コーティング・クリーニング
更新日:2024.04.15 / 掲載日:2024.04.01

ガラスコーティングしない方がいい?理由と後悔しないポイント解説

車を汚れや傷から守るために、ボディ表面に皮膜を作る「コーティング」という手法が用いられます。その中で、「ボディコーティング」は耐久性に優れていながら車体に光沢感を作れるのが大きな魅力です。

しかし、インターネットやSNSでは「ガラスコーティングはしない方がいい」とする意見も目にします。この記事では「ガラスコーティングをしない方がいい理由」を紹介しつつ、ガラスコーティングの向き・不向きやガラスコーティングで後悔しないポイントを解説します。

1. ガラスコーティングしない方がいいと言われる理由3選

ガラスコーティングを「しない方がいい」と言われる理由には、次の3つがあるとされています。

1.洗車頻度の低い人にはメリットが少ない
2.洗車機のワックスで汚れは落ちやすくなる
3.雨シミなどの汚れがむしろ目立ってしまう

1つずつ詳しく見ていきましょう。

(1) 洗車頻度の低い人にはメリットが少ない

ガラスコーティングは汚れを付きにくくし、また付いた汚れも落としやすくする効果があります。しかし、これらの効果は定期的な洗車によって初めて発揮されます。逆に言うと、普段から洗車をあまり行わない人がガラスコーティングを施しても、その効果を実感するのは難しいでしょう。

(2) 洗車機のワックスで汚れは落ちやすくなる

洗車は大きく「手洗い洗車」と「機械洗車」に分けられます。業者に手洗い洗車を依頼する場合も、洗車機による機械洗車を選択する場合も、洗車のオプションとしてワックスがけを利用できるのです。

ガラスコーティングを行わなくても、こうしたワックスがけで水滴や汚れの付着を防ぎ、汚れを落としやすくできます。ガラスコーティングは1回あたりの費用が比較的高く、月1回程度の洗車を行っている人の中には、ガラスコーティングはしなくてもいいのでは?という意見が多いです。

(3) 雨シミなどの汚れがむしろ目立ってしまう

ガラスコーティングには、汚れが付着しにくくする効果と合わせて車体に光沢感を生み出す効果があります。定期的に車を洗車していれば、新車のとき以上の輝きを維持してくれるでしょう。

しかし、洗車の頻度が低いと光沢感がある分、かえって雨シミや埃などの微細な汚れが目立ってしまいます。また、ガラスコーティングは虫の死骸や油のような有機質の汚れには強い一方、雨シミのような無機質の汚れに対する耐性がありません。撥水した雨粒がレンズの役割をして、ボディを焼き付けやすいといった意見もあります。

愛車の美観への関心が低い、あるいは車をいつも清潔に保つことが難しい場合は、ガラスコーティングをしない方がいいかもしれません。

2. ガラスコーティングをしない方がいい人・した方がいい人

ガラスコーティングが不要か必要かは、その人が普段どのように車を使用しているかでわかります。

【ガラスコーティングをしない方がいい人】

・洗車頻度が低い人
・車の外観にあまりこだわりがない人

【ガラスコーティングをした方がいい人】

・自車の外観を常に美しく保ちたい人
・車の外観に特別なこだわりがある人

それぞれの理由について解説します。

(1)ガラスコーティングをしない方がいい人

次の条件に当てはまる人は、ガラスコーティングをしない方がいいでしょう。

①洗車頻度が低い人

ガラスコーティングの効果を長く維持するには、定期的な洗車とメンテナンスが必要です。よく「ガラスコーティングをすれば洗車の必要がなくなる」と誤解している人がいるので、この点には注意が必要です。

車体の汚れを放置すると、ガラスコーティングは早く劣化してしまいます。洗車を頻繁に行わない人にとっては、コーティング効果を十分に享受することが難しいでしょう。

②車の外観にあまりこだわりがない人

ガラスコーティングは、車体の保護だけでなく見た目の美しさを追求するものです。そこまで車の外観に興味があるわけではないという人は、ガラスコーティングの価値を十分に実感できないかもしれません。

(2)ガラスコーティングをした方がいい人

逆に、次の条件に当てはまる人はガラスコーティングの導入を積極的に検討してみると良いでしょう。

①愛車の外観を常に美しく保ちたい人

愛車をなるべくキレイな状態で使っていたい、新車のときと変わらない状態を維持させたい。そう考えている人は、洗車などのメンテナンス頻度などが高いと思います。ガラスコーティングをしておくことで、普段の洗車が楽になるだけでなく、車の外観をキレイに保ちやすくなるでしょう。

②車の外観に特別なこだわりがある人

車に特別な塗装を施すと、ちょっとした汚れが目立ちやすくなるケースがあります。ガラスコーティングを施すことで、車の見た目を維持しやすくなるだけでなく、加工自体を保護できるようになるでしょう。

3. ガラスコーティングのさまざまな失敗談

ガラスコーティングを実際に試したけれど、あまり効果を得られなかった。
むしろガラスコーティングをやって後悔をした。

「ガラスコーティングをしない方がいい」という声の中には、こうした意見も見られます。ガラスコーティングによってどのような失敗をしたのか。実際の声を集めてみました。

(1)ガラスコーティング前よりも汚れが目立つようになった

ガラスコーティングの後に車を運転していたら、以前より水シミが目立つようになった。結果としてコーティングの美観を損ねることになり、車の見た目が以前よりも悪化してしまいました。

