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車検・点検・メンテナンス
更新日:2025.04.22 / 掲載日:2022.07.14

車検を受けるために必要なものとは?車検の流れや費用などもわかりやすく紹介

初めて車検を受ける際、「必要なものはある?」「車検を受けるのに準備は必要?」「車検の流れがわからない」と、不安に思っている人は多いのではないでしょうか。

車検は大きく分けて「業者に依頼する方法」と「ユーザー車検を受ける方法」の2種類あり、必要なものはそれぞれ異なります。

この記事では、車検が初めての人でも安心して車検を受けられるよう、車検方法や車検に必要なもの、車検の流れ、費用などについてわかりやすく解説していきます。

不安が解消できるように、よくあるQ&Aも紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

1. 車検を受ける方法は2種類ある

車検ライン(イメージ)

車検を受ける方法は、「業者に依頼する方法」と、「ユーザー車検を受ける方法」の2種類があります。

業者に依頼する方法とは、ディーラーやカー用品店、車検専門店などに車検手続きを代行してもらう方法です。ユーザー車検を受ける方法とは、車の使用者が陸運局に車を持ち込んで車検を受ける方法です。

それぞれのメリット・デメリットは、以下の表にまとめました。

車検の種類メリットデメリット
業者に依頼する方法・車検に関する知識や経験がなくても安心
・車検に必要な書類の準備や手続きを代行してもらえる
・車の点検、整備をプロに任せられる
ユーザー車検に比べて費用がかかる
ユーザー車検を受ける方法車検費用を安くおさえられる・車検に関する専門的な知識や整備経験が必要
・車の点検・整備、必要書類の作成に時間と労力がかかる

業者に車検を依頼する場合は、費用は高くなりますが、安心感や利便性の高さが特徴です。一方、ユーザー車検は、費用をおさえられますが、車検に関する知識や時間・労力が必要となります。

そのため、整備士並みの知識を持っていて、車検費用をできる限りおさえたい人以外は、業者に車検を依頼するのがおすすめです。

2. 車検を受けるために必要なもの

車検を受ける際には、いくつかの書類が必要となります。車検を受ける方法によって必要な書類は異なるため、ここでは、車検を受ける際に共通して必要な書類を3つご紹介します。

(1) 車検証

車検証は、自動車の所有者や車両に関する情報が記載されている重要な書類です。

車検を受ける際には、必須の書類となります。車内のグローブボックス内に保管されているのが一般的なので、紛失していないか確認しておきましょう。

なお、走行する際は車検証の携行が義務付けられています。

(2) 自動車税納税証明書

自動車税納税証明書は、自動車税をきちんと納めたことを証明する書類です。以前は車検時に必ず必要でしたが、現在はオンラインで納税状況が確認できるため、基本的に不要になりました。

ただし、車検を受ける時期によって求められる場合があります。

具体的には、4〜5月ごろに届いて納付書を支払い、その後すぐに車検を受ける場合、納税情報がシステムに反映されるまでに時間がかかります。そのため、自動車税納税証明書で納税したことを証明する必要があります。

とくに、5〜6月に車検を受ける場合は必要となるでしょう。

なお、クレジットカードやペイジー(Pay-easy)、バーコード決済などで納付した場合は、納税証明書が発行されません。そのため、急いで必要な場合はコンビニや金融機関で支払いましょう。

(3) 自賠責保険証

自賠責保険証は、自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)の保険証のことです。法律によって、加入が義務づけられている保険になります。

自賠責保険の有効期限は車検の満了日と基本的に同じため、車検時に更新するのが一般的です。

車検証と同様に、公道を走行する際は自賠責保険証を携行する必要があるため、車内のグローブボックス内に保管されているのが一般的です。

3. ユーザー車検の場合に追加で必要なもの

自動車検査証(イメージ)

