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オイル交換
更新日:2024.10.31 / 掲載日:2021.08.31

オイルエレメントの交換タイミングは?交換の必要性や費用などを網羅的に解説

愛車を長く乗り続けたいなら、オイル交換だけでなくオイルエレメントの交換も忘れずにおこないましょう。

オイルエレメントは、エンジンオイルの汚れを取り除き、エンジンの性能を保つための重要な部品です。交換を怠ると、燃費の悪化やエンジンが故障する原因になります。

この記事では、オイルエレメントの基礎知識から交換タイミング、交換を依頼する際の費用までわかりやすく解説します。愛車を長く大切に乗りたい人は、ぜひ参考にしてください。

1. オイルエレメントの基礎知識

車のエンジンオイルは、人間でいう血液のようなものです。エンジン内部の潤滑や洗浄、冷却、防錆、密閉など重要な役割を担っています。

しかし、エンジンオイルも使い続けるうちに、鉄粉やスラッジ、塵埃などの不純物が混入してしまいます。そこで活躍するのが、「オイルエレメント」です。

ここでは、オイルエレメントの基本的な役割やオイルフィルターとの違いをご紹介します。

(1)オイルエレメントの役割

オイルエレメントとは、車のエンジン内部を循環するエンジンオイルをきれいにするための「ろ過紙」のことです。多くの場合、ろ過紙は金属製のケースに蛇腹状に折り畳まれています。

エンジンオイルは、エンジン内部の潤滑や冷却など重要な役割を担っていますが、使用していくうちに鉄粉やスラッジといった不純物が混入します。

オイルエレメントは、エンジンオイルをろ過して不純物を取り除き、常にきれいな状態に保ってくれます。これにより、エンジン内部の摩耗や故障を防ぎ、エンジン性能を維持できるのです。

(2)オイルフィルターとの違い

オイルエレメントとオイルフィルターは、混同して使われることがありますが、厳密には異なります。

オイルフィルターは、エンジンオイルの汚れを取り除く部品全体のことです。一方オイルエレメントは、オイルフィルターの中に内蔵されている、ろ過紙の部分を指します。

なお、オイルエレメントを交換する際は、オイルフィルターごと交換するのが一般的で、オイルエレメントのみ交換することはありません。

2. オイルエレメント交換の必要性

オイルエレメントを長期間交換しなかった場合、エンジンオイルの劣化が早まるだけでなく、エンジンに過剰な負担を与えてしまいます。

オイルエレメントは、エンジンオイルをろ過して不純物を取り除いてくれます。しかし、使い続けるうちに除去した不純物が蓄積し、目詰まりを起こしてしまうのです。

目詰まりすると、オイルエレメントは不純物を除去できなくなり、汚れたエンジンオイルがそのままエンジン内部に循環することになります。

その結果、以下のような深刻なトラブルを引き起こす可能性があります。

・エンジンの性能低下や燃費悪化
・エンジン内部の部品に不純物が詰まることによる故障
・冷却作用の低下によるオーバーヒートや焼きつき

最悪の場合、高額な修理費用が必要になることもあるため、このような事態を防ぐためにも、オイルエレメントは定期的に交換することが大切です。

3. オイルエレメントを交換するタイミング

オイルエレメントは、エンジンオイルと同様に定期的な交換が必要です。

適切な交換時期を守ることで、エンジン本来の性能を維持し、寿命を延ばすことにつながります。主な交換時期の目安は以下の2つです。

・エンジンオイル交換2回につき1回
・油圧警告灯の点灯

順にご紹介します。

(1)エンジンオイル交換2回につき1回

オイルエレメントの一般的な交換目安は、エンジンオイル交換2回につき1回のタイミングが推奨されています。

ただし、これはあくまでも目安であり、車の使用状況や走行環境によってオイルエレメントの汚れ具合は大きく変わるため、早めに交換する場合もあります。

たとえば、ひんぱんに短距離走行する場合や、悪路を走行することが多い場合、アイドリング時間が長い場合は汚れが早く蓄積されるため、交換時期を早めましょう。

各自動車メーカーが推奨する、オイルフィルターの交換目安を以下の表にまとめているので参考にしてください。

ノーマルコンディション シビアコンディション
トヨタ 10,000~20,000kmに1回 5,000~10,000kmに1回
ホンダ 10,000~20,000kmに1回 10,000kmごとに1回
ダイハツ 10,000kmごとに1回 5,000kmごとに1回
スズキ 10,000kmごとに1回
日産 15,000kmごとに1回

