車検・点検・メンテナンス
更新日:2018.08.29 / 掲載日:2018.08.29
マフラーのインナーサイレンサーはリベットで固定しないと車検に通らないのか
車検の検査項目の1つにマフラーの排気騒音があります。マフラーの排気騒音の保安基準は年々厳しくなっており、近年では近接排気騒音がチェックされます。基準の数値も騒音の大きさが94~110dB(車種により前後する)と決められており、この基準を超えると車検に通ることができません。マフラーにインナーサイレンサーを固定して車検を行う方もいますが、インナーサイレンサーをリベットで固定しないと車検に通らないのでしょうか。
インナーサイレンサーとは?

インナーサイレンサーとは、名称の通りでありマフラーの+D12インナー(内側)に取付けるサイレンサー(消音器)になります。正確には、マフラーと呼ばれる排気装置の出口に取付けることで、比較的簡単に排気騒音を消音(排気音を下げること)する効果が期待できる部品になります。その消音効果は、メーカーやサイズにより違いがあります。
インナーサイレンサーはリベットで固定しないと車検に通らないのか
前述の通り、マフラーの排気騒音には保安基準が設けられており、年々その基準が厳しくなっています。また、その基準を満たしていれば問題ないという訳ではありません。騒音を意図的に抑えるために使うインナーサイレンサーですが、その取付け方次第では車検に通らない可能性があります。インナーサイレンサーは簡単に取付できますが、ボルト・ナット止め、接着等での簡易的な取付により、容易に取り外しできる場合は、車検に通ることができません。すなわち、インナーサイレンサーを取付けて車検に通るようにする場合には、リベットで固定するか、溶接するなど、安易に取り外しできないようにしなければなりません。
車検を通すためのインナーサイレンサーを取り付ける際の注意点・ポイントとは?
マフラーの排気騒音の基準を満たすために、インナーサイレンサーを取付けること自体に問題はありません。ただし、インナーサイレンサーを取付ける際には、安易に取り外しができないようしっかり固定することを忘れないようにしましょう。また、交換用マフラーの事前認証制度により、2010年4月1日以降に製造された車には、インナーサイレンサー等の消音器の取付が禁止されており、取付できる車は2010年3月31日以前に生産された車となります。インナーサイレンサーを取付けることで、排気騒音を下げ車検に通ることは可能ですが、取付け方と生産された年月をしっかり確認してから取付けるようにしましょう。