ユーザー車検では、「車検証」「自動車税納税証明書」「自賠責保険証」に加えて、以下の4つの書類が必要です。

・自動車検査票
・自動車重量税納付書
・継続検査申請書
・定期点検整備記録簿

それぞれ、順にご紹介しましょう。

(1) 自動車検査票

自動車検査票は、車検場にて検査を受ける際に必要となる書類です。車検当日、運輸支局の受付窓口で受け取り、見本に従って記入します。

自動車検査票には、車検における検査項目が記載されています。検査項目ごとに検査官がチェックし、項目すべてに合格印が押されていれば車検合格となります。

(2) 自動車重量税納付書

自動車重量税納付書は、車両重量に応じて課税される、自動車重量税の納付に必要な書類です。

運輸支局の窓口で受け取り、使用者の氏名や住所などの必要事項を記入します。車種に応じた重量税の収入印紙を窓口で購入し、自動車重量税納付書に貼り付けて提出します。

(3) 継続検査申請書

継続検査申請書は、新しい車検証を発行するために必要な書類です。

継続検査申請書はOCR用紙になっており、古い車検証を参考にしながら必要な情報を記載し、コンピューターに読み込ませることで新しい車検証が発行されます。

コンピューターが読み取る枠は鉛筆、使用者の住所などの記載は黒色ボールペンといった決まりがあります。置いてある見本を参考に間違えないように記載しましょう。

継続検査申請書も車検当日に運輸支局の窓口で配布されるので、事前の準備は不要です。

(4) 定期点検整備記録簿

定期点検整備記録簿は、車両の点検や整備の履歴を記録する重要な書類です。

法令で定められた12カ月点検や24カ月点検を実施した場合、その内容はこの記録簿に記載されます。また、エンジンオイル交換など、日常的なメンテナンス記録も残されるため、車両の整備状況を把握するうえで非常に役立ちます。

車検証や自賠責保険証と同様に、車内のグローブボックスなどに保管されていることが多いので、一度確認しておきましょう。

もし、整備記録がない場合は業者に相談し、車検前に整備しておくことをおすすめします。

4. 車検で別途準備しておく必要があるもの

車検時には、上記でご紹介した必要書類以外にも、以下のものも準備しておきましょう。

1. 印鑑
2. ロックナットのアダプター
3. 発煙筒

必要な理由について、順にご紹介します。

(1) 印鑑

車検書類によっては、氏名記入欄が空欄ではなく、あらかじめ印字されている場合があります。

その場合、署名ではなく押印が必要となるため、認印を持参しておきましょう。車検業者によって対応が異なる場合もあるため、事前に確認しておくと安心です。

(2) ロックナットのアダプター

ホイールの盗難防止のためにロックナットを使用している場合は、「ロックナットアダプター」が必須です。

ロックナットは専用の形状になっているため、通常のレンチでは取り外せません。車検ではタイヤを取り外して点検するため、必ず持参しましょう。

(3) 発煙筒

発煙筒は、走行中に故障や事故が発生した場合、後続車に注意を促すための重要なアイテムです。道路運送車両法の保安基準により、車への搭載が義務付けられています。

車検では発煙筒の有無と有効期限もチェックされるため、期限切れでないか確認しておきましょう。

5. 車検はどこで受ける?依頼する流れ

車検はどこで受けられるのでしょうか。また、業者に依頼する場合、どのような流れになるのでしょうか。

ここでは、車検業者の種類や依頼する際のポイント、そして、業者に依頼する際の流れを解説します。

(1) 車検業者の特徴

車検はディーラーだけでなく、車検専門店やカー用品店、ガソリンスタンド、民間整備工場など、選択肢は多くあります。

それぞれの業者によって特徴は異なるので、自身の予算や車の状態、重視する内容によって最適な依頼先は変わってきます。

ここでは、それぞれの車検業者の特徴をくわしくご紹介しましょう。

業者メリットデメリット
ディーラー・安心の純正部品を使用する
・専門知識と技術力を持つ整備士が対応する
・保証期間内の部品は無償交換の対象となる
・費用が高い
・過剰な整備をすすめられる
車検専門店・費用がディーラーより安い
・手続きが迅速で、待ち時間が短い
・要望に応じて、柔軟な対応してくれる
・メーカー特有の知識、技術はディーラーに劣る
・純正部品を使用しない場合がある
・店舗ごとのサービス内容に差がある
カー用品店・費用が比較的安い
・幅広いサービスを提供している
・キャンペーンや割引サービスがある
・土日祝日も営業している
・メーカー特有の知識、技術はディーラーに劣る
・純正部品を使用しない場合がある
・店舗ごとのサービス内容に差がある
ガソリンスタンド・手軽で便利
・費用が比較的安い
・キャンペーンや割引サービスがある
・整備能力に差がある
・純正部品を使用しない場合がある
・整備工場を併設していない場合がある
民間整備工場・費用が比較的安い
・親身で柔軟な対応
・過剰な整備をすすめない
・車検以外の相談もできる
・メーカー特有の知識、技術はディーラーに劣る
・設備が最新ではない場合がある
・土日祝日は対応していない場合もある

