コーティング・クリーニング
更新日:2024.07.19 / 掲載日:2024.04.02
洗車のやり方の基本。初心者でも簡単にできる!車をキレイにする方法

日々の運転で付着する砂やホコリ、海からの潮風や融雪剤の塩化カルシウムなどで、車体にはダメージが蓄積されます。洗車はこうした汚れを落として美しさを保つだけでなく、車のメンテナンスにも大切な作業です。
この記事では、初心者の人にもわかりやすく洗車の方法や必要な道具を徹底解説します。
1.洗車に必要な道具7選

洗車をスムーズに行う上で持っておきたい道具は次の7つです。
(1) ホース
ホースは汚れを流し、カーシャンプーを洗い流すために使用します。最低でも車両まで届く、15m程度の長さを用意しましょう。
(2) カーシャンプー
カーシャンプーはボディの汚れを落とすと同時に、スポンジとボディの間のクッションとなります。初めての方はボディに優しい、また泡立ちが良いタイプを選びましょう。
特に、コーティングされた車を洗車する際はカーシャンプー選びが重要です。コーティング施工車用のカーシャンプーを使用するか、研磨剤が入っていない中性タイプのものを選ぶことをおすすめします。研磨剤入りのものを選ぶと、コーティングを削り落とす可能性があります。
コーティング車用のカーシャンプー選びについては、下記の記事で詳しく紹介していますので、参考にしてください。
コーティング車用カーシャンプー 整備士おすすめ5選、選び方や注意点を紹介
(3) 洗車スポンジ
洗車スポンジはカーシャンプーと共に汚れを落とすために使用します。スポンジは洗車専用のものを選びましょう。特にポリウレタン製のスポンジは、柔らかさと保水力があり洗車に最適です。大きさや形状も手で持ちやすいものが良いでしょう。
ちなみに、ホイール近辺を洗ったスポンジでボディを洗うと、砂などで傷がつく可能性があります。スポンジはボディ用と足回り用の2つを用意してください。
(4) バケツ
バケツは水やシャンプーを入れて使用します。最低でも2つ(ボディ用、タイヤやホイールなどの足回り用)用意しておきましょう。
(5) ブラシ
ブラシはタイヤやホイールを洗う際に使います。
(6) 拭き上げ用クロス
拭き上げ用クロスは洗車後の水滴を拭き取るために使用するため、洗車後の水分をしっかりと吸収できる素材を選びましょう。また、大きすぎず小さすぎないサイズが扱いやすいと言えます。クロスも、ボディ用と足回り用の2つを用意しましょう。
(7) 脚立
他の6つの道具と比べて必須ではありませんが、脚立があると車高の高い車の屋根を洗うときにとても便利です。
2.初心者でもわかる!基本的な洗車のやり方
洗車は初めてという人でも簡単にできるものです。基本的な洗車の手順は以下の54つです。
1.水で汚れを流す
2.ボディを洗う
3.タイヤホイールを洗う
4.カーシャンプーを水で流す
5.クロスで拭き取る
(1)水で汚れを流す
まずはカーシャンプーの前に、水だけで車体に付着した汚れを流します。ホースを使って車体全体に一定の水流を当て、ボディ表面の砂や泥などの大きな汚れを流し落としましょう。これにより、スポンジで洗う際、砂などの汚れで車の塗装面が傷つくのを防ぎます。
水をかける順番は「上から下に」を意識しましょう。屋根から始めて、窓ガラス、ボンネット、ドア、タイヤホイールの順に水をかけてください。水が自然に下に流れるように上から下へと水をかけることで、汚れを効率よく洗い落とせます。
(2)ボディを洗う
カーシャンプーを使ってボディを洗います。カーシャンプーの液をバケツに入れ、水を勢いよく注いで泡立てます。このとき、強めの水圧で円を描くように水を入れると、より泡立ちやすくなります。泡立てて泡をきめ細かくクリーミーなものにしておくと、ボディとスポンジの間にクッションが作られ、ボディに傷がつきにくくなります。
泡立てが終わったら、スポンジにシャンプーを含ませてボディ全体を洗います。洗うときは上から下に向かってスポンジを動かすのがポイントです。