※数値に幅があるものはターボ車、ノンターボ車、ディーゼル車などを含めた下限から上限までを記載しているためです

(2)油圧警告灯の点灯

オイルエレメントの交換を怠ると、フィルターが目詰まりを起こし、エンジンオイルが正常に循環しなくなります。

正常に循環しなくなると、エンジン内部で潤滑不足が発生し、深刻な摩耗や損傷が発生するため、バイパスを利用してエンジンオイルを循環させます。

バイパスが作動すると、車のダッシュボードにある「油圧警告灯」が点灯します。

ただし、バイパスは一時的な緊急対応です。使い続けるとバイパスにも不純物が溜まり、本来の性能を維持できなくなるため、油圧警告灯が点灯したらすぐにオイルエレメントを交換しましょう。

なお、油圧警告灯は、エンジンオイルの不足やオイルポンプの故障など、ほかの原因によっても点灯します。ただし、エンジンオイルの量が十分に入っているにもかかわらず、油圧警告灯が点灯した場合は、オイルエレメントが目詰まりしている可能性が高いでしょう。

4. オイルエレメントを交換する手順

オイルエレメントを交換したい場合、基本的にはオイルフィルター自体を交換することになります。

なお、車のメンテナンスに関する知識や技術が豊富な人は、自分でもオイルフィルターを交換できます。ただし、交換作業が不安、自信を持って交換できない人は、無理せず専門業者に依頼しましょう。

(1)交換に必要な道具

オイルフィルター交換に必要な道具は、以下のとおりです。

・新品のオイルフィルター
・新品のエンジンオイル
・オイルジョッキ
・オイルフィルターレンチ
・メガネレンチ
・スパナ
・交換用ドレンワッシャー
・廃油処理ボックス
・油を拭き取り用のウエス
・ジャッキとジャッキスタンド

(2)オイルフィルターの選び方

オイルフィルターにはさまざまな種類があり、ろ過精度や磁石の有無など、性能に違いがあります。

自身の車の使用状況や、好みに合わせて選ぶとよいでしょう。基本的なオイルフィルターの選び方をご紹介します。

①適合表を使って選ぶ

オイルフィルターは、車種や型式に合ったものを使用することが大切です。適合しないものを使うと、オイル漏れやエンジン故障の原因になる可能性もあります。

オイルフィルターのメーカーが発行している適合表や、車の取扱説明書などを参考に、適切なオイルフィルターを選んでください。

②性能性で選ぶ(ろ過精度、磁石の有無など)

オイルフィルターは適合性だけでなく、性能面から選べます。

たとえば、ろ過精度が高いタイプは、より多くの不純物を除去できるため、エンジンの性能維持におすすめです。また、磁石を内蔵したタイプは、微細な金属片も吸着するため、より高い保護性能を発揮します。

ただし、高性能なフィルターは価格も高くなる傾向があるため、車の状態や予算に合わせて、最適なオイルフィルターを選びましょう。

(3)オイルフィルターの交換手順

オイルフィルターの交換は、基本的にオイル交換と同時に交換するのが一般的です。ここでは、オイル交換と同時に交換する方法をご紹介します。

なお、オイル交換に必要な道具と細かな手順は、下記の記事で紹介しています。

①エンジンオイルを抜く

エンジンオイルを抜く前に、エンジンを数分間暖機運転しましょう。こうすることでオイルが温まり、抜けやすくなります。エンジンオイルを抜く際は、必ず車を水平な場所に停車し、サイドブレーキをかけましょう。

