車検・点検・メンテナンス
更新日:2016.04.20 / 掲載日:2016.04.20
車のABSの警告ランプがついたらどうすべきか

ABSとは「アンチブロック・ブレーキ・システム」の略称で、
急ブレーキ時にかかってしまうタイヤのロックを防ぎ、ハンドルを回すことができるシステムです。
車にはABSランプというものがついており、これの点灯には警告の意味があります。
ABSランプについて詳しくご紹介します。
ABSランプの意味
ABSが正常に作動している場合、ABSランプは点灯しません。
つまり、このABSランプが点灯しているということは、
ABSがなんらかの異常を示していることを意味します。
もし、ABSが停止してしまうと、急ブレーキをかけた時にタイヤがロックしてしまい、
横滑りを発生させたり、ハンドルが効かなくなって障害物に衝突する恐れがあります。
ABSは運転手の命を守る重要なシステムのひとつなので、
このABSランプが点灯しているということは、注意が必要な状態と認識する必要があります。
参考:http://www.jaf.or.jp/qa/mechanism/trouble/01.htm
ABSランプがついたらどうするべきか
走行中にABSランプがついたら、まずブレーキを軽く踏んでみて、
ブレーキのかかり具合に異常がないかを調べます。
問題なくブレーキがかかる場合には、そのまま車を走らせても問題ありませんが、
できるだけ早い段階で整備工場などに持っていき、点検をしてもらうことをおすすめします。
このランプがついた後に走行を続行するようであれば、
急ブレーキを絶対にかけないよう注意しましょう。
また、バッテリーが弱っていることが原因でABS警告ランプが点灯することもあるので、
整備工場などでバッテリーの残量も一度確認してもらうと良いでしょう。
ABSランプはそのまま放置しない方が良い
「すぐに自動車整備工場に持っていくのが必要と言っても面倒」と、
点検をしてもらわずに放置をしてしまう人も中にはいます。
確かに、ただABSの機能を失っただけであるため、
通常通り運転をするのであれば問題はあまりありません。
しかし、走行中にはさまざまな危険が付きものです。
例えば、子どもが見えない位置から飛び出してきたり、目の前の車が急停止をした場合など、
このような時は大体の方が急ブレーキを踏んで、障害物を避けるためにハンドルを切ります。
しかし、ABSが作動していないと急ブレーキと共にタイヤの回転が完全にストップし、
ハンドルも効かないまま障害物にぶつかってしまうかもしれないのです。
ABSランプがついたら見て見ぬふりをせず、早めに点検をしてもらうことが重要です。
いつ急ブレーキをかけるかは分かりませんから、
点灯したらそのまま整備工場に持っていくのが理想的です。