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更新日:2021.07.12 / 掲載日:2021.06.16

5ナンバー車の判別方法!3ナンバーとの違いは?維持費・サイズを比較

5ナンバー車の判別方法!3ナンバーとの違いは?維持費・サイズを比較

ナンバープレートで地域名のあとについている「5」は5ナンバー、「3」は3ナンバーと呼ばれることをご存じの方は多いと思います。ですが、この数字の詳しい違いは知らない方もいるのではないでしょうか。

なんとなく「3ナンバー車はサイズが大きい」というイメージがありますが、このイメージは厳密には正しくありません。3ナンバーがつくかは、サイズ以外にも基準があり、車の大きさが小さくても3ナンバーとなる場合があります。

この記事では、5ナンバー車、3ナンバー車の違いを詳しく解説していきます。

5ナンバー車って何で判別するの?確認方法 は?

まずはナンバープレートに記載された記号の意味から解説します。ナンバープレートには、以下の4つの記号が表示されています。

・地域名
・分類番号
・自動車の用途を表すひらがな
・指定番号

「地域名」は“使用の本拠”を意味し、車を使用している本拠地を示す地名が記載されます。厳密には使用の本拠の地域を管轄している運輸支局や、自動車検査登録事務所の所在地となります。

「分類番号」は、今回のテーマである3ナンバーや5ナンバーを表す3桁の数字です。分類番号ということからもわかるように、車の種別を示す番号です。0ナンバーから9ナンバーまで存在します。
例えば、トラックなどの普通貨物車は1ナンバー、乗用車(小型、軽、普通)は3・5・7ナンバーといったように種別によって番号が決まっています。

「自動車の用途を表すひらがな」は事業用判別文字で、以下の3つの分類があります。ひらがなではなくアルファベット表記となる米軍関係者を加えると4分類になります。

・自家用車
・レンタカー
・事業用車
・米軍の関係者退役軍人含む)、またはその家族の車

「指定番号」はナンバープレートに記載される4桁の数字のことです。特に希望しない場合はランダムに付与されますが、希望番号制度を利用すれば好きな指定番号をつけることができます。

以上がナンバープレートに記載される記号の意味です。5ナンバーか、3ナンバーかは、地域名の横にある分類番号を確認できます。

何が違う?5ナンバーと3ナンバーを比較

何が違う?5ナンバーと3ナンバーを比較

それでは5ナンバー、3ナンバーの違いをみていきましょう。

サイズ・排気量の違い

5ナンバーか3ナンバーかは、車の大きさと排気量の違いで決まります。具体的には以下の基準のどれか1つでも3ナンバーの条件に該当すれば3ナンバーとなります。

排気量全長全幅全高
3ナンバー2001cc以上4701mm以上1701mm以上2001mm以上
5ナンバー2000cc以下4700mm以下1700mm以下2000mm以下

「3ナンバー車は大きいというイメージは厳密には間違い」とお伝えしたのは、排気量が2001cc以上あるとサイズに関係なく3ナンバーとなるためです。

とはいえ、5ナンバーに該当する大きさで排気量が2001cc以上の車はそう多くありませんので、基本的にはサイズが小さいと5ナンバー、サイズが大きいと3ナンバーになります。

ちなみに、5ナンバー車も3ナンバー車も普通乗用車と表現されることがありますが、正しくは、5ナンバー(7ナンバー)が小型乗用車、3ナンバーが普通乗用車となります。

税金の違い

車の維持のために納税する税金は、おもに自動車税と自動車重量税があります。

5ナンバー車と3ナンバー車は税額が違うように思われがちですが、自動車税は排気量に応じて税額が変わるように法改正されたため、現在は差がありません。これは自動車重量税や環境性能割(自動車取得税廃止後に新設された税金)も同様です。

自動車税、自動車重量税の税額は、下表のとおりです。

自動車税
排気量税額
1000cc以下2万5,000円
1000cc超1500cc以下3万500円
1500cc超2000cc以下3万6,000円
2000cc超2500cc以下4万3,500円
2500cc超3000cc以下5万円
3000cc超3500cc以下5万7,000円
3500cc超4000cc以下6万5,500円
4000cc超4500cc以下7万5,500円
4500cc超6000cc以下8万7,000円
6000cc超11万円

引用:https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_zeisei/czaisei/131410.html

自動車重量税(2年自家用乗用車、継続検査時)
車両重量エコカー減税対象車新車登録より12年以内新車登録より13年経過新車登録より18年経過
0.5t以下5,000円8,200円11,400円12,600円
~1t10,000円16,400円22,800円25,200円
~1.5t15,000円24,600円34,200円37,800円
~2t20,000円32,800円45,600円50,400円
~2.5t25,000円41,000円57,000円63,000円
~3t30,000円49,200円68,400円75,600円

