コーティング・クリーニング
更新日:2022.02.28 / 掲載日:2022.02.28
コーティングの作業時間はどのくらい?料金と併せて目安を解説!

洗車など日頃のメンテナンスが楽になることもあり、近年人気が高まっているコーティング。「コーティング施工にはどのくらいの作業時間がかかるのか?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
結論からいえば、コーティングは種類によって作業時間が大きく異なります。1時間程度で施工できるコーティングもあるので、時間の余裕に応じて選択することが可能です。
今回は、車のコーティングについて作業時間をメインに解説していきます。コーティングの種類や施工料金についても触れていますので、ぜひ参考にしてください。
コーティングによって作業時間は変わる?

冒頭でも触れたように、コーティングは種類によって作業時間が変わります。そのため、以下では、コーティングの種類ごとにそれぞれ作業時間を解説します。
※以下の作業時間は施工時間のみを記載しています(洗車や下地処理の時間は含みません)。
油脂系コーティング
油脂系コーティングとはつまり、ワックスのことです。作業時間としては、およそ30分~1時間となります。洗車機のワックス洗車コースであれば、15分ほどの短時間で施工可能です。
油脂系という名のとおり、ワックスの主成分は油分です。ボディ表面に油の膜をコーティングすることで、深いツヤと撥水効果を生み出します。また、施工が簡単で手早く作業できることも特徴です。
ただし、ボディ表面の保護能力や耐久性は低いです。環境や天候にもよりますが、2週間程度でツヤと撥水能力が低下してきます。独特のツヤを好んでワックスを使い続ける方もいますが、メンテナンスが面倒だと感じる場合は他のコーティングをおすすめします。
ポリマー系コーティング
ポリマー系コーティングは、シリコンやフッ素といった化合物を主成分とするコーティングです。化学反応によって皮膜を形成するため、ワックスよりも耐久性や光沢に優れています。
施工のしやすさと耐久性のバランスから、ワックスに代わって主流となりつつあるコーティングです。自分で手軽にコーティングできるのは大きな魅力でしょう。作業時間はワックスと変わらず、およそ30分~1時間となります。
性能的には、ワックスとガラス系コーティングの中間くらいのイメージです。コーティングを良い状態で維持するなら、2~3ヵ月に1回のペースでの再施工が推奨されます。
ガラス系コーティング
ややこしいのですが、ガラス“系”コーティングとガラスコーティングは別物です。これらは「ガラス成分」の含有量が違います。含有量が少ないものがガラス系コーティング。多いものがガラスコーティングです。
ガラス系コーティングは、ガラスコーティングほどの保護能力や耐久性はありませんが、施工難易度が低く作業時間を要さないメリットがあります。
作業時間はワックスやポリマー系に比べ若干長いものの、1~2時間程度と大きく変わりません。しかし、耐久性は大きく向上しており、半年~1年ほどは被膜をキープできます。
ガラスコーティング
ガラス系コーティングに比べ、さらにガラス成分の含有量が多いのがガラスコーティングです。セラミックコーティングなどの一部例外を除いて、最強のコーティングといっても過言ではありません。
厚く密度の高いガラス皮膜を形成するので、深く透明度の高い光沢を発揮します。ボディ表面の保護性能も非常に高く、汚れも落としやすくなる優れものです。耐久性も飛び抜けて高く、平均して3年以上は持続します。
ただし、作業時間は長く、硬化までに1日以上は必要です。また施工の難易度も高く、業者へ依頼するのが基本となります。
ガラスコーティングの作業時間が長い理由は?

上記のなかでもガラスコーティングだけが圧倒的に長い作業時間を必要としていますが、その理由として大きいのが「下地処理」の存在です。
ガラスコーティングは硬化するため、汚れや傷をコーティングに閉じ込めないよう除去する必要があります。鉄粉や水垢の除去はもちろん、磨き作業まで行なってボディ表面を仕上げてからコーティングを施工するのです。
つまり、「コーティングの塗布」に時間がかかるのではなく、「そこまでの準備」に多くの時間をかけているといえます。とはいえ、下地処理がコーティングの仕上がりを左右するので、省略できない工程です。
スピーディーに施工している業者があると魅力的に見えるかもしれませんが、作業時間が短い=下地処理が甘い可能性があります。美しい仕上がりを求めるなら、時間は多めに確保しておきましょう。
それ以外では、乾燥までに時間がかかるというのも作業時間が長い理由です。ガラスコーティングは硬化するまで水濡れ厳禁なので、乾燥時間も作業時間の一部となります。圧倒的な耐久性とツヤを発揮する分、施工に時間がかかる点はデメリットといえるでしょう。
ただし、ガラスコーティングは持続時間が長いので、年間あたりではかえって作業時間の短縮になる可能性もあります。これはコストにもいえることで、「1年あたり」で考えるのが重要です。
コーティングの待ち時間は代車があると便利
車を1日預けるのであれば翌日出直せばいいのですが、困るのが数時間ほどの待ち時間だったときです。数時間待っているだけでも厳しいですが、預けているので車も使えません。
そこでおすすめなのが、代車の利用です。業者によっては、コーティング中に代車を貸し出しています。
代車はその場で借りられる場合もありますが、足りなくなる可能性もあります。利用するつもりがあれば、事前に予約しておくのがおすすめです。このとき、代車の利用料金が有料か無料かも確認しておくとよいでしょう。
コーティング作業の料金はどのくらい?

