保護被膜が数か月間持続するコーティング剤を塗布しておけば梅雨明けまで余裕でボディを保護でき、汚れても軽く水洗いするだけで簡単に落とせる。梅雨に突入する前にキッチリ処理しておきたい。
キッチリ汚れを落としてコーティング剤を塗布しておく
汚れはキッチリ落としてキズは事前にタッチアップ
シトシト雨が降り続く梅雨時、汚れたからといって容易には洗車できない。
また、ボディ各部には雨水が溜まりやすく抜けにくい箇所が多々ある。ボディ全体が湿気に覆われる梅雨時、そのような部分に何の対策もせずに放っておくと、普段よりサビの被害を受けやすくなる。
このため、水滴がボディにベチャ~とへばり付く、ワックス効果が低下してしまった状態は最悪! 水垢などの汚れが付き放題で、水分が滞留しやすくなるためサビの発生を助長させることにもなるからで、梅雨入り前にキッチリ対策しておくことが大切。もしもボディがキズ付いていたなら事前にタッチアップ補修し、数か月撥水効果が持続するコーティング剤を塗布しておきたい。梅雨入り前に処理しておけば、梅雨明けまで余裕でボディを保護することができるからだ。
使った用品
ソフト99 水アカシャンプー撥水プラスイオン性洗浄成分とクリーニング微粒子で水垢を浮き上げると同時に撥水成分を密着させ水垢や洗浄成分の再固着を防止する。
ソフト99 スムースエッグマイクロホイップマイクロホイップでやさしく仕上げる、水なしで拭くだけで本格的コーティングが可能なコーティング剤。もちろん濡れたボディにもOK。
ソフト99 ねんど状クリーナーミニ塗装を傷めることなく鉄粉、塗装ミスト・ピッチなどを取り除きツルツルの塗装面を復活させるねん土状クリーナー。全塗装色に対応。
ソフト99ホイールミットソフト柔軟性に富んだマイクロファイバーを採用し、手にはめることで素手感覚でホイールの隅々までスピーディに洗える洗車用ミット。
ソフト99 ブラックマジックタイヤゴムに練り込まれているカーボンブラックを配合したタイヤ専用コーティング剤。塗るだけで新品同様の深みのある黒々とした艶を実現。
手早く洗うためシャンプーは汚れ落としタイプ!
ピカピカに磨き上げるのではなく、ボディの保護が最優先事項!手早く、より効果的に仕上げるためシャンプーは水垢落とし・撥水効果を発揮する多機能タイプをチョイスする。ただし、このタイプはボディ色に応じた種類があるので購入時は注意したい。
ワックスは耐久性があって手軽な、濡れたボディに塗布できるコーティング剤がおすすめ
しっとりした艶を求めるならワックスだが、ボディ保護を優先させるならコーティング剤。
濡れたボディにスプレーして塗り広げるだけの手軽さで、効果は数か月間持続。
しかも樹脂、ホイールなどボディ以外にも使えて手軽で便利だ。 STEP1 水洗いしてボディに付着している汚れをキッチリ落とす
1 表面に堆積した砂ボコリを流す!
まず水洗い。斜め上方から下に向かって押し流すようにホースで水を吹き付けることで、ボディ表面に堆積した砂ボコリを流し落としてやる。2 シャンプーをスポンジにたっぷり絞り出す
多機能タイプのシャンプーはスポンジに直接付けるタイプが一般的。まず、滴り落ちるくらいスポンジにたっぷり水を含ませる。
濡らしたスポンジにシャンプーをたっぷり絞り出し、もむようにして泡立たせる。 3 洗い始めはルーフから!
洗い始めはルーフから。落ちた汚れを傾斜側に押し流すようスポンジを一方向に動かしつつ30~40cm四方を1区切りにムラなく洗っていく。
ただし、擦った面を乾かしてしまうとシミになるので注意!