1. ジャッキアップ

車体をジャッキアップし、ジャッキスタンドを設置します

2. 廃油処理箱を設置

車体の下に入り、エンジン下部にあるオイルパンの下に廃油処理箱を置きます

3. アンダーカバーの取り外し

オイルパンの下にアンダーカバーがついている車は取り外します

4. ドレンボルトの取り外し

スパナを使ってオイルパンに装着されているドレンボルトを外し、エンジンオイルを廃油処理箱に流します

5. ドレンワッシャーを交換

新しいドレンワッシャーに交換し、ドレンボルトを締めます

②古いオイルフィルターを取り外す

エンジンオイルを抜き終わったら、オイルフィルターを取り外します。

オイルフィルターレンチを使って反時計回りに回すと、オイルフィルターが緩んで外れます。

③新しいオイルフィルターを取り付ける

新しいオイルフィルターを取り付ける前に、取り付け面に付着している古いオイルや汚れを拭き取ります。

なお、オイルフィルターのパッキンがエンジン側に残っている場合があります。取り除かずにオイルフィルターを取り付けると、エンジンオイルが漏れるため注意が必要です。

拭き取ったら、オイルフィルターを規定のトルクで締め付けます。締め付けすぎると、オイル漏れやフィルターが破損する原因となります。

④エンジンオイルを入れる

オイルフィルターの取り付けが完了したら、新しいエンジンオイルを注入します。

注入したら1分程度暖気運転し、オイルレベルゲージで量を確認しましょう。

オイルレベルゲージの先端に「L(LOW)」と「H(HIGH)」のマークがあります。オイルレベルゲージをエンジンオイルに差し込み、エンジンオイルがHIGHの辺りに付着していれば適量です。

エンジンオイルの量が少ない場合は、追加でエンジンオイルを入れましょう。

これらの手順で、オイルフィルターの交換は完了です。

(4)交換する際の注意点

自信を持って交換できる人以外は、基本的にオイルフィルターの交換は業者に依頼することをおすすめします。

もし、オイルフィルターを自分で交換する場合は、以下の5つの注意点を守りましょう。

①ボルトは力任せに締めない

オイルフィルターやドレンボルトを締め付ける際は、力任せに締めすぎないように注意しましょう。締めすぎると、オイルパンの破損やネジ山が潰れてしまう可能性があります。

②廃油は適切に処理する

エンジンオイルの廃油は、環境汚染の原因となるため、適切に処理する必要があります。自治体のルールに従って、処理しましょう。

③エンジンが冷えてから作業する

運転直後のエンジンは高温になっているため、火傷の危険があります。エンジンが十分に冷えてから作業するようにしましょう。

④エンジンオイルの量を守る

エンジンオイルは、多すぎても少なすぎてもエンジンの不調につながります。オイルレベルゲージで、規定量を注入してください。

⑤安全な場所で作業する

ジャッキアップする際は、必ず平らで安全な場所に車を停車し、輪留めを使用するなどして、車が動かないように固定しましょう。

5. 業者に交換を依頼する場合

オイルフィルターの交換を業者に依頼する際の費用相場と、業者を選ぶポイントをご紹介します。

(1)業者に交換を依頼する際の費用相場

オイルフィルターの交換費用の相場は、1,000~3,000円程度(部品代・工賃含む)です。

ただし、車種やオイルフィルターの種類、工賃によって異なります。また、基本的にはオイル交換も同時に実施するため、オイル交換費用も必要です。

オイル交換費用も、車種やエンジンオイルの種類などによって異なりますが、以下の表が相場の目安になります。

交換場所費用相場
カーディーラー4,000~10,000円程度
ガソリンスタンド4,000~6,000円程度
整備工場3,000~5,000円程度
カー用品店2,000~3,000円程度

オイル交換と同時に交換する場合は、別途料金設定している業者もあるため、複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。

(2)信頼できる業者を選ぶポイント

オイルフィルターの交換を業者に依頼する場合、安心して任せられる業者を選ぶことがなによりも大切です。

信頼できる業者を見つけるためのポイントを、3つご紹介します。

ポイント説明
口コミインターネット上の口コミや評判をチェックして、実際に利用した人の意見を参考にしましょう
見積もりの明瞭さ作業内容や料金の内訳が見積書に明記されているか確認しましょう。ただし、あまりにも安い場合は、作業内容が不足している可能性や、質の低いオイルフィルターを使用している可能性も考えられます
アフターフォローオイルフィルター交換後にトラブルがあった場合に、きちんと対応してくれるかを確認しましょう。保証期間や内容が明記されているかなども、チェックポイントです

信頼できる業者へ依頼して、大切な愛車を長く快適に乗り続けられるようにしましょう。

6. オイルエレメント交換はグーネットピットにご相談ください

オイルエレメントは、エンジントラブルを防ぎ、性能を維持するうえで欠かせない部品です。定期的な交換を怠ると、エンジンオイルのろ過が不十分になり、エンジンの出力低下や燃費悪化、最悪の場合はエンジン故障の原因になります。

愛車を長く快適に乗り続けるためには、オイルエレメントを適切なタイミングで交換することが重要です。

グーネットピットでは、全国の優良整備工場のなかから、ニーズに合った業者を簡単に見つけられます。

オイルエレメントの交換だけでなく、その他のメンテナンスや修理も安心して任せられるため、業者をお探しの場合はぜひグーネットピットをご利用ください。

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グーネットピット編集部

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