車検・点検・メンテナンス
更新日:2025.02.26 / 掲載日:2025.02.26
トヨタ ハイラックスサーフの車検費用を徹底比較!節約術とよくある質問

ハイラックスサーフは、力強い走りとスタイリッシュなデザインで多くのファンを魅了する車です。しかし、維持費のなかでも大きな割合を占める車検費用は、オーナーにとって気になるポイントではないでしょうか。
そこで、この記事では、ハイラックスサーフの車検費用の相場や内訳、具体的な節約術など、車検に関するあらゆる情報を網羅しました。
これから車検を受ける人、車検費用を少しでも節約したい人、ハイラックスサーフの維持費について知りたい人の参考になれば幸いです。
1. トヨタ ハイラックスサーフの車検費用相場

ハイラックスの車検費用相場は、6〜12万円程度になります。業者・年式別でみると、以下の表のとおりです。
業者 | 13年未満車の場合 | 13年経過車の場合 | 18年経過車の場合 |
---|---|---|---|
ディーラー | 約80,000〜100,000円 | 約95,000〜115,000円 | 約100,000〜120,000円 |
車検専門店 | 約60,000〜70,000円 | 約75,000〜90,000円 | 約80,000〜95,000円 |
カー用品店 | 約70,000〜80,000円 | 約85,000〜95,000円 | 約90,000〜100,000円 |
ガソリンスタンド | 約70,000〜80,000円 | 約85,000〜95,000円 | 約90,000〜100,000円 |
整備工場 | 約70,000〜90,000円 | 約85,000〜105,000円 | 約90,000〜110,000円 |
なお、上記の表には部品交換代は含まれていません。
部品交換代は、車の状態や走行距離によって大きく変動します。交換する部品によって、数千円から十数万円の追加費用が発生するため、具体的な金額は見積もりを取って確認しましょう。
2. トヨタ ハイラックスサーフの車検費用内訳
(1) 法定費用と非法定費用に分かれる
車検費用は、法定費用と非法定費用の2種類に分けられます。
項目 | 費用 | 概要 |
---|---|---|
法定費用 | 自賠責保険料 | 車を運転するうえで加入が義務付けられている保険。車検時に次の車検までの保険料を支払う(24カ月分または25カ月分)。 |
自動車重量税 | 車の重量に応じて定められている税金。エコカー減税の対象か、新規登録時からの経過年数によって金額が変動する。 | |
印紙代 | 車検を受ける際に必要。受検する工場が指定工場か、認証工場かで金額が異なる。 | |
非法定費用 | 車検基本料 | 点検・検査作業、代行手数料などの費用。業者によって技術料や人件費などが異なるため、価格差が生じる。 |
部品交換代 | 消耗部品や劣化部品を交換する際に必要な費用。車の状態や走行距離によって交換する部品は異なり、費用も大きく変わる。 |
法定費用は、どの業者で車検を受けても金額は変わりませんが、非法定費用は業者が価格設定するため、依頼する業者によって異なります。
そのため、車検費用を節約するには、非法定費用をおさえることが重要になります。
くわしくは、下記の記事で解説していますので、こちらをご覧ください。
(2) ハイラックスサーフの部品交換代
ハイラックスサーフでオフロード走行している場合、通常の走行に比べて車への負荷が大きくなります。部品の摩耗や劣化が早まるため、車検時の部品交換費用にも影響します。
以下の部品は通常走行でも、定期的な交換が必要ですが、オフロード走行が多いハイラックスサーフでは、さらに交換頻度が高くなりやすいでしょう。
系統 | 具体例 |
---|---|
サスペンション関連部品 | ・ショックアブソーバー ・サスペンションブッシュ ・スタビライザーリンク |
ブレーキ関連部品 | ・ブレーキパッド ・ブレーキローター ・ブレーキキャリパー |
駆動系部品 | ・クラッチディスク(MT車) ・オートマチックトランスミッション(AT車) ・ドライブシャフト |
