コーティング・クリーニング
更新日:2024.09.17 / 掲載日:2024.09.05
安いカーコーティングは大丈夫?価格の違いや費用を抑える方法などを解説

「愛車を長くきれいに保ちたいけど、費用はなるべく抑えたい……」と考えている人の多くは、安いコーティングでいいのか、それとも高いコーティングのほうがよいのか迷っているのではないでしょうか。
コーティングにはさまざまな種類があり、価格もピンキリなため、この記事ではカーコーティングの種類や価格、それぞれの特徴をわかりやすく解説しています。
さらに、費用を抑えるDIYの方法まで紹介していますので、あなたの愛車を長く美しく保つための、最適なコーティングを見つけましょう。
1. 安いカーコーティングは大丈夫?

近年のカーコーティングは、安価なものから高価なものまで、たくさんの種類があります。
そのため、安いカーコーティングは品質的に大丈夫なのかと不安になりやすいですが、安いからといって必ずしも品質が悪いわけではありません。ただし、高価なカーコーティングほど、耐久性や撥水性などの性能面が優れている傾向にあるでしょう。
そもそも、カーコーティングの価格は、コーティング剤の種類や施工方法によって大きく変動するため、予算や求める効果に合わせて最適なコーティングを選ぶことが重要です。
たとえば、短期間でもよいのであれば、比較的安価なポリマーコーティングでも十分な輝きと保護効果を得られます。一方、長期間にわたって愛車を保護したい場合、高価にはなりますが、耐久性に優れたガラスコーティングがおすすめです。
カーコーティングの種類と価格相場については、次の見出しでくわしく解説していきましょう。
2. カーコーティングの種類と価格相場
カーコーティングには主に以下の5種類があり、それぞれ価格相場が異なります。
種類 | 持続時間 | 料金 | 施工時間 |
---|---|---|---|
ポリマーコーティング | 1~3カ月 | 1〜3万円 | 3時間 |
フッ素コーティング | 1~3カ月 | 3万円〜 | 3時間 |
ガラスコーティング | 3~5年 | 10〜20万円 | 10時間 |
ガラス系コーティング | 6カ月〜1年 | 3〜10万円 | 5時間 |
セラミックコーティング | 5~7年 | 15〜20万円 | 1日 |
これらの特徴を順にご紹介します。
(1) ポリマーコーティング
ポリマーコーティングは、カーコーティングのなかでもっとも安価なタイプです。ポリマー(合成樹脂)を主成分とし、塗布することで車の塗装を保護し、艶やかな光沢を与えます。
ポリマーコーティングのメリットは、初期コストが安く、施工時間が短い点です。初心者でも比較的簡単に施工できるため、手軽に愛車の輝きを取り戻したい人におすすめです。
ただし、耐久性の面ではほかのコーティングに劣るのがデメリットになります。そのため、長期的なコーティング効果の維持を重視する場合は、ほかのタイプのコーティングがよいでしょう。
(2) フッ素コーティング
フッ素コーティングは、フッ素樹脂を使ったコーティングのことで、高い撥水性と防汚効果が特徴です。
フッ素コーティングのメリットは、撥水性に優れていて、水や汚れがつきにくい点です。またポリマーコーティングと同様、初期コストが安く、短時間で施工できます。日々のメンテナンスが楽になるため、こまめに洗車できない人にもおすすめできます。
一方、フッ素コーティングのデメリットは、コーティング被膜自体が柔らかく、傷つきやすい点が挙げられます。たとえば、洗車の際に使用するカーシャンプーに研磨剤が含まれていると、施工したコーティング被膜が傷ついてしまいます。
また、衝撃や摩擦に弱いため、短期間で効果が薄れてしまうといった欠点もあります。
(3) ガラスコーティング
カーコーティングのなかで、人気が高いのがガラスコーティングです。ガラスコーティングは、ガラス成分100%の被膜でボディを覆うタイプになります。
ガラスコーティングの主なメリットは、美しい光沢や撥水性、防汚性を長期間持続できる点です。ポリマーコーティングやフッ素コーティングに比べて、硬度が高く、傷つきにくいという特徴もあります。
一方、ガラスコーティングのデメリットは、施工時間が長く、価格が高いという点が挙げられます。さらに、施工には技術力が必要になるため、コーティング初心者が自分で施工するには難易度が高いでしょう。
(4) ガラス系コーティング
ガラスコーティングとよく似た名称として、ガラス系コーティングがあります。
