コーティング・クリーニング
更新日:2021.10.12 / 掲載日:2021.10.11
コーティング車の水垢取りのおすすめは?選び方のコツ・使い方も解説!

「コーティング車なのに水垢が付着してしまい、落とし方がわからない!」と困っている方も多いのではないでしょうか。高いコーティングを施していても、メンテナンスが不足していると水垢は発生します。
当記事では、コーティング車に付着した水垢を落とす、おすすめ方法・洗剤をご紹介します。水垢の原因によって洗剤の選び方が変わってきますので、使い方と合わせてぜひ参考にしてください。
コーティング車に水垢が付着する原因は?

コーティング車でも、メンテナンス不足があると水垢が付着します。コーティングはあくまでも「水垢を付きにくく、落としやすくする施工」なので、適度な洗車が必要です。
ここでは、コーティング車に水垢が付着する、おもな5つの原因を解説します。
水洗いのみで終わらせている
水垢の原因となる汚れには、「水性」「油性」の2つがあります。
・水性の水垢とは:ホコリや黄砂などが雨と一緒に流れて、乾燥した汚れ
・油性の水垢とは:車に使っている油脂類が雨と一緒に流れて、乾燥した汚れ
水性の水垢であれば、水洗いでも大部分を落とすことが可能です。しかし、油性の水垢は水洗いだけだと汚れが落としきれません。水垢の付着を防ぐには、汚れの種類に分けて洗い方を変える必要があります。
雨が降っても洗車せずに放置している
雨上がりに洗車せず、自然乾燥させたあとに発生するのが「雨染み(水垢)」です。雨は大気汚染物質(不純物)を含むと、量に応じて強い酸性雨へと変化します。酸性雨の水分が乾く(蒸発)と、不純物だけが白くボディに残るのです。
特に不純物のなかでも花粉や黄砂のような「アルカリ性物質」は、グイグイと塗装面にしみ込んできます。一度付着すると簡単には落とせないため、雨に打たれた車はこまめに洗車しておくのがおすすめです。
強い太陽光の下で洗車している
定期的な洗車でも、炎天下での作業は水垢の原因となりNGです。炎天下のボディ温度は、濃色車になると目玉焼きが焼ける温度(70~80度前後)にまで上昇します。水道水に含まれる不純物の残留(水垢の原因)を防ぎたくても、拭き上げが間に合いません。
水道水による水垢を防ぎたいときは、直射日光の当たらない日陰や曇りの日を狙って行ないましょう。
水道水ではなく井戸水を使って洗車している
同じ水でも「井戸水(地下水)」を使った洗車は原則NGです。水源から自然ろ過を経ている井戸水は、ミネラル成分(鉄、マグネシウム、カルシウムなど)が豊富に含まれています。
不純物が残った井戸水の水垢は、水道水よりも厄介です。蓄積した井戸水の水垢除去には、溶解・研磨が必要となるケースもあります。
洗車後の拭き上げが不足している
「炎天下を避けて、乾く前に拭き上げができた」と思っていても、ドアの接続部分やパワーウィンドウの隙間など、クロスが届かない場所から水滴が流れ落ちることがあります。
特に走行中は、流れた水滴に気付けても拭き上げが困難です。拭き残しがないか、ドアや窓の開け閉めによる最終確認を徹底すると、不意の水垢を効率よく予防できます。
コーティング車向け!水垢取りのおすすめ洗剤5つ

コーティングを剥がさず、水垢を効率よく落とすためには洗剤(カーシャンプー)を汚れに応じて使い分けるのがおすすめです。通常用とコーティング車用では「洗浄力」に違いがあります。
・通常用:汚れ落としに力を入れた洗剤
・コーティング車用:コーティングを剥がさないように洗浄力を配慮した優しい洗剤
シャンプーの使い分けには個人差がありますが、コーティング車用洗剤で何度も強く洗うのであれば、汚れがひどいときだけ通常洗剤で一掃したほうがコスパ良く解決できるでしょう。
以下で5つのおすすめ洗剤を解説しますので、用途に合わせてチョイスしてみてください。
1.中性または弱酸性シャンプー:水性の水垢におすすめ
カーシャンプーの基本は、中性タイプの洗剤です。水垢専用洗剤を用意する前に、まずは普段の中性タイプの洗剤で落とせないか挑戦してみましょう。それでも落とせない水垢は、ダメージの少ない弱酸性タイプの洗剤から始めるのがおすすめです。
中性洗剤と聞くとキッチン用のものを想像する方も多いと思いますが、車用と比べて洗浄力が強い代わりに、泡切れが悪いため、常用に向いていません。使い方を誤ると、すすぎ残しによる水垢を生成する要因となります。
また、ガラスや鏡のウロコ落としの裏技である「お酢で洗う方法」も同様です。汚れを落とせても、塗装に大きなダメージを与えてしまいます。
2.弱アルカリ性シャンプー:油性の水垢におすすめ
弱アルカリ性は、酸性の汚れ(油分)を分解する力に優れています。中性寄りの洗剤なので、肌はもちろん塗装へのダメージリスクを和らげられるのが魅力です。
油性の水垢に苦戦したときは、弱アルカリ性シャンプーを活用してみてください。油性の水垢に限らず、指紋や手垢などの汚れ除去にも向いています。
3.メンテナンスクリーナー:初期・軽度の水垢におすすめ
メンテナンスクリーナーは、コーティング車用の汚れ落としクリーナーです。市販品はもちろん、メーカーの純正キットにも付属しています。
水垢が蓄積していない軽度の付着・浸透汚れであれば、コーティング膜を傷めずスムーズに除去できるのがポイントです(※研磨剤未配合に限る)。
4.専用除去剤:手強いイオンデポジットにおすすめ
水道水や井戸水など、水に含まれる不純物が乾燥・固着した状態を「イオンデポジット」と呼びます。イオンデポジットの専用除去剤は、汚れを溶かして落とす酸性洗剤です。
「カーシャンプーを変えても落ちない」「メンテナンスクリーナーじゃ落としきれない」というときに活躍します。ただし、酸性濃度の高い商品は塗装やコーティング膜を痛めてしまうので、成分内容に注意しましょう。
5.研磨剤:ウォータースポット用(※業者依頼推奨)
水滴がレンズ代わりとなって、塗装に焼き付く現象を「ウォータースポット」と呼びます。傷と同じ扱いになるため、研磨剤(コンパウンド)入りの洗浄アイテムが必要です。
ただし、研磨剤の使用を誤るとボディに細かい傷が無数に入り、コーティング効果が低下します。基本はセルフで対処せず、業者に依頼するのがおすすめです。
コーティング車の水垢取りおすすめ商品4選

