コーティング・クリーニング
更新日:2021.05.07 / 掲載日:2021.05.07
車内清掃の方法は主に2つ!キレイを持続する3つの予防法

車の清掃というと洗車が取り上げられがちですが、人が乗る車内こそ清潔に保つことが大切です。カビや汚れの蓄積を避けるためにも、最低でも月1回の車内清掃を心がけましょう。
快適かつ健康を害さない車内空間を実現するために、ぜひこのページで車内清掃の方法を習得してください。記事の後半では、キレイな状態を持続させる方法も紹介します。

車内清掃をする方法は、大きく分けて2つあります。1つはセルフで清掃する方法、もう1つはプロに依頼する方法です。それぞれ、どのような方におすすめなのか、以下で解説します。
セルフで車内清掃する
セルフでの車内清掃は、自分で作業するのでコストがかからない点が最大のメリットです。また、セルフなので好きなだけ時間をかけて隅々まで清掃できます。
デメリットには手間がかかることや、清掃道具をそろえるコストがかかる点が挙げられます。また、汚れの種類によってはセルフ清掃では取り切れない可能性もあるでしょう。
なお、デメリットにコストを上げましたが、何度か清掃すればもとが取れるのであまり心配する必要はありません。
まとめると、セルフでの車内清掃は以下のような方におすすめの方法です。
・清掃する時間が取れる
・自分で清掃するのが苦でない
・それほど頑固な汚れが蓄積していない
・車に愛着があるので自分で清掃したい
プロに車内清掃を依頼する
車内清掃はセルフで行なうのが基本ですが、もちろんプロに依頼することも可能です。自分では取り切れない頑固な汚れも、プロの手にかかればキレイに落としてもらえます。
手間がかからず、ほぼ確実に汚れが落ちる点はメリットですが、その分コストはかかります。清掃メニューによっても料金は異なるので、事前に調べておくとよいでしょう。
日頃はセルフで清掃し、何回かに1回の頻度でプロに依頼するという方法もおすすめです。
まとめると、プロに車内清掃を依頼するのは、以下のような方におすすめの方法です。
・セルフでは落ちない頑固な汚れを落としたい
・手間をかけずに清掃したい
・忙しくて清掃する時間が取れない
・完璧にピカピカの車内にしたい
セルフ車内清掃の方法