ガラス系コーティングとガラスコーティングの違いは、コーティング剤に使われている成分になります。ガラスコーティングがガラス成分(無機物)のみで構成されているのに対し、ガラス系コーティングはフッ素やシリコンなどの有機物が配合されています。
有機物が配合されているため、耐久性や持続期間は劣りますが、ガラスコーティングよりも安価に施工できる点がメリットです。
(5) セラミックコーティング
近年注目度が高まっているセラミックコーティングは、ガラスコーティングよりも硬く、厚いコーティング被膜を形成します。
金属・酸素・窒素・炭素の化合物で形成されており、耐久性に優れているのに加えて、深みのある光沢を与えてくれます。
さらに、自己修復効果によって細かな傷が熱によって消えたり、重ね塗りによって耐スクラッチ効果を高められたりするのが特徴です。
ただし、ほかのコーティングより高価な点が、大きなデメリットになります。
3. カーコーティングの費用を抑えたいならDIYがおすすめ
カーコーティングの費用を安く抑えたいなら、DIYによるコーティングがおすすめです。
ただし、DIYとプロ施工のどちらにもメリット・デメリットがあるため、それぞれの特徴を理解したうえで、ご自身に合った方法を選びましょう。
(1)DIYコーティングのメリット・デメリット
DIYコーティングのメリットとデメリットは、以下のとおりです。
項目 | 内容 |
---|---|
メリット | ・工賃がかからないため、費用を大幅に抑えられる ・自分のペースで作業できる ・愛車の状態を確認しながら、コーティングできる |
デメリット | ・仕上がりの質がプロ施工に劣るため、ムラや失敗、効果の持続性が低下する原因になる ・施工作業に、多くの労力や時間がかかる |
(2)プロ施工コーティングのメリット・デメリット
プロ施工のメリットとデメリットは、以下のとおりです。
項目 | 内容 |
---|---|
メリット | ・DIYより高品質な仕上がりになり、長期間美しい状態を維持する効果がある ・自分で施工する時間と手間を大幅に削減できる ・保証付きなら、施工に不備があった場合に対応してもらえる |
デメリット | ・高品質なコーティング剤を使うため、費用が高くなりやすい ・自分の都合に合わせて作業できない場合がある ・施工店の選択が重要になる |
(3) DIYとプロ施工、結局どちらを選ぶべき?
DIYとプロ施工のカーコーティング、どちらを選ぶべきかは、それぞれのメリットとデメリットや、予算、求める仕上がりのレベルなどによって異なります。
①DIYがおすすめの人
DIYでのカーコーティングは、以下のような人におすすめです。
1.コストを抑えたい人
プロ施工のカーコーティングは高額になりやすいですが、DIYであればコーティング剤と必要な道具のみで済むため、予算を大幅に抑えられます。
2.車のメンテナンスに興味がある人
車のメンテナンスに興味がある人は、自分で車を磨き上げる楽しさや、手間をかけた分だけの達成感を感じられるでしょう。さらに、自分で作業することで、車の状態を細部まで把握できます。
3.時間に余裕のある人
コーティングは時間のかかる作業なため、週末などに時間が取れる人にはおすすめできます。自分の都合に合わせて作業できるため、急ぐ必要がなく、納得がいくまでじっくりと取り組めます。
②プロ施工がおすすめの人
プロ施工によるカーコーティングは、以下のような人におすすめです。
1.高品質な仕上がりを求める人
プロの技術と経験によって、均一で美しい仕上がりを実現します。さらに、コーティングの種類や車の状態に合わせて最適な施工方法を選択してくれるため、安心して依頼できるでしょう。
2.施工する時間が取れない人
プロに依頼すれば、DIYより短時間で高品質なコーティングを施工してもらえます。そのため、忙しくて自分で作業する時間がない人は、プロに依頼することで時間を有効活用できます。
3.コーティングに関する知識がない人
施工方法を誤ってしまうと、コーティング施工中にボディを傷つけたり、効果を十分に発揮できなかったりする恐れがあります。そのため、コーティングに関する知識がない人はプロ施工をおすすめします。
4. DIYコーティングする方法

DIYコーティングに必要な道具や手順、施工する際の注意点をご紹介します。
ただし、使用するコーティング剤によって必要な道具や手順は異なるため、コーティング剤の説明書をよく読んでから作業しましょう。
(1) DIYコーティングに必要な道具
