車検・点検・メンテナンス
更新日:2024.10.18 / 掲載日:2024.10.18
トヨタのディーラー車検のメリット|車種別費用や流れなどを紹介

トヨタのディーラー車検では、トヨタ車に精通する整備士が愛車の状態を適切にチェックし、安全に走行できるよう専門的な知識と技術でサポートしてくれます。
しかし、ディーラー車検は高そうというイメージから、どこで車検を受ければよいか悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
この記事では、トヨタのディーラー車検のメリットや費用相場、流れなどを紹介しています。費用を抑えるポイントも解説していますので、最後までご覧いただけると幸いです。
1. トヨタのディーラー車検のメリット
トヨタのディーラー車検とは、トヨタの正規ディーラーでおこなう車検のことです。トヨタディーラーで車検を受けるメリットは、主に以下の3つです。
1.トヨタ車に精通する整備士の点検を受けられる
2.純正部品への交換が推奨されている
3.保証サービスが充実している
順にご紹介します。
(1)トヨタ車に精通する整備士の点検を受けられる
トヨタのディーラーには、トヨタ独自の技術教育やトヨタ検定制度などをつうじて、国家資格だけでなく、トヨタ自動車が認める資格を取得したエンジニアが在籍しています。
また、トヨタでは「トヨタ車検」と呼ばれる独自の車検システムを導入しています。法定項目はもちろん、トヨタ車特有の不具合や注意点まで点検してくれるため、民間車検業者よりも故障リスクなどの原因を早期発見できるのです。
(2)純正部品への交換が推奨されている
トヨタのディーラー車検では、部品交換が必要な場合、新品の純正部品への交換を推奨しています。
純正部品は、基本的にその車種専用に設計・製造されているため、適合性が高くなります。
さらに、部品の取り付けもスムーズにおこなえるため、交換後のトラブルも最小限に抑えられるでしょう。
(3)保証サービスが充実している
トヨタのディーラー車検では、充実した保証サービスが提供されています。
「保証がつくしプラン(車検コース)」は、メーカー保証終了後も安心して車に乗れる保証です。万が一の故障の際に、無償で修理を受けられます(一部自己負担あり、1回の修理限度額500万円まで)
トヨタ車以外のメーカーも加入できるため、トヨタ車以外のユーザーもトヨタ車のディーラーに車検を依頼するメリットがあります。
2. トヨタのディーラー車検の費用

トヨタのディーラー車検の費用は、車種や年式、依頼する店舗などによって異なります。そこで、車検費用の内訳やトヨタ車の車検費用例をご紹介します。
(1)車検費用の内訳
トヨタのディーラー車検では、法定費用と非法定費用が発生します。
法定費用 | 非法定費用 |
---|---|
・自賠責保険料 ・自動車重量税 ・印紙代 | ・車検基本料 ・部品交換費用など |
法定費用は車検時に必ず発生する費用で、金額は法律によって定められています。そのため、どの車検業者を選んでも同じ金額となります。
一方、非法定費用は各車検業者が独自に設定する費用です。そのため、依頼する業者や車種、年式、整備内容によって費用は異なります。
法定費用と非法定費用については、こちらの記事でくわしく解説しています。
(2)車検のメニュー