コーティングによって作業時間が変わるように、施工料金もコーティングによって違いがあります。コーティングごとの目安を表にすると、以下のとおりです。
コーティングの種類 | 施工料金 |
---|---|
油脂系コーティング | 2,500~6,000円 |
ポリマー系コーティング | 3,500~1万円 |
ガラス系コーティング | 1万~3万円 |
ガラスコーティング | 4万~12万円 |
※車種や業者によっても料金は変動します。
このように見てみると、やはりガラスコーティングが料金面でも抜きん出ている印象です。一方で、ガラス系コーティングはポリマー系コーティングとそこまで大差ない料金で施工できることがわかります。
また、1回の施工料金に注目しがちですが、持続年数も考えると一概に上から順に安いとは限りません。例えば、以下の条件で比較した場合、1年あたりのコストを割り出すとこのようになります。
・ガラスコーティング……6万円で3年持続=2万円/年
・ポリマー系コーティング……6,000円で3ヵ月持続=2万4,000円/年
※数値は参考例です。
施工時は高く感じられても、実は年間あたりは安くなるといったことも考えられるのです。しかも、施工料金の高いコーティングほど保護能力やツヤ、汚れの落ちやすさといったスペックも高いので、よりお得感があります。
コーティングの料金は業者によっても異なる
表でも触れていますが、コーティングの料金は種類や車種以外に業者による差もあります。同じ車、同じコーティングであっても、施工業者が違えば料金が異なる場合があるのです。
他が同条件であればなるべく安い業者が良さそうに思えますが、仕上がりやコーティングの持続性を考えるとそうとは言い切れません。安さだけでなく、施工のクオリティとのバランスが大切です。
そのため、コーティングを依頼する際は、複数の業者を比較することをおすすめします。施工料金だけでなく、施工実績も同時に比較するとより間違いのない業者選びにつながるでしょう。
しかし、複数の業者から見積もりを取るのはかなり手間がかかる作業です。そんなときはグーネットピットをご活用ください。エリアからお近くの業者を手軽に検索でき、そのままお見積もりも可能です。相見積もりの手間をグッと軽減できます。
コーティング作業後にもらう施工証明書とは?

施工証明書とは、おもにガラスコーティングを依頼した際に受け取るものです。その名のとおり、ガラスコーティングを施工したことを証明する書類となります。車検証などに入れている方も多いでしょう。
ここで疑問となるのが、施工証明書を何に使うかです。「受け取ったのでとりあえず保管している」という方も多いのではないでしょうか。
実は、施工証明書はメンテナンスや事故の際などに役立ちます。まずメンテナンスの際ですが、人間にとってのカルテのような役割を果たします。施工時期やコーティングの銘柄など、メンテナンスに必要な情報を施工証明書から得られるのです。
文中では触れていませんが、ガラスコーティングも一定期間ごとにメンテナンスが必要となります。
次に事故の際ですが、施工証明書があればガラスコーティングを保険適用で補修できます。※施工証明書の有効期限が過ぎていない場合に限ります。
破損した箇所はパーツごと交換、もしくは再塗装を施しますが、そこだけコーティングが未施工の状態になってしまいます。こういった場合に、施工証明書があればコーティングの再施工料を保険で補えるのです。
このように、施工証明書は重要なものなので、紛失しないよう大切に保管しておきましょう。
まとめ
コーティングの作業時間は種類によって差があります。油脂系やポリマー系のように手軽なコーティングであれば、1時間程度で施工することも可能です。洗車のついでにコーティングするといった手軽な使い方もできます。
ガラスコーティングは例外的で、1日がかりの施工です。業者依頼が基本となりコストがかかりますが、長い目で見ればかえってお得な場合もあります。他のコーティングと比較検討するとよいでしょう。
作業料金についても、コーティングの種類や車種、業者によってさまざまです。安かろう悪かろうにならないよう、コストとクオリティのバランスをしっかりとチェックしましょう。相見積もりを取って比較すると確実です。