(3) 法定費用と非法定費用のまとめ
ハイラックスサーフの車検費用は、車の年式によって重量税が変わるため、総額も変動します。
以下では、年式ごとの費用相場と内訳を業者別にまとめましたので、ご自身のハイラックスサーフに当てはまるケースをご覧ください。なお、部品交換代は含んでいないため、この表はあくまで目安として参考になります。
①新規登録から13年以上経過している場合
13年以上経過したハイラックスサーフは、重量税が増加するため、7〜11万円台を想定しておきましょう(部品交換代除く)。なお、日本では、ハイラックスサーフの販売は2009年に終了しているため、最低でも15年は経過しています。
区分 | ディーラー | 車検専門店 | カー用品店 | ガソリンスタンド | 整備工場 |
---|---|---|---|---|---|
自賠責保険料 | 17,650円 | 17,650円 | 17,650円 | 17,650円 | 17,650円 |
自動車重量税 | 45,600円 | 45,600円 | 45,600円 | 45,600円 | 45,600円 |
印紙代 | 1,600円 | 1,600円 | 1,600円 | 1,600円 | 1,600円 |
車検基本料 | 30,000〜50,000円 | 10,000〜25,000円 | 20,000〜30,000円 | 20,000〜30,000円 | 20,000〜40,000円 |
車検費用合計 | 94,850〜114,850円 | 74,850〜89,850円 | 84,850〜94,850円 | 84,850〜94,850円 | 84,850〜104,850円 |
※2024年12月時点
※印紙代は指定工場で車検を受け、OSS申請している場合
※参照:自動車損害賠償責任保険基準料率丨国土交通省
※参照:自動車重量税額について/フローチャート・税額表/【継続車検を受ける場合】丨国土交通省
※参照:登録・検査手数料一覧表丨国土交通省
②新規登録から18年以上経過している場合
18年以上経過したハイラックスサーフは、さらに重量税が増額します。部品交換代も高くなりやすいため、車検費用総額が10万円を超えることも珍しくありません。
区分 | ディーラー | 車検専門店 | カー用品店 | ガソリンスタンド | 整備工場 |
---|---|---|---|---|---|
自賠責保険料 | 17,650円 | 17,650円 | 17,650円 | 17,650円 | 17,650円 |
自動車重量税 | 50,400円 | 50,400円 | 50,400円 | 50,400円 | 50,400円 |
印紙代 | 1,600円 | 1,600円 | 1,600円 | 1,600円 | 1,600円 |
車検基本料 | 30,000〜50,000円 | 10,000〜25,000円 | 20,000〜30,000円 | 20,000〜30,000円 | 20,000〜40,000円 |
車検費用合計 | 99,650〜119,650円 | 79,650〜94,650円 | 89,650〜99,650円 | 89,650〜99,650円 | 89,650〜109,650円 |
※2024年12月時点
※印紙代は指定工場で車検を受け、OSS申請している場合
※参照:自動車損害賠償責任保険基準料率丨国土交通省
※参照:自動車重量税額について/フローチャート・税額表/【継続車検を受ける場合】丨国土交通省
※参照:登録・検査手数料一覧表丨国土交通省
3. トヨタ ハイラックスサーフの車検費用を安くおさえる節約術
ハイラックスサーフの車検費用は、工夫次第で節約が可能です。ここでは4つの効果的な節約術をご紹介しましょう。
(1) 相見積もりを取る

複数の業者に見積もりを依頼し、費用やサービス内容を比較検討することで、車検費用をおさえつつ、最適な業者を見つけられます。
ディーラー、整備工場、車検専門店など、それぞれの特徴を理解し、ご自身のニーズに合った業者を選びましょう。各業者のメリットとデメリットは、以下の表にまとめていますので参考にしてください。
