車検・点検・メンテナンス
更新日:2015.03.15 / 掲載日:2015.03.15
エンジンを載せ変えた場合車検は通るの?

エンジンは車の心臓部分にあたります。
その心臓部分をごっそり替えてしまった場合、車検は通るのでしょうか?
車のエンジンを載せ替えた場合の車検について見ていきましょう。
エンジンを載せ替えるケースとは?
車のエンジンを載せ替えるには、概ね2つのケースに分かれます。
ひとつは、エンジンに寿命が来た場合。
もうひとつは、エンジンのパワーアップが目的の場合です。
エンジンの値段は中古のエンジンにしろ、
純正品のリビルトエンジンにしろ、高額です。
エンジンの寿命が来た場合は、
素直に車を買い替えるという方が多いと思います。
エンジンの載せ替え用とする場合、
その多くは、パワーアップ目的のケースとなります。
車検が通るケースと通らないケース
では、車検が通るケースと通らないケースを簡単に見てみましょう。
車検が通るケース
エンジンを載せ替えて車検が通るケースは、
「同じ型のエンジンをそのまま載せ替えた」ケースです。
車検証に記載されている、エンジンの形式名と排気量が同じならば、
例え、他の車からの換装だとしても、車検には全く問題がありません。
車検が通らないケース
車をパワーアップするために、排気量の変わるエンジンを換装したり、
エンジンの形式そのものが違っていた場合、
そのままでは車検は通りません。
形式や排気量が違ってしまった場合は、
改造申請の審査を受け、構造変更申請をとって、
車検証を書き換える必要があります。
この手続きをしないと、車検を通る事はできず、
公道を走る事が不可能となります。
エンジンを載せ換えた場合に必要な書類
エンジンに限らず、マフラーや、ステアリングなどを替えた時は、
「構造変更申請」をして、車検証の内容を変更する必要があります。
書類審査に必要なものは以下の通りです。
■自分で用意するもの
・車検証のコピー
■陸運局でもらえるもの
・改造自動車等届出書
・改造等概要説明書
・改造箇所の添付書類
交換したエンジンに「車検対応証明書」や「保安基準適合証」を添付すると、
書類審査がスムーズに進みます。
自治体にもよりますが、審査は概ね一週間程度かかるようです。
構造変更申請は非常に審査が厳しく、排気量などが大幅に変わったり、
明らかに違う車種のエンジンが換装されている場合は、
細かいチェックが入り、なかなか審査が通りにくいと言われています。
エンジンを載せ替えた場合、きちんとした手続きをすることで、
問題なく車検を通す事ができます。
提出書類に不備がないかどうかを確認し、
慎重に申請手続きを進めるようにしましょう。