税額は、排気量と車両重量で決まるので、同じ排気量と同じ重量であれば5ナンバーでも3ナンバーでもかかる税金は同じです。

保険料の違い

車の維持には保険料も必要となります。しかし実は、保険料もナンバーによって金額が変わることはありません。これは自賠責保険、任意保険のどちらにも共通です。

自賠責保険料は、軽自動車か普通(小型)乗用車かで金額が区別されます。任意保険料はさまざまな要素で算出されますが、分類番号によって任意保険料の額に違いはありません。

保険料は、車によって額が異なると思うかもしれませんが、車種(型式)によってランクづけをしており、車のサイズや排気量、ナンバーなどで分けている訳ではないのです。

どの車が5ナンバー・3ナンバー?車種例一覧

どの車が5ナンバー・3ナンバー?車種例一覧

ここまで5ナンバーと3ナンバーの違いを解説してきましたが、具体的にどの車が5ナンバーもしくは3ナンバーなのか、気になる方も多いでしょう。

この項目では、おもな人気車種から5ナンバー・3ナンバーの車種例を紹介します。

5ナンバーの車種例

トヨタ

・アクア
・ヤリス
・シエンタ
・ヴォクシー
・ノア
・エスクァイア

ホンダ

・フィット
・フリード
・ステップワゴン
・シャトル
・グレイス

日産

・ノート
・マーチ
・セレナ

3ナンバーの車種例

トヨタ

・C-HR
・ハリアー
・アルファード
・プリウス
・クラウン

ホンダ

・インサイト
・シビック
・アコード
・オデッセイ

日産

・スカイライン
・フーガ
・エクストレイル
・エルグランド

5ナンバーと3ナンバー両方を持つ車種もある

同じ車種でも、グレードやオプションの違いで3ナンバーと5ナンバーに分かれることがあります。例えば、エアロパーツがついているグレードの車種には全長が伸びて3ナンバー登録になるケースがあります。

トヨタの「ノア」は標準グレードが5ナンバーですが、Siというグレードは全幅がエアロパーツによって5ナンバーの基準より広くなり、3ナンバー登録となります。

グレードによって3ナンバーか5ナンバーか変わる場合があるので、車を購入する際はよく確認するようにしましょう。

5ナンバー車は影が薄れている?メリット・デメリット

5ナンバー車は影が薄れている?メリット・デメリット

税制上、排気量で税額が決まることになり、3ナンバー・5ナンバーの区分はなくなりましたが、それによって税金が安かった5ナンバー車のメリットはなくなったのでしょうか。

ここでは、昨今の5ナンバー車の事情を解説します。

5ナンバー車のメリットは薄れている

結論からいえば、5ナンバー車のメリットはほとんどありません。自動車税や任意保険料などの金額を決める要素に5ナンバーか3ナンバーかは関係がないためです。

しいてメリットを挙げるとすると、車体が小さいことと、それにともなう車体価格の安さの2点です。とはいえ、これらは軽自動車のメリットでもあり、実は軽自動車の方が税制面で優遇されています。5ナンバー車のメリットは薄れつつあるのが現状です。

生産終了が相次ぐ5ナンバー車

5ナンバー車のメリットは薄れており、5ナンバー車の生産が縮小傾向にあります。生産縮小の背景には、5ナンバー車が日本独自規格であることも挙げられます。世界的には3ナンバー車の基準が主流になっているため、輸出車とは別に国内向けの車を生産すると、製造コストがかかってしまうのです。

また、衝突安全の観点から3ナンバー車の方が優れているという理由もあります。ボディーが大きいと、壊れても衝撃を和らげるスペースを十分に確保できるので安全性を一層、高められます。

今後はコスト面と安全性の面から、5ナンバー車の開発は限定的になるとみられています。

残る5ナンバー車は例外的でごくわずか

5ナンバー車の生産縮小が相次いでいるのは事実ですが、例外もあります。それは小ささがウリであるコンパクトカーなどの車種の生産です。「小さい車を欲しい」というニーズもあるので、一部のコンパクトカーは5ナンバーのまま残ることも予想されます。

例えば、トヨタの「ヤリス」やホンダの「フィット」、軽自動車から派生するスズキの「ジムニーシエラ」などは、今後も5ナンバーである可能性が高そうです。世界的な基準は3ナンバー車とお伝えしましたが、欧州では日本の軽自動車にあたるAセグメントというクラスがあります。ここに属する車としても5ナンバー車は残ると見られます。

Aセグメントに属する車種例としては、トヨタの「ライズ(ダイハツ ロッキー)」や「パッソ(ダイハツ ブーン)」などがあります。このほか、タクシーは3ナンバーだと大型車区分になるので、トヨタの「JPN TAXI(ジャパンタクシー)」など、タクシー専用設計の車は今後も5ナンバー車として生産されると考えられます。

【2021年版】5ナンバー車のおすすめ5選

【2021年版】5ナンバー車のおすすめ5選

最後に、2021年最新の5ナンバー車のおすすめ車種を5つ紹介します。

1:トヨタ「ヤリス」

トヨタがコンパクトカーのグローバルスタンダードを目指して誕生させたヤリスは、ヴィッツの後継モデルです。もともとヴィッツは海外ではヤリスという名称で販売されており、国内でもヤリスという名称になりました。