(2) 車検を依頼する業者を選ぶポイント3つ

車検をどこに依頼するか迷ってしまう人のために、業者を選ぶうえでのポイントを3つご紹介します。

① 費用とサービス内容のバランス

車検費用は業者によって大きく異なります。安いからといって、必ずしもよいとは限りません。

価格の安さだけに飛びつくと、必要な整備が不足していたり、あとから追加費用が発生したりする可能性があります。

反対に、高すぎる場合は過剰な整備が含まれているかもしれません。

たとえば、A社は車検基本料が安くても、追加整備で高額になるが、B社は基本料に点検整備費用が含まれており総額で安くなることもあります。

そのため、最低3社から見積もりを取り、内容を比較検討することで、適正な価格と必要なサービスのバランスを見極めましょう。

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② 信頼して依頼できる業者

信頼できる業者かどうかは、Webサイトの口コミや評判、実績を参考に判断できます。

良い評判だけでなく、悪い評判も確認することで、より客観的に評価できます。トラブルを避けるためにも、さまざまな意見を参考にしましょう。

見積もり依頼の際には、整備士の資格や経験、工場の設備なども確認しておくと安心です。

③ 立地や対応のよさ

自宅や職場からの距離に加えて、代車の有無、営業時間、問い合わせや作業への対応の迅速さも考慮しましょう。

たとえば、自宅近くの業者は便利ですが、料金が高いかもしれません。また、少し離れていても、代車サービスが充実している業者を選ぶと、車検期間中の移動手段に困りません。

(3) 車検を業者に依頼する流れ

車検を業者に依頼する場合の流れをご紹介します。

1. 車検の予約

車検を受ける1カ月前までに車検業者に連絡し、予約します。予約時に、車種や走行距離、希望する整備内容などを伝えます。

2. 来店

車検を予約した日時に車を持ち込みます。

3. 受付・相談

店舗に到着したら、受付を済ませましょう。受付では、車検に関する要望や気になる点などを伝えます。疑問点や不安なことがあれば、遠慮なく相談しましょう。

4. 整備内容の説明・見積もり

整備士から、車の状態や必要な整備内容について説明を受けます。追加整備が必要な場合は説明と見積もりをもらい、納得したうえで作業を依頼します。

5. 車検・検査

検査員が専用の検査機器を使い、国の定める保安基準を満たしているか丁寧にチェックします。

6. 精算・引き取り

すべての検査が完了したら、検査結果の説明を受けます。車検費用を精算し、車を引き取ります。

7. 新しい車検証・ステッカーの受け取り

車検後、1週間〜10日程度で発行されます。

車検の予約方法については、下記の記事でくわしく解説していますので、こちらをご覧ください。

6. 車検には法定費用と非法定費用がかかる

車検にかかる費用は、「法定費用」と「非法定費用」の2つに分けられます。

法定費用非法定費用
・自賠責保険料
・自動車重量税
・印紙代
・車検基本料
・部品交換費用など

法定費用とは、法律で定められた費用のことで、車検を受ける際には必ず支払わなければなりません。そのため、どの業者に車検を依頼しても金額は変わりません。

非法定費用とは、車検を依頼した業者に支払う費用のことで、業者によって金額が異なります。なお、ユーザー車検では非法定費用がかかりません。

下記の記事では、車検費用の相場や賢く費用をおさえる方法、業者選びのポイントなどを詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

なお、最近では、車検費用をクレジットカードで支払える業者も増えてきましたが、法定費用は現金払いのみの業者もまだまだ多くあります。

各種電子マネーやQRコード決済が利用できる業者も増えているため、車検を受ける前には事前に可能な支払い方法を確認しておきましょう。

車検費用の支払い方法の種類については、こちらの記事で紹介しています。

7. 車検手続きに関するQ&A

車検している様子(イメージ)

「車検証が見当たらない……」「自賠責保険関係の書類が見つからない……」このような経験がある人は多いのではないでしょうか。

車検を受けるためには、上記でご紹介した書類を事前に準備しておく必要があります。

ここでは、このような車検に関するよくある疑問5つについて、Q&A方式で解説していきます。

(1) 車検証を紛失したら再発行が必要?