それでは早速、セルフでの車内清掃の方法について解説していきます。用意する道具や清掃すべき箇所、清掃時のポイントなどを確認していきましょう。
車内清掃に必要な道具・アイテム一覧
車内清掃に必要なアイテムは、ガソリンスタンドや洗車場で借りられるものもあります。必須アイテム、あるとより便利なアイテムの順で紹介していきます。
必須アイテム
・タオル(濡れタオルと乾拭きタオルを用意)
可能であれば、マイクロファイバークロスを使うとより汚れを吸着しやすくなります。
・バケツ(借りられる場合は不要)
・掃除機(借りられる場合は不要)
これらはガソリンスタンドや洗車場で借りられることが多いですが、ない場合は自分で用意しましょう。掃除機はコードレスタイプだとより使いやすくなります。
・ロール式の粘着クリーナー
シートのホコリや毛を取るのに便利です。なければガムテープでも代用できます。
・車内用洗剤
車内用洗剤は洗浄効果が高いので便利ですが、なければ中性洗剤で代用しても問題ありません。
・霧吹き
中に洗剤を入れ、シートや天井に噴射して使います。
・歯ブラシや綿棒
歯ブラシや綿棒は細かいところの清掃に便利なので、ぜひ用意しておきましょう。
・布団たたき(棒状のもので代用可)
マットやシートのホコリをたたき出す際に活用します。
あると便利なアイテム
・ガラスクリーナー
・シートクリーナー
中性洗剤を霧吹きに入れたものでも代用できますが、より洗浄効果を求めるのであれば専用品を用意するとよいでしょう。特に、シートクリーナーは消臭・除菌効果があるので、目に見えない汚れもケアできます。
・車内用消臭スプレー
車内が臭い場合は、車内用消臭スプレーも用意しましょう。エアコンの臭いが気になる場合は、置き型のスチームタイプの商品が最適です。
・ゴミ箱
車内にゴミが多い場合は、すぐに捨てられるように用意すると便利です。
・車用ウエットシート
洗剤を用意するのが面倒な場合は、洗浄成分が入った車用ウエットシートが便利です。あらゆる箇所の拭き掃除に活躍します。
自分で車内清掃できる場所はおもに5箇所
漠然と車内を清掃しようとしても、どこから手をつけて良いのか迷ってしまう方もいるでしょう。
自分で車内清掃できる場所は、おもに以下の5箇所です。車内清掃すべき場所を把握しておき、効率良く清掃しましょう。
・天井
・窓
・シート
・ハンドル・ダッシュボード
・フロア(床)
それぞれの箇所を清掃する際のコツは、以下のとおりです。
天井
天井は、特に喫煙車で汚れやすい箇所です。洗剤を吹きかけて清掃しますが、洗剤がシートに垂れるので、事前にブルーシートなどで保護しておきましょう。
なお、天井が色落ちする可能性があるので、目立たない場所に洗剤を少量吹きかけてチェックしておくことをおすすめします。
窓
サイドガラスは特に手垢が付きやすい箇所ですが、意外とフロントガラスやリアガラスも汚れているものです。まずはタオルで水拭きし、洗剤もしくはガラスクリーナーを吹き付けます。そのあと、拭き跡が残らないように乾いたタオルで拭き上げましょう。
シート
まずはドアを全開にして、布団たたきでシートのホコリをたたき出します(レザーシートの場合は傷むのでたたかないこと)。
ある程度ホコリをたたき出したら、掃除機をかけてください。そのあとは粘着クリーナーで毛や繊維を取り除けばOKです。シートにシミなどがある場合は、洗剤をつけたタオルでシートを拭きましょう。
ハンドル・ダッシュボード
ハンドルやダッシュボードなどのインパネ周りを清掃する際は、まず濡れタオルでおおまかに拭き掃除をします。入り組んだ部分にある汚れは、綿棒や歯ブラシを駆使して取り除くのがコツです。
フロア(床)
フロアは、フロアマット単体の清掃とフロア(カーペット)の清掃をそれぞれ行ないます。まずはフロアマットを取り出し、布団たたきなどで砂やホコリをたたき出しましょう。さらにキレイにしたい場合は、水洗いすることをおすすめします。
フロアマット下のカーペットに関しては、まんべんなく掃除機をかけるようにしてください。カーペットに絡まった砂や毛などは、歯ブラシなどでこするとうまく掻き出せます。
自分で車内清掃するときのポイント
セルフで車内清掃をするときは、以下のポイントを意識すると手間を軽減しつつ、キレイに仕上がるでしょう。
・布団たたきを使用する場合は最初に行なうこと(ホコリが舞うため)
・清掃の順番は上から下の流れで行なう
・清掃の頻度は月1回以上がおすすめ
・清掃前に車内の荷物はすべて運び出しておく
プロに車内清掃を依頼する方法

ここからは、プロに車内清掃を依頼する際のポイントを解説していきます。
車内清掃を依頼できる場所はおもに4箇所
まず気になるのが、車内清掃を依頼できる場所でしょう。一般的には、下記4つの場所でクリーニングの依頼が可能です。併せて、それぞれの特徴も紹介します。
ディーラー
ディーラーは整備やメンテナンスのほかに、車内清掃もアフターサービスとして実施しているところが多くあります。ディーラーだけあって清掃道具も高性能なものが多く、車内を丸洗いするのに近い効果が期待できます。
ガソリンスタンド
大型のガソリンスタンドであれば、車内クリーニングを行なっている店舗も存在します。車内を丸洗いとまではいかなくても、軽度の汚れや臭い程度ならガソリンスタンドでも十分に除去可能です。
カー用品店
カー用品店も車内清掃を依頼できる場所の一つです。清掃メニューが豊富な店舗が多く、車内をまるごと清掃する本格的なメニューから、軽い清掃のみのメニューまでさまざまあるので、好みに応じて選択できます。
メニューによっては車を数日間預けなければならない場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
車内クリーニング専門店
あまり知られていませんが、車内クリーニングを専門に行なっている業者も存在します。専門店だけに清掃メニューは豊富で、軽い洗浄・消臭から本格的なものまで用意されています。なかには内装の補修(タバコの焦げ跡など)を行なっている業者もあるので、活用してみてはいかがでしょうか。
車内清掃をプロに任せたときの料金
車内清掃の料金は、依頼する場所や車の大きさによっても変わってきます。それを踏まえて、以下では車種サイズ別の料金相場の一例を紹介します。
シートのクリーニング
座席数 | 料金相場 |
---|---|
1席 | 6,000円程度 |
2席 | 1万円程度 |
4席 | 2万円程度 |
6席 | 3万円程度 |
※金額は記事制作時点(2021年3月)のものです。
車内全体の清掃
車種サイズ | 料金相場 |
---|---|
SSサイズ(軽自動車) | 4万円程度 |
Sサイズ(フィットなどコンパクトカー) | 4万4,000円程度 |
Mサイズ(プリウスなどの平均サイズ) | 4万8,000円程度 |
Lサイズ(クラウンなどのセダン) | 5万円程度 |
LLサイズ(セレナなどのミニバン) | 5万5,000円程度 |
※金額は記事制作時点(2021年3月)のものです。
プロの車内清掃にはオプションもある
車内清掃を依頼するときは基本的にメニューから選択することになりますが、追加オプションで気になる部分の清掃も依頼できます。具体的には、下記のようなオプションがあります。
・エアコンクリーニング
・ペット臭の消臭や抜け毛のクリーニング
・除菌・抗菌コーティング
・吐しゃ物や排せつ物のクリーニング
これ以外にも業者によってさまざまなオプションメニューがあります。気になるところがあれば、事前に相談しておくとよいでしょう。
車内清掃をプロに依頼するときのポイント
車内清掃を依頼するときに注意したいポイントとして、車内清掃に要する日数や時間を事前に把握しておくことが挙げられます。数日間要する場合は代車が借りられるのか、数時間で終わる場合は何時に車を受け取りに来れば良いのかなど、この辺りは事前に確認しておきましょう。
また、コストが気になる方は、必ず複数の業者から見積もりを取って比較すること(相見積もり)をおすすめします。業者によってメニューや料金が異なるので、比較して納得できるところを選ぶことが重要です。
もし車内清掃の業者をお探しであれば、ぜひ「グーネットピット」をご利用ください。エリアから絞り込めるので、お近くの業者をすぐに見つけ出すことができます。整備メニューから絞り込めば、車内清掃に対応した業者を見つけるのも簡単です。
https://www.goo-net.com/pit/
車内清掃したキレイな状態を保つ方法