乾いてしまう前に1~2区切り(もしくはパネル1枚)洗ったら勢いよく水をかけて浮き上がった汚れごと確実に流しきる。 4 以後、下に向かって洗い進めていく
以後、同様に順に下に向かって洗い進める。ボンネットのような水平面は傾斜している側に、サイドパネルのような垂直面は下に、汚れを洗い流すような感じにスポンジを動かす。
バイザーやスポイラーなど段差の陰に汚れが溜まりがち。意識して洗っておく。 5 ホイールなど下側の部分は最後に洗おう
ボディ下回りやホイールのような汚れの激しい部分は最後に洗う。このような込み入った部分は洗車用ミットが便利。まず、水を含ませる。
シャンプーをたっぷり絞り出し、もんで泡立たせる。
スポークやエアバルブ周辺は意識して入念に洗っておく。
ムラなく洗ったら水で流し落とす。
残った水滴を拭き上げて完了。撥水タイプを利用すればこのように水を弾き、汚れも付きにくくなる。6 ガラス面に残った水滴のみぬぐっておく
ガラスに残った水滴をハンドワイパーでぬぐい取る。ボディは濡れた面に塗布可能なコーティング剤の利用を前提に、この段階では拭き取り不要だ。 STEP2 ボディコーティング剤で隅々まで磨き上げる
1 粘土クリーナーでザラつきを処理する
ボディ表面がザラついていたら、まずザラつきを処理する。霧吹きで水をスプレー。
以後、水を切らさないよう注意しながらボディ表面の粘土クリーナーを滑らせる。引っかかる感触が消えてスゥーと滑るようになれば磨き完了だ。 POINT スポンジに埋め込めば効率よく磨ける
粘土クリーナー利用時は水分を切らさないことが肝心!スポンジを利用すればそれを手軽に実践できる。洗車スポンジを用意し中心に切れ目を入れる。
切れ込みに粘土クリーナーをはめ込み、水分をたっぷり含ませる。
これでシャンプー感覚で手軽に処理できる。 2 濡れたボディに塗布して拭き上げる
マイクロホイップのボトルをよく振って攪拌する。
付属クロスにホイップを噴出させる。使用量の目安は50cm四方にピンポン玉1個分だ。
ボディに塗り広げるよう拭き上げる。
濡れたボディに使用する場合、クロスをこまめに絞りながら拭き上げていく。
樹脂面やヘッドライトもこれで磨き上げることができる。
目につきにくいボディ末端もキッチリ拭く。
これで完成。塗布箇所はきれいに撥水する。POINT 雨水&汚れが溜まりやすいポイントはココ!
普段は目につきにくいボディ末端には水分が溜まりやすく錆の温床となりやすい部分が多い。ボンネット(1)やリヤゲート(3・4)のヒンジ周辺に水抜きレール、ドア下部の水抜き穴周辺(2)、ドアに隠れるピラー回り(5)といった部分だ。このような箇所にもボディコート剤をキッチリ塗布しておく。
(4)
(5) 3 タイヤは専用コーティング剤で磨き上げる
ボトルをよく振って攪拌する。付属のビニ手を装着する。
スポンジ面をタイヤサイドに密着させ、ボトル中央を押して液を出しながら薄く均一に塗り伸ばす。
約5~10分乾燥させて完了。もしも雪道の汚れが残っていたら、下回りも徹底的に水洗い
さすが老舗ブランド。普及クラスのコンパクトタイプながら洗剤の噴射も可能な仕様になっている。下回りに固着した泥汚れは梅雨前にキッチリ落とす!
乾燥して固まりとなって固着した泥汚れは、湿気を帯びると錆の温床となる。
このため、冬場に雪道を走ったり、ぬかるんだオフロードを走ったまま下回りの洗浄を行っていなかったら、梅雨に入る前に固着した泥汚れをキッチリ落としておきたい。そんな時役に立つのが高圧洗浄機。100V電源でモーターを回し、ポンプを使って通常の水道圧力の約40倍で水を噴射させることができるため、乾燥してガッチリこびり付いた泥汚れも楽に落とすことができるからだ。
おすすめは高圧洗浄機の代名詞ともいえる「ケルヒャー」だ。たとえば、コンパクトなK2クラシックは安価な小型・入門モデルといえど洗浄剤を噴射させることができる本格的な仕様。洗車場の機器のような反動もなく、女性でも楽々扱える。それでいて凝り固まった泥の塊がみるみる崩れて流れ落ちていくのだ。
使った用品
ケルヒャー 高圧洗浄機K2クラシック女性にも扱いやすい軽量&コンパクトタイプの家庭用高圧洗浄機。ムラなくキレイに汚れを落とす1ジェットノズルが付属する。
老舗ブランドだけに専用洗剤、フレキシブル可変ノズル、自吸用ホース等々、アクセサリーも豊富。目的に応じて機能アップが図れる。
1 ホースと電源を接続すれば準備完了!
給水口に水道ホース(糸入りの耐圧ホースが原則)を接続。
電源プラグをコンセントに差し込む。なお、延長コードを利用する時は15A仕様の規格品を使用し、10m以上の延長は控える。
水道の蛇口を開け、本体前面の電源スイッチを「ON」の方向にひねれば準備完了だ。 POINT フレキシブル可変ノズル360°を利用すれば下回りも楽々!
「フレキシブル可変ノズル360°なら下回りの洗浄も楽々。
コンパクトサイズなので、狭い場所も隅々まで洗浄できる。2 汚れを狙ってトリガーを引く
後はトリガーガンで汚れを狙ってトリガーを引くだけ。意外に反動は少なく凝り固まった泥の塊がみるみる崩れて流れ落ちていく。 POINT 洗浄剤を利用すればボディも手際よく洗える
洗浄剤ホースを洗浄剤に挿入。
ジェットノズルを取り外す。
後はトリガーを引くだけ。OPの3in1カーシャンプーならWAX効果も得られる。
提供元:オートメカニック