低下します。
下地処理を丁寧におこなうことで保護効果が長持ちし、美しいヘッドライトを維持できます。
(2)施工後は水に濡らさない
コーティング施工後は、ヘッドライトが完全に乾燥するまで水に濡らさないでください。
コーティング剤が完全に乾く前に水に濡れると、初期不良が発生し、適切な保護効果を得られなくなります。コーティング剤が乾く時間は種類によって異なりますが、基本的には施工後24時間以上の乾燥時間の確保をおすすめします。
具体的な乾燥時間は、コーティング剤の取扱説明書を確認しましょう。
4.ヘッドライト用コーティング剤を選ぶポイント
ヘッドライト用コーティング剤を選ぶときは価格も重要ですが、機能性が低いものであれば期待する効果は得られません。以下の2つのポイントをおさえましょう。
1.耐久性
2.密着性
順にご紹介します。
(1)耐久性
ヘッドライト用コーティング剤は、耐久性の高いコーティングの種類を選びましょう。耐久性の高いコーティング剤を選ぶことで、長期間ヘッドライトの美しさを保つことが可能です。
コーティングには、樹脂系(ポリマー)コーティングや油脂系コーティングなど複数の種類があります。そのなかでも、耐久性が高いのはガラスコーティングです。
ガラスコーティングは撥水性が高く、汚れ落ちもよいため、シミなどが付着しづらくなります。さらに、硬いコーティング被膜が細かい傷から守ります。
しかし、ガラスコーティングは価格が比較的高くなるため、価格を押さえたい場合はガラス系コーティングがよいでしょう。
(2)密着性
密着性が高いコーティング剤は、コーティングの寿命が長く、長期間保護効果が続きます。
密着性とは、コーティング剤がヘッドライト表面にしっかりと密着し、一定期間保護効果を発揮し続ける能力を指します。密着性の高いコーティング剤は、長期間黄ばみやくもりからヘッドライトを守り、透明感や美しさを保つことが可能です。
5.【厳選】ヘッドライト用コーティング剤5選
ヘッドライト用コーティング剤を選ぶときのポイントをもとに、おすすめ商品5選をご紹介します。
(1)CCI|ヘッドライトコートNEO

2年の耐久性を誇るコーティング剤。クリーナーやスポンジ、マスキングテープ、研磨剤などがセットになっています。紫外線からヘッドライトを守り、黄ばみを防ぎます。
(2)KURE | ルックス ヘッドライト クリア&プロテクト

コーティング効果が最長2年続く、クリーナーとコーティング剤がセットになった商品です。塗るだけで黄ばみや白化が落ちるため、こする必要はありません。さらに、研磨剤を使っていないため、ヘッドライトを傷つける心配はありません。
(3)KeePer|コーティング専門店のヘッドライトクリーナー&コート

出典:コーティング専門店のヘッドライトクリーナー&コート|KeePer
ヘッドライトの黄ばみや、くすみをきれいに除去してくれるクリーナー付き。ガラス系コーティング被膜によって、保護効果が長持ちします。専用スポンジとクロス付きのため、これから道具をそろえる人にも安心です。
(4)3M|ヘッドライト用クリア コーティング剤

黄ばみやくもり、くすみを除去し、コーティングによってヘッドライトを保護します。ミニセットになるため、追加施工用にも適しています。
(5)SurLuster|ゼロリバイブ

液剤をクロスにつけてこするだけで、ヘッドライトの黄ばみやくすみを除去します。また、トリプルコーティングが紫外線からヘッドライトを守り、黄ばみなどの発生を防ぐ。簡単に施工できるため、初心者でも安心して作業できます。
6.ヘッドライト以外のコーティングも重要

ヘッドライトだけではなく、車全体のコーティングも重要です。コーティングは紫外線や雨、汚れなどのダメージから車を守り、劣化を防ぎます。
たとえば、ボディコーティングでは塗装面のツヤを出し、その美しさを長期間維持できます。さらに、コーティング済みのボディは汚れが定着しづらく落ちやすいため、洗車の回数を減らせるなどのメリットもあります。
その他にも、タイヤのホイールや窓ガラスなどもコーティング箇所の定番です。これらの箇所にもコーティングすることで、車全体の美しさを保てます。
また、コーティングは定期的にメンテナンスすることで、コーティング効果を長続きさせることが可能です。下記の記事では、コーティングメンテナンスについて詳しく解説しています。こちらの記事も参考にしてください。
コーティングメンテナンスとは?効果やおすすめの方法、注意点を解説! | 車検や修理の情報満載グーネットピット
7.コーティングに関することはグーネットピットに相談
ヘッドライトは日常的に車を使い続けることで、黄ばみやくもりが発生します。これらを放置すると、見た目の美しさを損ねるだけでなく、安全運転に支障をきたしたり、車検に通らなくなったりする可能性があります。
そこで、おすすめなのがヘッドライトコーティングです。ヘッドライトコーティングは本来の透明感を取り戻し、長期的に維持します。しかし、自分でヘッドライトをコーティングするにはコーティング剤や施工する道具が必要になります。
また、本格的なヘッドライトコーティングは、専門業者に依頼するのがよいでしょう。専門業者にコーティングを依頼したい場合は、グーネットピットにご相談ください。メンテナンスの専門スタッフが丁寧に対応いたします。