業者 | メリット | デメリット |
---|---|---|
ディーラー | ・安心の純正部品を使用する ・専門知識と技術力を持つ整備士が対応する ・保証期間内の部品は無償交換の対象となる | ・費用が高い ・過剰な整備をすすめられる |
車検専門店 | ・費用がディーラーより安い ・手続きが迅速で、待ち時間が短い ・要望に応じて、柔軟な対応してくれる | ・メーカー特有の知識、技術はディーラーに劣る ・純正部品を使用しない場合がある ・店舗ごとのサービス内容に差がある |
カー用品店 | ・費用が比較的安い ・幅広いサービスを提供している ・キャンペーンや割引サービスがある ・土日祝日も営業 | ・メーカー特有の知識、技術はディーラーに劣る ・純正部品を使用しない場合がある ・店舗ごとのサービス内容に差がある |
ガソリンスタンド | ・手軽で便利 ・費用が比較的安い ・キャンペーンや割引サービスがある | ・メーカー特有の知識、技術はディーラーに劣る ・純正部品を使用しない場合がある ・整備工場を併設していない場合がある |
民間の整備工場 | ・費用が比較的安い ・親身で柔軟な対応・過剰な整備をすすめない ・車検以外の相談もできる | ・メーカー特有の知識、技術はディーラーに劣る ・設備が最新ではない場合がある ・営業時間外や土日祝日は対応していない場合もある |
(2) 車検前に自分で部品交換する
車検の際に部品交換を依頼すると、部品本体代に加えて工賃が発生します。そのため、自分で交換できる部品は、事前に交換しておくと工賃を節約できます。
エンジンオイル、オイルフィルター、ワイパーゴム、バッテリー、エアコンフィルターなどは比較的簡単に交換できる部品です。カー用品店などで手軽に購入できます。
なお、DIYに挑戦する際は、整備マニュアルなどで適切な工具と手順を確認することが大切です。
作業に不安がある場合や交換方法がわからない場合は、無理せず専門業者に依頼してください。安全を最優先し、可能な範囲でDIYに挑戦してみましょう。
(3) キャンペーンや割引制度を活用する
車検業者によっては、期間限定のキャンペーンや割引を実施している場合があります。
具体的には、以下のようなキャンペーンや割引制度があります。
キャンペーン・割引制度の種類 | 内容 |
---|---|
早期予約割引 | 早期に車検を予約することで割引が適用される |
平日割引 | 平日に車検を実施することで割引が適用される |
Web予約割引 | Webサイトから車検を予約することで割引が適用される |
車検パック | 車検に必要な整備費用込みのパック料金が設定されている |
複数台割引 | 複数の車を同時に車検に出すことで割引が適用される |
紹介割引 | 知人や友人を紹介することで割引が適用される |
その他 | 業者独自のキャンペーンや割引制度 |
これらのキャンペーンを利用することで、費用をさらにおさえられます。車検が近づいたら、公式サイトやチラシなどをチェックしてみましょう。
(4)極力、車検費用を節約するなら自分で車検する(ユーザー車検)

車検費用を極力おさえたい場合は、ユーザー車検に挑戦する方法があります。
ユーザー車検とは、業者に依頼せず、自ら運輸支局へ車を持ち込み車検を受ける方法です。業者に支払う非法定費用(車検基本料・部品交換代)が不要になるため、業者での車検と比べて数万円で節約できます。
ただし、ユーザー車検は事前整備や点検、書類手続きなど、すべて自分でする必要があります。車に関する一定の知識と技術が必要となるため、整備に自信がない人や、手間を省きたい人にはおすすめできません。
ユーザー車検をする場合は、オフロード走行などで負荷がかかっている箇所を見落とすと車検に通らない可能性があります。事前の点検整備は入念におこないましょう。
ユーザー車検のメリット・デメリット、予約方法、検査の流れなどをくわしく知りたい人は、下記の記事をご覧ください。
4. トヨタ ハイラックスサーフ車検に関するよくある質問
ここでは、ハイラックスサーフの車検に関する、よくある質問にお答えします。
(1) ハイラックスサーフ215の車検費用はどのくらい?