車検前に車検証の紛失に気づいた場合は、車検当日までに再発行手続きをしましょう。車検証がないままでは車検を受けられず、車検証を再発行してから車検となるため、時間がかかってしまいます。

再発行は、普通自動車なら運輸支局、軽自動車なら軽自動車検査協会でおこないます。必要なものは申請書と理由書、運転免許証などの本人確認書類です。申請書などは窓口でも入手できるので、事前に準備する必要はありません。

また、破損して内容が確認できない場合も再発行が必要です。手数料はどちらも300円ほどです。

(2) 自賠責保険証書を紛失したら再発行が必要?

自賠責保険証明書を紛失してしまった場合、車検を受けるためには再発行が必須です。

再発行の手続きは、加入している保険会社へ連絡する必要があります。もし、保険会社がわからないという人は、車を購入したディーラーや販売店に問い合わせてみましょう。

再発行に必要な書類は、運転免許証などの本人確認書類です。郵送で手続きすると1~2週間ほどかかりますが、保険会社の窓口で直接手続きすれば、即日発行してもらえる場合もあります。

お急ぎの場合は、事前に保険会社へ連絡をしたうえで、直接窓口へ行くことをおすすめします。

(3) 代車を借りるのに任意保険証券の提示は必要?

車検を依頼する業者によっては、車検に数日かかることがあります。整備箇所が多かったり、交換部品の取り寄せが必要になったりすると、1週間以上かかることも珍しくありません。

このような場合、車検業者から代車を借りることになります。その際に、依頼者が加入している任意保険の保証内容を確認するために、任意保険証券の提示を求められることがあります。

代車は業者名義の車ですが、万が一の事故に備えて自賠責保険だけでなく任意保険にも加入しているのが一般的です。

ただし、代車の任意保険は、最低限の補償内容になっていることが多く、代車で事故を起こしてしまった場合、修理費用を実費で負担しなければならないケースもあります。

そのとき、ご自身の任意保険に「他車運転特約」(保険会社によって名称が異なる)が付帯していれば、代車運転中の事故でも補償を受けられる可能性があります。

(4) 車検切れに気づかず運転してしまった場合は?

車検切れの車で公道を運転してしまった場合、「道路交通法」や「道路運送車両法」「自動車損害賠償保障法」の違反になります。

故意に車検切れの車を運転した場合だけでなく、車検切れに気づかず運転してしまった場合でも、同様に扱われます。

車検と自賠責保険の両方が切れていた場合、以下の厳しい罰則や罰金が科されます。

・6点の違反点を加算(両方違反しても6点のまま)
 90日間の免許停止処分
・1年6カ月以下の懲役、または80万円以下の罰金

くわしくは、下記の記事で解説していますので、こちらもご覧ください。

(5) 車検の有効期限はどこで確認できる?

車検の有効期限は、「車検証」や「車検シール」で確認できます。

① 車検証で確認する場合

車検証に記載された「有効期間の満了する日」を確認しましょう。


出典:電子車検証について丨国土交通省

② 車検シールで確認する場合

車検シールであればフロントガラスに貼り付けられているため、運転席から有効期限が一目でわかります。以下の場合は「令和5年7月1日」で車検の有効期限が切れるため、それまでに車検を受ける必要があります。

検査標章(ステッカー)丨自動車検査登録総合ポータルサイトを一部加工して筆者作成

車検シールのくわしい確認方法については、以下の記事で解説しています。

8. 車検に関する相談はグーネットピットにお任せください

安全運転している様子(イラスト)

車検は車の安全性と、環境基準を満たしているかを確認する大切な手続きです。

車検には、「業者に依頼する車検」と「ユーザー車検」の2種類がありますが、どちらを選ぶにしても、事前にしっかりと準備しておくことが重要です。

もし、車検に必要な持ち物や費用、具体的な内容について、少しでも不安な点があれば、遠慮なく車検業者にご相談ください。

お近くの整備工場をお探しなら、ぜひグーネットピットをご利用ください。下記のページから、ニーズにあった整備工場を簡単に検索できます。

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車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
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