DIYコーティングに必要な道具は、以下のとおりです。
・カーシャンプー
・シャンプー用スポンジ
・下地処理剤
・コーティング剤
・コーティングを塗布するクロス・スポンジ
・コーティングを拭き上げるクロス
・ホース(水道水)
・バケツ
・脚立
コーティング用のスポンジやクロスは、こちらの記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
【おすすめのコーティング用スポンジ】
【おすすめのコーティング用クロス】
(2) DIYコーティングの手順

DIYコーティングの基本的な手順は、以下のとおりです。
1.車全体に水をかけて、大まかな汚れを落とします
2.カーシャンプーを使って、細部の汚れをしっかりと落とします。カーシャンプーで落ちない汚れには、専用のクリーナーを使いましょう
3.車全体を再度水で洗い流し、カーシャンプーやクリーナーの残りをきれいに落とします
4.下地処理剤を使って、車の表面に付着した鉄粉や油分を取り除きます
5.コーティング用のスポンジを使い、車のボディにコーティング剤を均一に塗り広げます
6.コーティング剤が乾く前に、拭き取り用のクロスを固く絞り、丁寧に拭き上げます
くわしい手順は、使用するコーティング剤の説明書をご覧ください。
(3) DIYコーティングする際の注意点
施工する際には、以下の点に注意しましょう。
1.直射日光が当たる場所や真夏の昼間を避ける
直射日光が当たる場所や、真夏の温度が高い時間に施工すると、コーティング剤が早く乾いてしまい、ムラや硬化不良につながります。
また、水分がすぐに蒸発し、水シミ(ウォータースポット)の原因となるため、可能であれば屋根のある場所か、曇りの日に施工しましょう。
2.風が強い日を避ける
風が強い日に施工すると、風によってほこりや花粉、黄砂が飛んできて、コーティング面に付着する恐れがあります。
3.コーティング後は水分に触れさせない
コーティング施工後、すぐに水分が車に触れてしまうと、ムラや硬化不良が発生する可能性があります。
これらの注意点を守らないと、期待されるコーティング効果を得られなくなります。施工前にはコーティング剤の説明書をよく読み、手順を守って施工することが重要です。
もし、自信がない場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。
5. カーコーティング専門店に依頼する場合
カーコーティング専門店に依頼する際は、以下6つのポイントをチェックし、信頼できる専門店を選びましょう。
1.料金や施工時間を比較する
2.施工技術や実績をチェックする
3.ほかの顧客の声を調べる
4.保証期間やアフターサービスに注目する
5.店舗の雰囲気や清潔感を確かめる
6.スタッフの対応をチェックする
それぞれのポイントについては、こちらの記事でくわしく解説しています。
6. カーコーティングはメンテナンスが大事
カーコーティングを施したあとは、定期的なコーティングメンテナンスが非常に重要です。
コーティングメンテナンスとは、コーティング被膜の汚れや傷を取り除き、コーティング効果を維持するための作業のことです。
たとえば、ボディの撥水効果が薄れてきた、汚れが落ちにくくなったと感じたら、コーティング被膜にダメージが蓄積されている可能性があります。
そのまま放置すると、コーティング被膜が劣化し、本来の保護効果を発揮できなくなるため、車の異変に気づいたらすぐにメンテナンスしましょう。
下記の記事では、コーティングメンテナンスの方法を解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
7. カーコーティングのことはグーネットピットにお任せください
カーコーティングは、愛車を長く美しく保つための非常に有効な手段です。
しかし、いざコーティングを検討するとなると、「種類が多くて選べない」「価格が気になる」「DIYするのは不安」と悩んでいる人は多いでしょう。
DIYであれば費用を抑えられますが、プロの仕上がりに比べるとどうしても劣る部分が出てきます。一方、プロに施工を依頼すれば、高品質なコーティングが期待できますが、費用は高額になります。
DIYではなく、業者にコーティングを依頼したい場合は、グーネットピットにお任せください。
豊富な知識と経験を持つスタッフが、お客様のニーズに合わせた最適なコーティングプランのご提案から施工、コーティングメンテナンスまでトータルサポートいたします。