ハイラックスサーフ215は、日本での販売終了(2009年販売終了)から10年以上経過しており、消耗品の交換が必要になるケースが多く見られます。
とくに走行距離が多い場合や、メンテナンスをあまりしていない場合は、部品交換代が高額になるでしょう。
新規登録から13年以上経過したハイラックスサーフの、法定費用は以下の表になります。下記の金額に、車検基本料と部品交換代が加算されます。
項目 | 金額 |
---|---|
自賠責保険料 | 17,650円 |
自動車重量税 | 45,600円 |
印紙代 | 1,600円 |
合計 | 64,850円 |
具体的な金額は走行距離や整備内容によって異なるため、業者に見積もりを依頼して確認しましょう。
(2) ハイラックスサーフ185の車検費用はどのくらい?
ハイラックスサーフ185は、1995〜2002年に販売されていたモデルです。
販売終了から18年以上経過しており、法定費用の金額は、以下の表のとおりになります。
項目 | 金額 |
---|---|
自賠責保険料 | 17,650円 |
自動車重量税 | 50,400円 |
印紙代 | 1,600円 |
合計 | 69,650円 |
非法定費用は、215と同様に年式や走行距離、整備内容によって大きく変動します。
さらに、18年以上前に販売されていたモデルであるため、交換部品が入手困難な場合もあります。そのため、消耗品の交換部品を入手するだけでも、費用がかさむ可能性があるでしょう。
(3) ハイラックスサーフの車検は毎年?
ハイラックスサーフの車検は、毎年ではありません。
通常、新規登録時に3ナンバーで登録するため、車検は2年に1回おこないます。ただし、貨物車用として1ナンバー登録すると、毎年車検を受ける必要があります。
1ナンバーの場合、自動車税が3ナンバーより安くなりますが、毎年車検を受ける必要があるため、トータルの維持費に大きな差はないでしょう。
(4) ハイラックスサーフ車検通らないことはある?
ハイラックスサーフはカスタムを楽しむオーナーも多い車種ですが、カスタムによっては車検に通らない場合があります。
カスタムが無駄にならないよう、事前に確認すべきポイントをまとめました。車検で問題となるカスタムの代表例は以下の表のとおりです。
項目 | 注意点 |
---|---|
リフトアップ | リフトアップすると死角が増えるため、「直前側方視界基準」を満たす必要がある。満たさない場合は、ミラーやカメラなどを取り付ける必要がある。 |
タイヤのはみ出し | 外側方向への突出量が10mm以上の場合、車検に通らない。はみ出た場合は、オーバーフェンダーを取り付ける必要がある。 |
オーバーフェンダー | 片側で10mm以上、両側で20mmを超えるオーバーフェンダーを取り付ける場合、構造変更申請が必要になる。 |
上記以外にも、さまざまなカスタムが車検に影響する可能性があります。カスタムする際は、必ず事前に法定の保安基準に適合しているかを確認しましょう。
また、車検に出す前にも、カスタム部分を含め、車両全体が保安基準を満たしているか再確認することをおすすめします。不適合な部分があれば、車検前に標準状態に戻すか、基準を満たすよう修正しましょう。
5. ハイラックスサーフの車検に関することはグーネットピットにご相談ください
ハイラックスサーフの車検費用は、年式や車の状態、走行距離、そして業者によって大きく変動します。販売終了となってから年数が経過している車種となるため、交換部品の確保が難しく、高額になる恐れもあります。
日頃のメンテナンスによって故障を未然に防ぎ、車検費用をおさえることも可能ですので、車検だけでなく、日頃からこまめな点検と整備を心がけましょう。
グーネットピットには、ハイラックスサーフに関する豊富な知識と経験を持つ整備士が多数在籍しており、的確なアドバイスと安心できる整備を提供いたします。
日頃のメンテナンスと車検に関するご相談も承っていますので、まずはお近くの整備工場にご連絡いただけたら幸いです。