(3)タイヤホイールを洗う
タイヤホイールは車の中でも特に汚れがひどい部分です。専用のブラシを使ってゴシゴシと擦り、汚れを落としていきましょう。

(4)カーシャンプーを水で流す
カーシャンプーの泡を水で洗い流します。洗車した部位から順に、上から下に向かって水をかけていきましょう。その際、カーシャンプーが残らないようにしっかりと全体を流すことが大切です。カーシャンプーが車体に残って乾燥すると、シミになったり、塗装面にダメージを与えてしまいます。
高圧洗浄機を使う場合は、ノズルから車体までの距離に注意しましょう。近すぎると車体に傷がつく可能性がありますので、適度な距離を保ってください。
(5)クロスで拭き取る
最後に、クロスで水分を拭き取ってください。吸水性の高いセームタオルやマイクロファイバークロスを使うと、車体の水分を効率よく取り除けます。
なお、水分を拭き取ったクロスは、次回の洗車に備えて清潔にしておきましょう。それにより、クロスに付着したホコリや砂などが、次回の洗車で車体を傷つけることを防げます。
3.洗車のよくある質問5選
ここでは、洗車を行いたい人から多く寄せられるご質問を5つピックアップしました。ぜひ皆さんも、洗車をする際の参考にしてみてください。
(1)洗車はどのくらいの頻度でやればいいの?
一般的には、洗車は1カ月に1度行うことが理想とされています。この期間に限らず、「最近、車の汚れが気になるな……」と感じたら、それが洗車のサインと考えてください。
ただし、例外的な状況もあります。ぬかるんだ泥道を走った後や、海沿いの道を走った後は、通常の洗車頻度に関係なくすぐに洗車することをおすすめします。
車のボディ色によっても洗車の頻度は変わることもあります。クールな黒、鮮やかな赤などの濃色車は、1カ月も経たないうちに汚れが目立つため、1〜2週間に一度洗車するのがおすすめです。
(2)洗車に最適な天候・時間帯はある?
理想的な洗車の天候は風のない曇りの日です。炎天下の晴れに行うと、ボディについた水分やカーシャンプーが早く乾燥してしまい、水アカやシミの原因になります。
また同様に、陽の光が強すぎる時間帯に洗車を行うと、水アカやシミになりやすいです。晴れ日が続くときは、早朝や夕方など直射日光の少ない時間にしましょう。
(3)手洗い洗車と洗車機はどちらがいいの?
手洗い洗車と洗車機、どちらの方法も一長一短があります。
手洗い洗車のメリットとデメリット
手洗い洗車のメリットは、自分の目で細かい部分までチェックしながら洗うことができる点が挙げられます。また正しいやり方で実践すれば、優しく丁寧な洗車ができます。
デメリットは、時間と手間がかかる点です。また、洗車のやり方によっては、車を傷つけてしまう可能性がある点にも注意が必要でしょう。
洗車機のメリットとデメリット
洗車機を使うメリットは、時間を気にせずに短時間で手軽に洗車できる点です。
デメリットは、洗車機のブラシによりボディに細かな傷が入る可能性があるという点です。また、洗車機のブラシの届く範囲までしか洗えないため、ボディの細部には汚れが残る可能性があります。
総じて比較すると、「丁寧に車体をキレイにできる手洗い洗車」と「効率的に車体をキレイにできる洗車機」と言うことができるでしょう。皆さんのニーズに合わせて、どちらで洗車をするか選択してください。
(4)コーティングした車は水洗いだけでいい?
コーティングした車でもカーシャンプーを用いて洗車するようにしましょう。水洗いのみの場合、塗装面に付着した砂利や鉄粉などの異物により、コーティング膜に傷がつきやすくなるからです。コーティング車の場合は、手洗い洗車が理想です。
(5)「水だけ洗車」でも十分?
先ほどの質問と同様に、日常的な車の使用であれば、水洗いだけの洗車で十分という声もよく耳にします。「水だけ洗車」のメリットとデメリットについて、ここで考えてみましょう。
水だけ洗車のメリット
水洗いのみの洗車は、時間とコストを大幅に節約できる点が最大のメリットです。特に大きな汚れがない場合や急な訪問者が来る場合など、さっと車をきれいにしたいときには便利だといえます。
水だけ洗車のデメリット
水洗いだけでは、強固な汚れを落とす力はなく、ホコリや泥だまりなどを完全に落とすことは難しいでしょう。
水洗いのみでの洗車は、急ぎで車をきれいにしたいときなどには便利です。しかし、根本的な汚れを落とすときは、カーシャンプーなどを使用した手洗い洗車を行いましょう。
4.洗車や車のメンテナンスでお困りでしたらグーネットピットにご相談ください
洗車は車の美観を保つだけでなく、劣化や傷みを防ぎ、車の寿命を延ばす重要な作業です。今回紹介した適切な道具選び、洗車の手順といった基本を押さえ、計画的に洗車を行いましょう。
しっかりとプロに洗車をお願いしたいという方は、ぜひグーネットピットにご相談ください。専門スタッフが車種や車の状態、コーティングの有無などを判断して、最適な洗車を行います。