セルフで清掃する場合でもプロに依頼する場合でも、キレイになった車内は保たなければ意味がありません。
日頃からこまめな清掃を心がけることで、定期的な車内清掃の際の負担も減ります。プロに依頼する場合でも、清掃する箇所が減ってコストを減らせるので一石二鳥です。
車内を清潔に保つためには、以下3つのポイントを意識してみてください。
汚れの原因を持ち込まない
根本的な対処として、汚れの原因を持ち込まないようにすることが重要です。例えば、車に乗る前に靴に付いた汚れをたたいて落としておけば、フロアマットの汚れを軽減できます。
また、車内にゴミを放置していると、そこから雑菌が発生する可能性もあるので、こまめに捨てるようにしましょう。そのほうが見た目にも美しくなります。
その他、車内での飲食や喫煙はできるだけ控えることも、重要なポイントです。特に、喫煙はヤニが内装に染み付いてしまう原因になるので、可能なら禁煙車にすることが望ましいでしょう。
劣化原因をできるだけ排除する
劣化原因というのは、おもに太陽光に含まれる紫外線のことを指します。紫外線は人間の肌にとってあまり良くないものですが、内装が劣化する原因にもなりえるのです。紫外線対策としては、紫外線カットフィルムを窓に貼り付けることなどが有効でしょう。
紫外線による劣化以外での汚れについては、直接触れさせないことも有効な手段です。例えば、シートカバーを被せれば、シートを汚れから守ることができます。後部座席に座るお子さんがシートを蹴ってしまう場合は、キックガードでカバーしましょう。
フロアを汚れから守りたい場合は、バケットマットもおすすめです。防水になっているので、雨の日の泥汚れなども丸洗いすればキレイになります。
臭いが付いたら即対処する
車内は基本的に密閉された空間であるため、嫌な臭いは即対処することがポイントです。自分が不快になるのはもちろん、同乗者にも迷惑をかけてしまいます。
カビ臭い場合はエアコンフィルターが原因となっている可能性が高いので、交換を検討しましょう。シートなど布状の箇所から嫌な臭いがする場合は、車内用の消臭除菌スプレーを吹きかけるのが有効です。
日頃から空気をクリーンに保ちたいという方は、車用の空気清浄機を設置するのもおすすめです。花粉なども除去してくれるので、アレルギー対策にもつながるでしょう。
まとめ
車の清掃というと車外にばかり目を向けがちですが、居住空間である車内こそ清潔に保つことが大切です。カビや雑菌の繁殖を防ぐためにも、最低限月1回の清掃を心がけましょう。
月1回の清掃作業を楽にするためにも、日頃からこまめに清掃しておくことが大切です。汚れの原因を持ち込まないように対処すれば、日頃の清掃も楽になるうえ、業者に依頼する場合でも清掃箇所を減らすことができます。
それでも嫌な臭いが取れない、汚れが取れないといった場合はプロの手を借りるのも一つの方法です。自分では手の届かない箇所も清掃してもらえるので、セルフ派の方も年に1回程度プロに依頼してみてはいかがでしょうか。