ガラスコーティングの商品・サービスは、「汚れがつきにくい」「汚れが簡単に落ちる」といううたい文句がよく使われています。専門店などでも、「洗車が楽になるからコーティングをしたほうがいい」と言われることが多いようです。

そのため、「ガラスコーティングをすれば、あまり洗車をしなくていい」と思い込み、半年に1回程の頻度でしか洗車をしない人も珍しくありません。車のメンテナンス頻度が少なくなることで、雨シミや鉄粉のサビが定着し、汚れが簡単に落とせなくなる……という失敗談をよく耳にします。

(2)ガラスコーティングの耐久年数がすごく短かった

ガラスコーティングの施工業者からは「5〜7年効果が維持する」と言われていた。しかし、実際にはその半分程度でコーティングが傷んでしまった。2年ほど経ったときには、コーティングが剥がれたのか撥水効果がなくなった。

車の保管状況やメンテナンスによって、水の弾きが弱くなることはよくあります。水を弾かなくなったからといって、コーティングが落ちているというわけではありません。コーティングサービスの一部は、一定の保証期間が設けられています。しかし、保証対象は光沢感に対するものが多く、撥水効果は保証対象外であることも。

ガラスコーティングを依頼する際は、保証内容や保証期間を確認しておく必要があるでしょう。

(3) 車体に溶剤の跡が残ってしまった

ガラスコーティングの施工に用いた溶剤の跡が、車体に残っていた。目立つような跡ではないが、どうしても目が行ってしまう。

ガラスコーティングを施してくれる店舗は、コーティング専門店やガソリンスタンドなどさまざまです。多くの店舗は、専門の技術を修めて特別な設備を用意していますが、担当者の技術や店舗設備の不備などで、満足いくコーティングが施されないケースもあります。

4. ガラスコーティングで後悔しないポイント

これからガラスコーティングをしようか検討している人は、大きく2つのポイントを押さえておきましょう。

1.確かな技術を持つ専門店に依頼する
2.劣化の要因を知り的確にメンテナンスする

(1)確かな技術を持つ業者に依頼する

ガラスコーティングをするには、自分でやる以外に業者に依頼するという方法があります。依頼できる業者は「専門店」「ディーラー」「ガソリンスタンド」「カー用品店」などがあります。業者を選ぶ場合は、公式サイトなどを参考に以下の3点をチェックしてみてください。

①サービス内容

ガラスコーティングの場合、一度の施工で10万円以上の費用がかかることも珍しくありません。どうしても価格の安さを優先してしまいがちですが、コーティング業者は「品質重視」を第一に選びましょう。

サービス内容を調べる際は、以下の点をチェックしてみてください。

・サービスの流れ、アフターサービスなどが詳しく記載されているか
・取り扱っているコーティング製品の種類が豊富か
・施工事例や施工実績などが掲載されているか

②施工設備

ガラスコーティングを依頼する業者選びでは、その業者・店舗の施工設備にも注目しましょう。大事なのは、「クリーンルームがあるか」と「乾燥室があるか」です。

コーティング施工を行う際、微細なホコリやゴミが車に付着すると、そのまま残ってしまいます。クリーンルームがあることで、こうした不純物が塗装面に付着するのを防止できます。

また、ガラスコーティングは表面が乾燥するまでに最大24時間程度かかるとされています。この間は車を濡らさないように注意が必要ですが、コーティング施工後に熱乾燥を行う乾燥室がある業者であれば、こうした心配もいりません。

③レビュー・評価

公式サイトの情報の他に、その業者や店舗でガラスコーティング施工を行った人のレビューも参考にしましょう。

(2)劣化の要因を知り定期的にメンテナンスする

車の塗装やガラスコーティングの被膜は、大気中の花粉や排気ガスの他、黄砂や雨(酸性雨)、太陽光の熱などさまざまな要因で傷つき劣化していきます。仮に高品質のガラスコーティングを施しても、劣化要因を放置するとコーティングの耐久性は著しく低下してしまいます。

できるだけ長くガラスコーティングの効果を発揮するためにも、定期的な洗車は必須です。一般的に、洗車の頻度は1ヶ月に1度が理想とされています。コーティング車の洗車頻度も同程度で問題ありません。もしも悪天候で運転した、山道を走ったといった理由で車の汚れが目立つ場合は、その都度洗車するようにしましょう。

コーティングによるメンテナンスについて詳しく知りたい場合は、こちらの記事を参考にしてください。

参考:コーティングメンテナンスとは?効果やおすすめの方法、注意点を解説!

(3)有機質系のコーティングを重ねる

無機質系のガラスコーティングの上に、油脂コーティングや樹脂コーティングといった、有機溶剤から作られた有機質系のコーティングを重ねるという方法があります。ガラスコーティングが油系の汚れに強いのに対して、有機質系コーティングは雨シミなど無機質汚れに強いという特徴があるのです。

2つのコーティングを重ねることで、車体のダメージをより軽減できます。コーティングの料金や手間はかかってしまいますが、車体の防汚性を高める方法として、よければ検討してみてください。

5. ガラスコーティングを検討している人はグーネットピットにご相談ください。

車の外観にこだわりがない人や、洗車頻度が低い人の場合、ガラスコーティングをしない方がいいというのは確かに間違いではありません。

一方で、定期的なメンテナンスとガラスコーティングによって、愛車を長く美しく保つことができます。もしもガラスコーティングをしてみたいという人は、後半で紹介したポイントを参考にしてみてください。

品質の高いガラスコーティング施工をしてくれる業者を探したいという人は、グーネットピットにご相談ください。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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