車検・点検・メンテナンス
更新日:2018.08.29 / 掲載日:2018.08.29
車検の見積もりを安く交渉(値引き)するコツ
2年に1度(新車は初回3年)、かなりの額がかかってしまう車検ですから、出来るだけ安く済ませたいのがユーザーの本音です。“そんなの、自分ですべて済ませる「ユーザー車検」にすれば、費用を安く抑えられるじゃないか”と、車の知識があって、普段のメンテナンスに自信のある方なら思うかもしれません。しかし、ほとんどの方は車の知識があまりなくて、普段のメンテナンスに自信があるわけではありません。ですから、車の健康診断である「法定整備」がセットになった、業者がおこなう『車検セット』を受けた方が、車の悪い箇所を指摘して修理してくれますし、そろそろ交換した方がいい部品を指摘してもらえて安心です。また、車検の手続もすべて代行してもらえるのですから、忙しい中、有給をつかって休みを取り、運輸支局に行って手続きをする必要もなくなります。つまり、ほとんどの方は、車の安全・安心、車検にかかる手間と時間、素人ゆえ車検が不合格になる可能性や、手続きが二度手間になる不安などから、車検はプロである業者に頼んだ方が安心ということがわかります。とはいっても、専門業者(整備工場)に依頼するとはいえ、少しでも車検の費用は抑えたいのが本音です。では、車検を安くあげるために、見積り金額から値引き交渉するには、具体的にはどんなコツやポイントがあるのでしょうか?

1.見積りを何社かでとる
車検を1社目で決めてしまうのは危険です。なぜならば、何社かの見積りを”比べる”ことで、自分の車の”相場”を知ることができて、ココは安い・ココは高い・この部品は交換が必要・ここはもう少し様子をみようなど、車検に関しての知識を得ることができるからです。実際に行くと営業攻撃があって苦手という方は、ネットの比較サイトを使うと良いでしょう。
2.早めに車検の予約をする
車検が切れる日が近づいてきたら、業者の選択を早めに開始して車検の予約を早くすると、費用を安くしてくれる業者があります。遅くとも車検がきれる3ヶ月くらい前から業者選びを開始し、できるならば1ヶ月前には予約をしましょう。なぜなら、車検を請け負う業者も、早めに予定が決まることで人員の確保などいろいろと利点があるからです。業者によっては半年前の予約割引もあるくらいですので、予約は早い方が良いですし、あせって期日がきれるギリギリになってしまうと、依頼したい業者は予約でいっぱいで、車検を断られてしまうこともあります。
3.メンテナンスをマメにおこなう
普段、自家用車のメンテナンスをマメにしている場合、車検で交換しなければいけない部品も箇所も少なります。その際、整備業者の内訳が残っていれば、この部品はいつ交換したというのがわかりますし、メンテナンスノートや定期点検記録簿があれば、車検を受け持つ業者もわかりやすいですし説明しやすいですよね。
4.キャンペーンを使う
車検をおこなう業者の中には、顧客獲得のためにいろいろなキャンペーンをおこなっていることがあります。たとえば、
・代車を使わない割引
・WEB申込割引
・レディース割引
・シルバー割引
・次回2回分のオイル交換の整備料金無料
・コーティングサービス
など…さまざまなキャンペーンがありますので、その業者がおこなっていうサービスを事前によく調べて活用したいものです。
5.直接車を持ち込む
車検の整備を受ける工場へ直接車を持ち込み、終わったら受け取りに行くことです。車の受け渡しには、最低でもスタッフが2人必要ですし、その時間に他の仕事や整備ができなくなるわけですから、車を持ってきてくれて、受け取りに来てくれるお客様はとても助かるのです。また、車検の日の前日や忙しくない平日に渡しに行ったりすると、さらに割引されるところもあるようです。
6.見積り金額から値引き交渉をする
見積り金額が出てから、交渉次第で、作業内容を変えずに(省略せず)に金額を安くしてくれる場合もあります。“もう少し金額を抑えたいのですが”と、言ってみるのもひとつの手です。とくに普段よく利用しているところなら、”お得意様”ですから、今後の事も考えて値引きしてくれる可能性は高くなるかもしれません。
削れる可能性のある作業内容
下回り洗浄と塗装
普段、悪路をよく走行する方や雪国に住んでいる方などは、融雪剤に塩分が含まれてため下回りが錆びやすいので、洗浄や塗装が必要になることはわかります。しかし、汚れていないこともありますので、その作業費用が削れる可能性があります。
バッテリー交換
必ず聞かれるのが、“バッテリー交換はどうしますか?”です。当然、その業者が扱うバッテリーを購入することになるので、利益の出やすい作業となるわけです。実際、バッテリーは通販で安く購入することができるので、少しの費用でバッテリーを持ち込んで交換できるのです。
エンジンオイル交換
“ターボ車なら3,000kmごと、普通車なら5,000kmごとにエンジンオイルを交換した方が良い”というガソリンスタンドやディーラーの意見もあれば、“1万5,000kmまたは1年に1度の交換で十分”というユーザーの意見もあります。自分の使用状況や車種・前回の交換時期などを考えたうえで、今回の車検ではオイル交換が必要なのか必要ないのかを判断しましょう。
フィルター系の交換
エアクリーナーやエアコンフィルターはカーショップや通販で簡単に入手できます。また、エアコンフィルターは走行にも支障がないので、車検で交換しなければいけない場所でもありません。