車検・点検・メンテナンス
更新日:2025.04.18 / 掲載日:2025.04.18
車検シールの見方を知りたい!貼り付け位置や再発行についても解説

車検に通ると、新しい車検シールが発行されます。しかし、この車検シール、どこに貼るのが正解か、見方がよくわからないという人は多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、2023年7月以降変更された新しい車検シールの見方や貼り付け位置、表面と裏面のそれぞれの意味をくわしく解説します。
よくある質問も紹介していますので、最後まで読んでいただけると幸いです。
1. 車検シールの基礎知識
(1) 車検シールとは?
車検シールとは、自動車が車検に合格したことを証明するシールです。正式名称は「検査標章」ですが、「車検ステッカー」と呼ばれることもあります。

これまで軽自動車と普通自動車ではデザインが異なっていましたが、2024年1月4日以降は統一されました。
(2) 車検シールはどこに貼る?
2023年7月3日以降、車検シールの貼り付け位置が変わりました。
以前と比べて、運転席からより見やすい位置に貼ることが義務付けられています。
具体的には、「前方かつ運転者席から見やすい位置」で「運転者席側上部の車両中心から可能な限り遠い位置」に貼り付けます。

これは、運転者から見やすくし、車検の有効期限切れを防止する目的があります。
つまり、右ハンドルの場合はフロントガラスの右上、左ハンドルの場合はフロントガラスの左上に貼り付けます。

なお、従来は「前方から見やすい位置」に貼り付けるとされていました。そのため、2023年7月3日以前に車検を受けた車は、フロントガラスの中央付近に貼られています。
2. 車検シールの見方
車検シールは表面と裏面でデザインが異なっており、それぞれ重要な情報が記載されています。

(1) 車検シールの表面
車検シールの表面は、フロントガラスの外側から見える面のことです。
表面には大きく数字が記載されており、この数字が車検の有効期限を示しています。
たとえば、上の画像の車検シールを見てみましょう。
左側の「7」は「月」、右側の「5」は「年」を表しています。つまり、この車検の有効期限は「令和5年7月」です。
重要なのは、有効期限の「年」を表す数字の位置が毎年変わることです。
令和5年は右下、令和6年は左下、そして令和7年は左上、令和8年は右上というように、右下→左下→左上→右上の順でローテーションします。
(2) 車検シールの裏面
車検シールの裏面は、車内から見える面のことです。
車検の有効期限切れを防止するために、裏面には車検証の有効期限が満了する年・月・日の記載があります。
3. 車検シールを貼らなければ罰則の対象
車検シールを貼らずに公道を走行すると、道路運送車両法違反となり、50万円以下の罰金が科せられます。
車検は、自動車の安全性の維持と環境基準への適合性を確認するために、使用者が義務付けられている点検です。車検に合格すると、その証明として車検シールが発行され、フロントガラスに貼ることが法律で義務付けられています。
つまり、きちんと車検を受けていても、車検シールを貼っていないだけで罰則の対象となってしまうので注意が必要です。

なお、ディーラーや民間の整備工場など、指定工場で車検を受けた場合、車検シールと車検証は後日発行されます。
新しい車検シールが届くまでの間は、「保安基準適合標章」をフロントガラスに貼っておく必要があります。
保安基準適合標章の有効期間は15日間と決まっているため、車検シールが届いたら、速やかに保安基準適合標章と張り替えましょう。
4. 車検シールに関してよくある質問
車検シールに関するよくある質問を3つご紹介します。
1. 車検シールの貼り方は?
2. フロントガラスの左上に貼られているのは?
3. 車検シールを破損・汚損した場合は再発行できる?
順に解説します。
(1) 車検シールの貼り方は?
車検シールは表面と裏面の2枚のシールを貼り合わせて、フロントガラスの内側から貼り付けます。
初めてだと戸惑う可能性があるため、具体的な手順をステップ式でご紹介します。
ステップ1:車検シールの構造を確認
まずは、お手元の車検シールを確認してみましょう。台紙に2枚のシールがセットになっています。
・台紙の右側:外から見える面のシール
・台紙の左側:車の内側にくる面のシール
ステップ2:内側のシールの右半分を剥がす
車の内側にくる面のシール(台紙左側)の右半分を、台紙から丁寧に剥がします。
ステップ3:台紙を山折りにする
次に、台紙を真ん中で山折りにして、右側にある外から見える面のシールにぴったりと重ねます。
ステップ4:内側のシールを貼り合わせる
山折り状態のまま、剥がした内側のシールの右半分を外から見える面のシールにしっかりと貼り付けます。
ステップ5:台紙を引き抜き、残りのシールを貼り合わせる
台紙をゆっくりと引き抜くようにしながら、内側のシールの左半分も台紙から剥がして、完全に外から見える面のシールに貼り付ければ完成です。
ステップ6:車検シールを貼り付ける場所を拭く
貼り付け場所に汚れや細かなゴミがあるとうまく粘着しません。フロントガラスの貼り付け場所を、乾いたきれいな布で拭きます。
きれいになったら、貼り合わせた車検シールを運転者席側上部に、空気が入らないよう丁寧に貼り付けしましょう。
一度フロントガラスに貼り付けたシールを剥がすと、粘着力が弱くなってしまうため注意が必要です。
(2) フロントガラスの左上に貼られているのは?

フロントガラスの左上に貼られているシールは、「点検整備済みステッカー」です。定期点検を受ける時期を知らせてくれるものです。
貼っていなくても罰則はありません。ただし、期限切れのステッカーを貼ったまま走行すると、30万円以下の罰金が科せられます。
(3) 車検シールを破損・汚損した場合は再発行できる?
車検シールが破損・汚損した場合は再発行できます。
再発行が必要な場合は、以下の窓口で手続きが必要です。
・普通車:最寄りの運輸支局または自動車検査登録事務所
・軽自動車:軽自動車検査協会
再発行に必要なものは以下の5点です。
必要書類 | 概要 |
---|---|
自動車検査証 | 車検証の原本 |
理由書 | 窓口でも入手ができる。紛失理由を記入する |
再発行申請書 | 窓口でも入手できる |
申請手数料 | 300円分の収入印紙 |
委任状 | 代理人が申請する場合に必要 |
上記書類をそろえて窓口に提出することで、新しい車検シールを発行してもらえます。ただし、窓口によっては追加書類を求められる場合もあるため、事前に電話などで確認しておくと安心です。
5. 車検に関することはグーネットピットにお任せください
2023年7月より、車検シールの貼り付け位置は、フロントガラス中央部から運転席側の上部に変わりました。
これは運転者が車検の有効期限をより認識しやすくするためです。新しい車検シールは、以前よりもわかりやすくなっており、うっかり車検切れを防ぐ効果が期待されています。
そこで、車検時期が近づき業者を探している場合は、グーネットピットをご活用ください。全国の整備工場検索に加え、車検費用の一括見積もりも可能です。
専門知識を持ったスタッフが、車の状態を丁寧に確認し、最適な車検プランをご提案いたします。
車検費用見積り・法定点検予約(法定12ヶ月点検)ならグーネットピット