車検・点検・メンテナンス
更新日:2018.03.26 / 掲載日:2018.03.26
金属加工を体験できる秘密基地「メタルDIY」
金属加工には切る・曲げる・開けるといった各作業に応じた工具が必須。それらを使いこなせるだけの知識と技術も求められる。それらすべてを備えた、DIY好きには夢のような秘密基地。それが「メタルDIY」だ。
取材協力 (株)関東精密 メタルDIY
●URL/http://metaldiy.net/ 金属加工を体験できる画期的なレンタルスペース!
「物作りの楽しさは体験しなければ分からない」。そんな理念の下、物作りの裾野を広げるべく設立された金属加工のレンタルスペース。それが「メタルDIY」だ。大型のNC(マシンニング)が所狭しと設置された1/1000単位の超精密加工を生業とした町工場。そんな金属加工のプロの仕事場にロフトが設置されている。
そのロフトから眺める光景は、まさに日本の物作りの現場。レンタルスペースに目を移すとプロが使用している道具が整然と並べられており、それらを自由に使うことができるのだ。しかも、第一線で活躍しているプロの職人が工具の扱い方や金属の加工方法といった基本的な指導もしてくれる。
このため、不慣れな一般ユーザーでも安心して金属加工にチャレンジできる。もちろん、腕に自信がある向きにはプロ用機材が使い放題のため、ワンランク上の仕上がりが期待できるのだ。
どんな設備を利用することができるのか?
ロータリーバンドソー■鋼材を45度など角度をつけて切断可能な平バイス仕様のロータリーバンドソー。DIYでは切断が難しいLアングルも一発できれいかつ正確にカットできる。
高速切断機■高速で回転する大径の切断砥石を上から下ろして金属を切断する機械。部材の固定部は平バイス仕様。任意の角度をつけての切断も可能だ。
ベルトサンダー■ベルト状に加工された研磨材を連続的に循環させることで広い面をスピーディに研磨することができる。卓上仕様のベルトサンダーだ。
両頭グラインダー■金属切断面に生じたバリ取りやドリル研ぎなど、金属の研削研磨に活躍する。モーター回転軸の両端に回転砥石が取り付けられているグラインダーだ。
ボール盤■工作物に正確に穴を開けるための基本ツール。上下可動式テーブルに部材を置き、主軸に取り付けたドリルを回転させながら主軸を下げることで穴開け加工を行う。
コンターマシン バンドソー■帯鋸で切断を行う工作機械。コンターとは輪郭を意味し、板にケガいた線に従って加工品を動かしつつ切断することで、任意の形状に切り出すことができる。
サンドブラスター■ガラスや金属への模様づけ、サビ落とし、塗装の剥離作業等に利用する、砂状の研磨材を圧縮空気に混ぜて吹き付けることで部材表面を削る工具。
面取りツール■ 金属の切断面は鋭角で鋭く、指先が擦れるとケガをしてしまうため、仕上げに角を丸める「面取り」が必要となる。その面取り作業を安定して行える専用工具。
足踏み式シャーリング■上下二つの刃の間に材料を挟んで圧力を加えることで金属板を正確に直線切断することができる機械。手前のペダルを踏むと切断刃が降下する。
アーク溶接機■シールドガスと細長いワイヤーを連続的に送り出しながらアーク溶接を行う。溶接のプロが使用している三相200V。半自動ガスシールドアーク溶接機だ。
油圧プレス■足回りのブッシュのように「圧入」されている部品の脱着に必須の機械。油圧によって数十トン単位の強大な圧力を部材に加えることができる。
倣(なら)い彫刻機■細工しやすい大型サイズで製作した雛型をなぞることで、アームに連動したカッターで一定の縮小サイズの彫刻が行える工作機械。
各種電動ツール■ジグソー/オービタルサンダー/電動ドリル/リューター/電気丸鋸/ディスクグラインダーといった基本ツールはもちろん常備。
各種計測ツール■定盤/ 直角ゲージ/ハイトゲージ/ノギス/マイクロメーター/金尺といった正確な金属加工を行うために欠かすことができない計測ツールも自由に使える。
電動ルーター■先端のピットを替えることで溝を彫ることができる電動ルーター。
刻印■鋼材に反転して彫られている文字を叩き付けることで彫り文字を付ける道具。
粉体塗装■粉状の顔料を静電気で工作物に付着させ、加熱して焼き付かせるという、塗るというよりコートするイメージの塗装を行う機材。
電解マーキング■低電圧・低電流の電解マーカーと電解液およびステンシル(型紙)を用いて金属表面に文字やロゴをエッチングするシステム。
提供元:オートメカニック