コーティング・クリーニング
更新日:2024.05.24 / 掲載日:2024.05.09
【おすすめ】プラグクリーナー3選|清掃が必要な理由と方法を紹介

スパークプラグに付着した汚れは、エンジンパフォーマンスや燃費などに悪影響を与える原因になります。そのため、スパークプラグを見て汚れが気になった場合は、プラグクリーナーで清掃しましょう。
この記事では、おすすめのプラグクリーナー3選と清掃方法をご紹介します。
なお、スパークプラグが汚れていても実際は清掃せずに、交換するケースがほとんどです。業者に交換を依頼する際の相場も紹介していますので、清掃するか交換するかの参考にしてください。
1. おすすめのプラグクリーナー3選
スパークプラグを清掃するクリーナーおすすめ3選をご紹介します。
なお、プラグクリーナーとして販売されている商品は少ないため、以下のようなエンジンコンディショナーを使い、清掃するのがおすすめです。
(1)KURE(呉工業)|エンジンコンディショナー

KUREのエンジンコンディショナーは、気化器や吸気系統、燃焼室に溜まった汚れを洗浄する商品です。使うことで、スラッジやカーボン、ワニス、ガムなどの汚れが除去しやすくなります。
商品コード | 容量 | 価格(税込) |
---|---|---|
E-1013-00A | 380ml | 1,290円 |
(2)WAKO’S(ワコーズ)|EC エンジンコンディショナー

出典:製品一覧ページ/エアゾール他/ワコーズ EC エンジンコンディショナー p.7|WAKO’S
WAKO’Sのエンジンコンディショナーは、強力な泡状の洗浄剤でカーボンやスラッジを除去してくれる商品です。スプレー液に漬け置きしておくことで汚れが除去しやすくなります。
商品コード | 容量 | 価格(税込) |
---|---|---|
A113 | 380ml | 2,772円 |
- ・WAKO’S(ワコーズ)EC エンジンコンディショナー」の公式ページ(製品一覧ページから「エアゾール他(P.7-8)」を選択)
(3)PIT WORK(ピットワーク)|エンジンシステムコンディショナー(低臭気・低煙泡タイプ)

PIT WORKのエンジンコンディショナーは、気化器やエンジン燃焼室の汚れを洗浄する際に使用する商品です。燃費の改善や排気ガスの浄化にも効果的です。
商品コード | 容量 | 価格(税込) |
---|---|---|
KA103-24000 | 240ml | 1,540円 |
2. プラグクリーナーで清掃する方法
上記の商品などを使い、スパークプラグを清掃する方法をご紹介します。
(1)清掃に必要な道具
スパークプラグの清掃に必要な道具は以下のとおりです。
1.プラグクリーナー
2.レンチ(プラグソケット)
3.ナイロン製のブラシ
4.ウエス
5.バケツ
6.ドライヤー
(2)清掃の手順
スパークプラグを清掃する手順は以下のとおりです。エンジンを停止させ、エンジンが冷えていることを確認してから作業に取りかかりましょう。
①プラグの周辺を清掃する
スパークプラグを取り外した際に、燃焼室へほこりやゴミなどが入らないように、プラグの周辺を清掃しておきましょう。
②プラグを取り外す
まずは、エンジンに接続されているイグニッションコイル(バッテリーから送られる電圧を増幅し、スパークプラグに供給するパーツ。点火コイルと呼ぶ)をスパークプラグから外してから、スパークプラグを取り外します。
スパークプラグは、専用のプラグレンチやプラグソケットを使い、反時計回りにゆっくり回すことで取り外せます。
プラグレンチの選び方は、下記の記事で紹介しています。これからプラグレンチを購入される人はぜひご覧ください。
③プラグの汚れを除去する
プラグクリーナーによって使い方が異なります。取扱説明書を確認してから、スパークプラグの汚れを取り除きましょう。
上記で紹介した商品を使う場合は、スパークプラグをバケツに入れ、プラグクリーナで漬け置きすることで汚れが取り除きやすくなります。
④プラグの汚れを拭き取る
ウエスを使い、プラグクリーナーとスパークプラグに付着している汚れを丁寧に拭き取ります。
なお、拭き取れない頑固な汚れは、ナイロン製のブラシで優しくこすり、再度ウエスで拭き取ってみてください。金属製のブラシでこすると電極が損傷したり、絶縁体にブラシの金属粉が付着したりと、ガソリンを燃焼するための着火に悪影響を与えます。
ウエスで汚れを拭き取ったら、ドライヤーで乾かしましょう。
⑤プラグを取り付ける
最後にスパークプラグを取り付けたら作業終了です。
スパークプラグをエンジンに取り付ける際は、まず手で仮締めしたあとにプラグレンチを使い、適切なトルクで締め付けてください。プラグのトルクを強く締めすぎてしまうとプラグが破損し、修理代が高額になる恐れがあります。
なお、スパークプラグのギャップを調整する必要がある場合は、調整してからエンジンに取り付けましょう。
ギャップの調整方法については、こちらの記事でくわしく紹介しています。
3. スパークプラグの清掃が必要な理由
そもそもスパークプラグをなぜ清掃する必要があるのでしょうか。
スパークプラグとは、エンジン燃焼室内で燃料と空気の混合気を爆発させる部品です。爆発によって始まったピストンの上下運動をクランクシャフトが回転運動に変え、その回転運動をタイヤに伝えることで車が動きます。