トヨタディーラーでは、ユーザーのニーズに合わせて、主に2つの車検メニューを用意しています。
1.その場で車検
2.メンテナンスパック
2つの車検メニューの特徴を概説します。なお店舗によって取り扱っていない場合や、サービス内容が異なる場合があるため、利用する際は事前に店舗へ確認しましょう。
①その場で車検
トヨタのディーラーが提供する「その場で車検」は、車検の待ち時間を大幅に短縮する車検システムです。
その場で車検では、従来の車検より作業スタッフを増員します。2名のエンジニアと1名の検査員が受け入れ検査・整備・完成検査を同時に進めることで、最短70分で車検が完了します。ただし、保安基準に適合しない部分がある場合は、この限りではありません。
さらに、その場で車検では、通常の点検では目にできない下回りの状態やブレーキ分解時の様子など、実際の整備の様子を見学できます。
また、24カ月点検も含まれているため、別途費用が発生したり、依頼したりする必要はありません。さらに、車検後6カ月または10,000kmの整備保証(保証条件あり)がつくため、車検後に万が一トラブルがあっても安心です。
②メンテナンスパック
「メンテナンスパック」とは、車検などの法定整備点検と基本的なメンテナンスがセットになっているサービスです。
メンテナンスパックの内容は、ユーザーのニーズに合わせて選べるようになっています。たとえば、以下のようなコースがあります。
・初回車検までの法定整備点検とメンテナンス
・2回目の車検までの法定整備点検とメンテナンス
メンテナンスでは、以下のような項目を点検・交換します。
・エンジンオイル・エレメント交換
・ワイパー交換
・ブレーキの点検や調整、
・ブレーキフルード交換
通常の法定点検やメンテナンスを個別に受けるよりも、お得な料金設定となっているため、必要に応じて加入を検討するとよいでしょう。
(3)車種別の標準的な車検費用の例
トヨタ車の車検費用は、車種や年式、走行距離によって大きく異なります。ここでは、代表的な車種別の標準的な車検費用の例をご紹介します。
また、一般的には車検と同時に24カ月点検を受けることになります。24カ月点検にかかる費用は、車検費用とは別に追加で20,000〜30,000円程度かかります。
①コンパクトカー(ヤリス、アクアなど、車両重量1.5t未満)
・自賠責保険24カ月分加入(2回目以降の継続検査)
・自動車重量税2年分まとめて支払い(13年未満車・エコカー減税なし)
自賠責保険料 | 自動車重量税 | 印紙代 | 車検基本料 | 合計 |
---|---|---|---|---|
17,650円 | 26,400円 | 1,600円(1,800円) | 15,000〜20,000円 | 60,650〜65,850円 |
②セダン・ミニバン(カムリ、クラウン、VOXYなど、車両重量2.0t未満)
・自賠責保険36カ月分加入
・自動車重量税3年分まとめて支払い(エコカー減税なし)
自賠責保険料 | 自動車重量税 | 印紙代 | 車検基本料 | 合計 |
---|---|---|---|---|
23,960円 | 49,200円 | 1,600円(1,800円) | 30,000〜50,000円 | 104,760〜124,690円 |
③ミニバン(アルファード、ヴェルファイアなど、車両重量2.5t未満)
・自賠責保険24カ月分加入(2回目以降の継続検査)
・自動車重量税2年分まとめて支払い(13年未満車・エコカー減税なし)
自賠責保険料 | 自動車重量税 | 印紙代 | 車検基本料 | 合計 |
---|---|---|---|---|
17,650円 | 41,000円 | 1,600円(1,800円) | 30,000〜50,000円 | 90,250〜110,450円 |
④SUV(ランドクルーザープラド、ランドクルーザーなど、車両重量2.5t以下)
・自賠責保険24カ月分加入(2回目以降の継続検査)
・自動車重量税2年分まとめて支払い(13年未満車・エコカー減税なし)
自賠責保険料 | 自動車重量税 | 印紙代 | 車検基本料 | 合計 |
---|---|---|---|---|
17,650円 | 41,000円 | 1,600円(1,800円) | 30,000〜50,000円 | 90,250〜110,450円 |
3. トヨタのディーラー車検の流れ
トヨタのディーラーに車検を依頼する流れをご紹介します。ただし、依頼する店舗や車種、点検内容によって異なる場合があります。
1.予約・来店
まずは、お近くのトヨタサービス店舗で車検を予約し、当日来店します。
2.受付
当日、店舗に到着したら受付します。ここで車検に関する要望事項を伝えます。
3.点検・整備
サービスエンジニアがお客様の車の状態を丁寧に点検します。もし追加の整備が必要な場合は、その場でご説明いたします。
4.機器検査
検査員が専用の検査機器を使って、車の各部位を細かくチェックします。
5.精算・引き取り
すべての作業が完了したら費用を支払い、車を引き取ります。この際、次回のメンテナンスについても案内があります。
6.新しい車検証と検査標章を受け取り
車検後、1週間〜10日程度で発行されます。
なお、業者に車検を依頼する際には、以下の書類が必要になります。事前に準備しておきましょう。
車検に必要な書類 |
---|
・車検証 ・自賠責保険証明書 ・自動車税納税証明書(必要な場合がある) |
4. 車検費用を抑えるためのポイント

車検は法律で定められた義務になるため、車を所有している限り避けられません。
法定費用の金額は変わらないけど、非法定費用を少しでも安くしたい……という場合は、以下の2つを試してみるとよいでしょう。
1.車検を依頼するお店を慎重に選ぶ
2.自分で交換できそうな部品を先に交換する
具体的な方法は、下記の記事でくわしく解説しています。こちらの記事もぜひご覧ください。
5. トヨタ車の車検のことならグーネットピットにご相談ください。
トヨタのディーラー車検は、高い技術力と充実した保証が魅力です。トヨタ車に精通した整備士が丁寧に点検・整備してくれるため、安心して車を任せられます。
とはいえ、少しでも車検費用をおさえたい……という人は多いでしょう。
もし、トヨタディーラー以外の車検業者を探している場合は、グーネットピットを利用してみてはいかがでしょうか。グーネットピットでは、お近くの整備工場を簡単に見つけられます。