コーティング車の水垢除去商品は、大きく4つに分類できます。個々の好みで選ぶ商品が変わってきますので、どのような商品が販売されているのか確認してみてください。
強力除去・洗浄を求める人には「業務用タイプ」
業務用タイプは、頑固な水垢を素早くキレイに落としたい方におすすめのタイプです。業務用は「プロが使っている」「プロが使っているものに近い」など、各商品の実績・信頼が際立ちます。ただし、正しい扱い方ができることが必須条件です。
はじめての人には付属品が充実した「セットタイプ」
コーティング車に付着した水垢と「はじめて対戦する」という方には、関連道具がそろうセットタイプがおすすめです。メーカーによっては純正キットを付属販売しているケースもありますので、ぜひ活用してみてください。
細かい手順を明記したマニュアル付きが多いので、「何をしたらいいのかわからない」というときにも頼りになります。
手軽に水垢を落としたい人には「希釈不要タイプ」
できるだけ手間を省いて水垢を落としたい方には、希釈不要タイプがおすすめです。液体濃度を気にせず使えるため、誤使用を防げます。ただ、原液タイプと比べてコスパが悪くなる傾向がありますので、予算に合わせて検討しましょう。
使い分けが苦手な人には「ボディ・ガラス兼用タイプ」
同じ水垢落としでも、「ボディ用」「ガラス・ミラー用」と商品によっては、部位別に洗剤が分かれています。
「注意書きを気にしながら使い分けるのが面倒」という方には、兼用タイプがおすすめです。保管スペースも減るので、常備用に車内保管しておくのもよいでしょう。
コーティング車に付着した水垢の取り方

水垢取りの洗剤や商品について確認したところで、ここからはコーティング車に付着した水垢の取り方を解説していきます。車の塗装は意外にも繊細なので、手順を守って正しく洗車してあげましょう。
自分で水垢を落とす場合
1.バケツ、カーシャンプー、クロス、スポンジを用意する
2.水流で落とせる汚れから洗う
3.カーシャンプーをよく泡立てる
4.上から下に向けて、泡がついたスポンジで優しく洗う
5.頑固な汚れには、状態に合わせて洗剤を変えて個別に対処する
6.すすぎ残しがないように、念入りに洗剤を流す
7.吸水力のある、やわらかいクロスで拭き上げる
8.拭き残しがないか最終チェックをしたら終了
メンテナンスキットがある場合は、付属のマニュアルに従いましょう。洗車方法を誤ると、コーティングの保証内容次第では対象外になるリスクがあります。
水垢に限らず、コーティング車をセルフメンテナンスする際は、保証内容を確認してから行なうことが大切です。
業者に依頼して水垢を落とす場合
水垢落としは以下のような業者に依頼できます。施工工賃の相場はそれぞれ以下のとおりです。
業者の種類 | 平均価格 |
---|---|
ディーラー | 約500~6,500円 |
洗車専門業者 | 約1,000~1万1,000円 |
カー用品店 | 約300~3,000円 |
ガソリンスタンド | 約400~4,000円 |
グーネットピットでは、最寄りの優良業者を全国各地の登録店舗から検索が可能です。検索結果から複数の業者を比較できるため、依頼先に迷っている方は、ぜひご活用ください。
コーティング車への水垢付着を予防する方法

水垢をキレイに落とせても、予防しなければまた付着します。同じ苦労を繰り返さないためにも、できることから取り入れてみてください。
定期的な正しい洗車
カテゴリを広げると「水」が水垢の原因です。どのような水でも車に接触したのを確認したら、乾く前に拭き上げておくとリスクを抑えられます。ただ、あまり神経質になると疲れてしまうので、1~2ヵ月の頻度で洗車を心がけるのがおすすめです。
カバーの使用や屋内での保管
車に乗らない時間は、カバーや屋内ガレージを使った保管方法が便利です。たとえ雨が降っていなくても、気温差による水滴が発生する可能性があります。監視外の水滴から車を守れる方法なので、予算・スペースに余裕のある方は検討してみてください。
トップコートの補充
施工から時間が経つと、コーティング被膜が弱まってきます。「施工当初よりも水垢が落としにくい」と感じたら、トップコートの補充がおすすめです。トップコートにも「親水」「撥水」と2つのタイプがありますので、目的・用途に応じて選択しましょう。
まとめ
コーティング車でも、水が付着した状態を放置すると水垢が発生します。コーティングを過信せず、定期的に洗車することが大切です。
付着してしまった水垢には、原因に合わせて洗剤を使い分けましょう。ただし、研磨剤(コンパウンド)の扱い方には注意が必要です。コーティングを守り、効率よく水垢を落としたい方は、セルフよりも業者依頼をおすすめします。