スパークプラグは、点火装置から送られてくる電気エネルギーを中心電極と外側電極(接地電極)の間を流すことで混合気を点火し、爆発をおこします。しかし、長期間使用し続けることで、スパークプラグは燃料やカーボン(黒い燃えカス)などの汚れが付着していきます。
カーボンが付着しやすい状況 |
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・熱価が高すぎる(熱を逃しやすい) ・燃料に対して空気が少ない、濃い混合気を燃焼している ・連続した低速運転の機会が多い ・長時間アイドリングしている |
※熱価とは、燃焼によってスパークプラグが受けている熱を逃す度合いのこと。熱価が高すぎると、スパークプラグの温度が上がらずに点火部にカーボンが溜まりやすくなる。
これらの汚れはスパークプラグの性能を低下させ、適切に発火できなかったり、付着しているカーボンが加熱されて異常燃焼が起きたりする原因です。
そして、このような状態はエンジンの出力や燃費、加速性能の低下、アイドリングの不調につながります。放置した場合、エンジンが始動しないといった大きな問題に発展する恐れもあるため、スパークプラグを清掃する必要があります。
4. プラグの交換も検討しよう
メーカーや種類によって異なりますが、一般的なスパークプラグは「1年程度走行した際」や、「15,000〜20,000km走行した際」に交換するように推奨されています。
スパークプラグに付着した燃料やカーボンなどの汚れは、プラグクリーナーで清掃することで、スパークプラグ本来の性能を取り戻せます。
しかし、長期間使用したスパークプラグは、中心電極や外側電極の角が取れて丸みを帯びていきます。丸みが帯びたスパークプラグは、混合気の点火に必要な火花が飛びにくくなり、適切に混合気を点火できなくなることで「失火」を起こします。
失火とは、混合気にうまく点火できずに動力源を失うため、ピストンの上下運動が正しく機能しないことです。スパークプラグが失火するとピストンがリズムよく上下運動しなくなり、エンジンの始動不良やアイドリング不調、スムーズに加速しない、最悪の場合はエンジンがかからなくなる恐れがあります。
スパークプラグを清掃することも重要ですが、そもそもスパークプラグは消耗品になるため、実際は清掃せずに新しいものに交換するケースがほとんどです。
5. プラグの交換を業者に依頼する際の相場

スパークプラグの交換を業者に依頼する際の相場は、10,000円程度です。ただし、新しいスパークプラグの種類や車種、依頼する業者によって変動します。
なお、整備士並みの専門知識や技術、経験を持っている場合は、スパークプラグを自分で交換することも可能です。しかし、スパークプラグはエンジン性能に直結するパーツであり、交換作業中に誤って破損させると、エンジンを分解して修理する必要があるかもしれません。
そのため、交換する自信がない人や必要な道具がない人は、信頼できる業者に依頼することをおすすめします。
依頼する業者は、口コミサイトやレビューサイトなどの実績や評価を確認し、信頼して依頼できるかをチェックしましょう。複数の業者に見積もりを依頼し、価格とサービス内容を比較することも重要です。
6. プラグに関することはグーネットピットにお任せください
スパークプラグの清掃や交換は、エンジンの性能や燃費に直結する大事なメンテナンスです。愛車を長く乗り続けるために、定期的なメンテナンスを心がけましょう。
もし、スパークプラグに関してお困りのときは、グーネットピットでお近くの整備工場にご相談ください。車全体のメンテナンスに関する専門知識と技術を持ったスタッフが、スパークプラグの清掃から交換、エンジンの点検など丁寧に対応いたします。