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車検・点検・メンテナンス
更新日:2024.10.16 / 掲載日:2024.10.16

12カ月点検は必要?車検との違いや内容・期限・費用をわかりやすく解説

車を安全に運転し続けるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。そのなかでも重要な役割を果たすのが12カ月点検です。

12カ月点検は道路運送車両法で定められた法定点検であり、自家用車の使用者は法定点検を実施する義務があります。

この記事では、12カ月点検の必要性や罰則、点検内容についてくわしく解説します。業者に依頼する際の費用相場も紹介していますので、ご覧いただけると幸いです。

1. 12カ月点検は法律で定められている

自動車を安全に運転するためには、法律で定められた定期点検を受ける義務があります。

道路運送車両法第48条において、自家用車は12カ月点検(1年点検)を受ける義務があると定められており、車の安全性を維持するために27項目を点検します。車検とは違い、12カ月(1年)ごとに受ける必要がある点検です。

ここでは、12カ月点検を受けなかった場合の罰則や、24カ月点検や車検との違いについてご紹介します。

(1) 12カ月点検を受けなくても罰則はない

12カ月点検や24カ月点検(2年点検)などの法定点検は、受けなかったとしても罰則はありません。

ただし、これらの法定点検は車の状態をチェックし、重大な故障や事故を未然に防ぐための重要な役割があります。

罰則はないものの、自己の安全と他者の安全を守るためにも、法律で義務化されている法定点検は必ず受けましょう。

なお、公道を車検切れの車で走行した場合、道路運送車両法108条により6カ月以下の懲役または30万円以下の罰金の対象となります。

さらに、違反点数として6点が加算されるため、違反歴がない人は30日間の免許停止処分の対象です。

(2) 24カ月点検や車検との違い

24カ月点検は12カ月点検と同様、車の安全性を維持するための法定点検です。自家用車は12カ月点検より多い57項目を、24カ月(2年)ごとに点検することが義務付けられています。

車検(自動車検査登録制度)は基本的に新車購入後3年目、以降は2年ごとに実施するよう義務付けられています。国の定めた保安基準(安全性・公害防止など)を満たしているかを点検・整備・検査するものです。

車検は点検項目が多いことや、自賠責保険や重量税、印紙税の支払いがあるため、法定点検より費用が高額になります。

なお、ディーラーや整備工場で車検する場合、24カ月点検は車検と同時におこなうのが一般的です。そのため、新車購入時から3年目の初回車検、以降2年ごとの車検と同時に24カ月点検を受けることになります。

2. 12カ月点検の内容・期限・費用

エンジンルーム(イメージ)

12カ月点検では具体的にどのような項目を点検・整備するのか、その内容を見ていきましょう。また、点検を受けるタイミングや必要なもの、費用についても解説します。

(1) 12カ月点検の内容

12カ月点検では、車が安全に走行するために必要な27項目を点検します。これらの項目は大きく「エンジンルーム」「室内」「足回り」「下回り」の4つのエリアに分けられます。

それぞれのエリアで具体的にどのような点検がおこなわれるのか、以下の表にまとめました。

エリア点検項目(抜粋)点検の目的・内容
エンジンルームファン・ベルトの緩みや損傷オルタネーターやウォーターポンプを動かすために必要なベルト類に緩みや損傷があると、エンジンの正常作動に影響を与える
冷却水の漏れエンジンを冷やすための冷却水に漏れがあるとエンジンがオーバーヒートを起こし、故障の原因になる
バッテリーターミナル部の緩みや腐食バッテリーターミナル部の接続状態に緩みや腐食があると、エンジンがかかりにくくなったり、電装系に不具合が生じたりする可能性がある
室内ブレーキペダルやパーキングブレーキの遊びや効き具合ブレーキペダルの踏みしろやパーキングブレーキの効き具合をチェックし、ブレーキ系統の異常の有無を確認する
電子制御装置の点検エンジンの制御やブレーキの制御などをおこなう電子制御装置の動作を確認をする
足回りブレーキパッドの摩耗ブレーキパッドの摩耗が進むとブレーキの効きが悪くなり、安全走行に支障をきたす
タイヤの溝の深さ、異常摩耗タイヤの溝が浅すぎるとスリップしやすくなり、摩耗が激しいタイヤはバーストの危険性が高まる
下回りエンジンオイルの漏れエンジンオイルの漏れがあるとエンジンが焼き付く可能性がある
プロペラシャフト、ドライブシャフトの連結部の緩みエンジンの動力をタイヤに伝えるための部品である、プロペラシャフトやドライブシャフトの連結部の緩みがあると、走行中に異音が発生する可能性がある
マフラー取付部の緩みや損傷排気ガスを排出するマフラーの取付部に緩みや損傷があると、排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒になる危険性がある

(2) 12カ月点検を受けるタイミング

12カ月点検は、前回の点検から12カ月以内におこなうのが基本です。もし、12カ月以内に受けられない場合は、期限日の1カ月後までに点検を受けるようにしましょう。

前回の12カ月点検を業者に依頼した場合、次回の点検日は「点検整備記録簿」や「点検整備済ステッカー(ダイヤルステッカー)」で確認できます。

点検整備済ステッカーは、フロントガラスに貼られています。中央の数字が次回の点検年、周囲の数字が次回の点検月になるため、点検整備済ステッカーを確認し、12カ月点検の時期を見逃さないようにしましょう。

(3) 12カ月点検を受ける際に必要なもの

12カ月点検を受ける際に必要なものは、以下の2点です。

1.自動車検査証(車検証)
2.点検記録簿

これらは、点検を受ける前に用意しておきましょう。

(4) 12カ月点検の費用

12カ月点検の一般的な費用相場は、10,000〜20,000円程度です。

ただし、費用は車種(軽自動車・普通自動車)によって異なり、部品交換や修理が必要な場合は追加で費用が発生します。

3. 12カ月点検を受けられる場所や所要時間

自動車整備工場(イメージ)

12カ月点検はディーラーや整備工場、カー用品店、ガソリンスタンドなどで受けられます。所要時間は通常1〜2時間程度ですが、点検の内容や状況に応じて変動することがあります。

なお、点検費用は依頼する業者によっても異なるため、事前に複数の業者から見積もりを取り、点検費用とサービス内容を比較検討して業者を決定しましょう。

依頼する業者が決定したら、事前に予約しておくことで、当日スムーズに点検を受けられます。

ちなみに、12カ月点検は自分でもおこなえます。しかし、自動車整備士並みの専門知識や技術、そして点検設備がなければ適切な点検はできません。車の安全性に直結する作業になるため、専門業者に依頼することを強くおすすめします。

4. 車に異常があればすぐに業者に相談しよう

車の状態が気になったら、早めに業者に相談することが大切です。日頃から車の状態に注意を払い、少しでも異常を感じたら迷わず相談しましょう。

とくに、以下のような症状がある場合は、すぐに整備士に相談することをおすすめします。

・エンジンの音が普段と違う
・走行中に振動が大きくなった
・ハンドル操作が重くなった
・ブレーキの効きが悪くなった
・警告灯が点灯している

これらの症状を放置すると、重大な故障につながる恐れがあります。早めに対処することで、大きなトラブルを未然に防げるだけでなく、修理費用をおさえられます。

5. 12カ月点検はグーネットピットにお任せください

12カ月点検は、車の安全性と性能を維持するための重要な定期点検です。

法律で義務付けられている点検であり、これを怠ると、事故や故障のリスクが高まります。安全で快適なカーライフを送るためにも、12カ月点検を受けることを強くおすすめします。

グーネットピットでは、お近くの整備工場を簡単に検索できます。車のメンテナンスに関する知識や技術を豊富に持つスタッフが丁寧に点検しますので、業者をお探しの場合は、グーネットピットを利用してみてはいかがでしょうか。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

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車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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