新型のGA-Bプラットフォームを採用して作られており、高い剛性を持っているのが特徴で、優れた走行安定性が魅力です。WRC(FIA世界ラリー選手権)へ参戦している「GR ヤリス」と共通のプラットフォームで、潜在的なポテンシャルが非常に高い車です。

運転していて楽しいコンパクトカーをお求めなら、候補に入れるべき1台でしょう。また、スポーツドライビングを楽しみたい方には、6速マニュアルの設定がある1.5L NAエンジン車がおすすめです。

2:ダイハツ「ロッキー」

流行りのコンパクトSUVが気になるなら、ダイハツの「ロッキー」はおすすめ車種の一つです。ちなみにOEM車(兄弟車)にトヨタの「ライズ」も存在します。

新開発の1.0Lターボエンジンはパワーと低燃費を両立しており、WLTCモード燃費は18.6km/Lをマーク。最高出力は98PS(72kW)/6000rpm、最大トルクは140N・m(14.3kgf・m)を発生。排気量1.0Lながら十分にパワフルです。

SUVなので運転時の視点(アイポイント)が高く、運転しやすいのも魅力となっています。またコンパクトながら車内も広く、運転席はもちろん後部座席も快適です。荷室が広く、買い物はもちろんアウトドア用品を積み込むシーンにも対応できます。

3:スズキ「クロスビー」

「遊べる軽」のキャッチコピーでおなじみの軽自動車、ハスラーを一回り大きくしたようなデザインがクロスビーです。SUVながらどこか可愛らしいデザインが魅力です。

外見とは裏腹にパワーユニットとして強力なブースタージェットエンジンが搭載されており、最高出力は99PS(73kW)/5,500rpm、最大トルクは150N・m(15.3kgf・m)/1,700-4,000rpmを発生し、ダイハツ「ロッキー」をわずかに上回ります。

また、減速エネルギーを利用して発電するマイルドハイブリッドの仕組みを搭載。これによりWLTCモード燃費は18.2km/Lを達成。燃費に貢献しています。モーターのアシストによる力強い加速も魅力です。

4:ホンダ「フィット」

コンパクトカーの代表格の一つがフィットです。新型はガソリン車とハイブリッド車が選べます。どちらも燃費が良いのが人気です。

ハイブリッド車は2モーター方式のe:HEV(イーエイチイーブイ)を採用しており、基本的にはモーターで走行するように設計されています。高速道路などではエンジンも動力として加わる設定となっています。

モーター駆動ということもあり、走行フィーリングはEV車に近いものがあります。力強く滑らかな発進と静音性を求めるならe:HEVが良い選択となります。

ガソリン車はハイブリッド車より約90kg車両重量が軽く、軽快なハンドリングが魅力です。ガソリン車とはいえ燃費も良く、WLTCモードでの燃費は20.4km/L(FF車)です。

e:HEVの29.4km/Lよりも劣りますが、ガソリン車としては高水準の燃費性能です。

5:トヨタ「ノア」

ロングセラーミニバンであるノアも、5ナンバー扱いのミニバンの一つです。グレードによって5ナンバーと3ナンバーに分かれます。

GとXグレードは5ナンバー、エアロパーツ装着車のSiグレードは3ナンバー扱いです。Siグレードはエアロパーツで全幅が1,795mmと1701mm以上になるためです。

ノアはトヨタのミニバンのなかでも最もスタンダードなモデルで、2WD・4WD、ハイブリッド車・ガソリン車、7人・8人乗りなど豊富なラインナップが魅力です。ミニバンなので室内空間は十分に広く、シートアレンジもバラエティに富んでいてファミリーユースにも適しています。

ちなみに、トヨタは2020年5月から販売チャンネルを「トヨタモビリティ」に統一して全国のトヨタで全車種を全店で扱うようになりましたが、ほぼ同時期の4月にマイナーチェンジされています。このことからも、トヨタの力の入れようが伺えるでしょう。

まとめ

今回は5ナンバー車の判別方法から3ナンバー車との違いなどを解説しましたが、いかがだったでしょうか。5ナンバー車かどうかは、ナンバープレートの地域名の横にある分類番号を見ればすぐにわかるので、気になったらチェックしてみてください。

5ナンバーと3ナンバーはサイズと排気量の違いこそありますが、税金や保険料の面で差がなくなりました。世界標準が3ナンバーであることや衝突安全性の観点から、今後は3ナンバー車が主流になっていくでしょう。

とはいえ、コンパクトカーなど一部の車種は今後も5ナンバーで生産されると考えられるので、5ナンバー車が絶滅することはなさそうです。「小さくて運転しやすい」「車両価格が安い」など、5ナンバー車ならではのメリットもあります。特に日本は国土面積が狭い国なので、狭い場所でのすれ違いなど5ナンバー車のメリットを感じる場面も多いでしょう。

5ナンバー車と3ナンバー車の違いを踏まえたうえで、ニーズにあわせた車を選んでみてください。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

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