車検・点検・メンテナンス
更新日:2016.08.22 / 掲載日:2016.08.17
車のフロントガラスの熱対策として有効な方法とは

夏の季節、ドライブの際に気になるのが、暑さです。
車を運転する人にとって、車内温度の上昇は天敵と言えるでしょう。
特に日が当たる場所に駐車しているとフロントガラスや窓から直射日光が当たり、
車内温度は異常なほど高温になってしまいますので、
そのまま乗車してしまうと熱中症を起こす危険もあります。
ここでは、車内温度を上げないために、
フロントガラスの熱対策として有効な方法について見ていきましょう。
フロントガラスにサンシェードを取付ける
フロントガラスの熱対策として一般的に挙げられるのは、サンシェードを取付けることです。
駐車中にフロントガラスの内側へサンシェードを取付けることで、
直射日光を遮り、車内温度が上昇することを防いでくれます。
ただし、サンシェードには色々な大きさや形があります。
設置する車両に合った大きさや形の物を使用しなければ効果は薄れますので、
確認してから購入をするようにしましょう。
また、安全上の観点から、走行中はサンシェードを取付けないようにしましょう。
遮光・遮熱フィルムを貼る
遮光・遮熱フィルムをフロントガラスに貼ることで、
日差しの熱を遮り車内温度が上昇することを防ぎます。
また、熱だけでなく紫外線をカットすることも可能なので、
日焼けなどの皮膚トラブルを抑える効果も期待できるでしょう。
ただし、道路交通法の安全基準により可視光線70%以上透過する物で、
透明なフィルムを選ぶ必要があります。
参考:http://www.mlit.go.jp/common/001056351.pdf
窓を少し開けておく
サンシェードやボディカバーなどの日差しを遮る用品が無いという場合は、
窓を少し開けておくという方法も熱対策としては有効と言えます。
フロントガラスから入った日光は、ダッシュボードやシートなどを温め、車内温度を上昇させます。
窓を少し開けておくことで空気が流れるようになり、
日光によって温められた空気が循環して、車内温度の上昇を抑えることができるのです。
しかし、窓を開けておく場合、
手が入らない程度の開け方でないと車上荒らしに遭う可能性もあります。
また、急な雨の場合などは車内に雨が入る場合もありますので、
開ける幅の調整や車内に貴重品を置かないなどの対策は必要になります。
熱対策を行わなかった場合のリスクとは
冒頭でも述べたように、フロントガラスから太陽の日差しが車内に入ってきますので、
熱対策をしなかった場合、車内は異常なほど高温になってしまいます。
ある実験では、35度の炎天下に駐車した場合、
車内温度が50℃以上まで上昇するという結果が出ました。
これはあくまでも車内温度であり、
よりフロントガラスから日差しが当たるダッシュボードでは、70℃以上とさらに高温となります。
それにより、ダッシュボードの上に置いている物が溶けたり、
缶やペットボトルに入った炭酸飲料などは爆発してしまう恐れがあるのです。
万が一、ライターなどのような可燃性の物を置いていた場合は、
爆発とともに火災を引き起こす危険性もあるので注意が必要です。
また、短時間の乗車であっても、脱水症状や熱中症になってしまう危険性もあります。
参考:http://www.jaf.or.jp/eco-safety/safety/usertest/temperature/detail2.htm
地球温暖化が言われている現在、これから先、平均気温が上がることが予想されます。
車の温度や熱についても、それに応じて対策を講じることが必要になります。
大きな問題が起きてからは手遅れですので、早め早めの準備をすることをおすすめします。