車検・点検・メンテナンス
更新日:2015.03.18 / 掲載日:2015.03.18
車のエアコン(暖房)をつけると燃費が下がるのか?

燃費への影響を気にして、
冬場に車のエアコン、つまりカーエアコン(暖房)を、
使わない人もいるのではないでしょうか。
では、カーエアコン(暖房)をつけると、
燃費は下がるのでしょうか。
また、夏場にカーエアコン(冷房)をつけた際の、燃費への影響は?
カーエアコン(暖房)と燃費
カーエアコン(暖房)は、新たに熱エネルギーを作り出し、
それを利用しているわけではありません。
エンジンを冷やす際の冷却水の熱を用いているため、
燃費への影響はほとんどありません。
しかし、カーエアコンの「A/C」と書かれているスイッチを押し、
暖房を使用した場合には、燃費に影響を与えます。
この「A/C」は、
エアコンのコンプレッサーを回すためのスイッチで、
これをオンにすることによって、エアコンの冷却機能と除湿機能が働きます。
暖房を使用する場合には、「A/C」をオンにしなくても、
捨て熱を利用しているため、温風が出てきます。
そのため、冬場は「A/C」をオンにしなければ、
燃費を気にする必要はほとんどありません。
ただ、冬場は、車内と車外の温度差などによって、
窓ガラスに曇りができ、視界に影響を与えることがあります。
「A/C」をオンにすると除湿機能が働くため、
窓ガラスの曇りなどができた際には、活用することをオススメします。
カーエアコン(冷房)は燃費に影響する
夏場はカーエアコンの「A/C」をオンにしなければ、
冷たい空気は全く出てきません。
「A/C」をオンにするとコンプレッサーが作動します。
コンプレッサーが回ることによって、冷媒が冷やされ、
それに送風することで冷風を送りだしています。
このコンプレッサーを回すために、エンジンの動力が利用されます。
そのためには、大きな電力が必要となり、燃費に影響します。
カーエアコンの効果を高めるために
カーエアコンの効果を高めるためには、
「外気導入」と「内気循環」を活用するようにしましょう。
冬場は「外気導入」、夏場は「内気循環」にすることによって、
カーエアコンの効果を高めることが可能です。
また、送風口の向きを調節するようにしましょう。
温風は下から上へと流れるので、送風口の向きを下向きに、
冷風は上から下へと流れるので、送風口の向きを上向きにすることで、
カーエアコンの効果を高めることができます。
冬場のカーエアコン(暖房)の使用は、
「A/C」をオンにしなければ、ほとんど燃費には影響がないといえます。
しかし、窓ガラスが曇っている場合は、
カーエアコンによる燃費のことを考えるよりも、安全が重要です。
この場合は、窓ガラスの曇りを取るためにも、
「A/C」を活用するようにしましょう。