オイル交換
更新日:2024.07.19 / 掲載日:2024.03.19
オイル交換を3年間していないけど問題ない?車への影響と適切な交換目安を解説
オイル交換はエンジンのパフォーマンスを長期間維持し、寿命を延ばすために必要なメンテナンス作業です。
オイル交換を3年間していない場合、愛車に過剰な負担を与え続けている状態になるため、すぐにオイル交換とエンジンの点検を業者に依頼しましょう。
この記事では、長期間オイル交換を怠ったときの影響と、適切な交換目安を解説します。
1. オイル交換を3年間していなければすぐにオイル交換しよう
エンジンとエンジンオイルは、人間の身体で例えると「心臓」と「血液」のような関係です。
エンジンオイルがエンジン内部に入り、部品の潤滑や冷却、不純物や汚れの除去、燃焼効率の向上、防錆や腐食防止などの役割を果たし、エンジンを保護しています。
エンジンオイルは使い続けるうちに徐々に劣化するため、エンジンの性能を維持し、寿命を延ばすためには定期的なオイル交換が必要です。
しかし、3年間もオイル交換していない場合、エンジンが過剰な負担を受け続け、エンジンの性能低下や故障・トラブルが発生する恐れ、または発生しているかもしれません。
自分では判断できない問題が発生している可能性もあるため、すぐにオイル交換とエンジンの点検を業者に依頼しましょう。
2. オイル交換を怠ったときの影響
長期間オイル交換せずに、劣化したエンジンオイルを使い続けた場合の主な影響を3つご紹介します。
3年間オイル交換していない場合、すでにこれらの影響が出ている可能性があります。そのため、繰り返しになりますが、3年間オイル交換していない場合は、すぐにオイル交換とエンジンの点検を業者に依頼しましょう。
(1)エンジンの性能低下
エンジンオイルの役割が果たせなくなると、エンジンの性能が低下します。
たとえば、潤滑効果が低下するとエンジン内部の部品の摩擦を軽減できなくなり、ピストンなどがスムーズに動かなくなります。また、密封効果が低下すると燃焼ガスや爆発の圧が漏れ、燃料の燃焼効率が下がります。
このような現象が発生した場合、車を動かすために余計な力が必要になり、多くの燃料を消費することになるため、燃費が悪化するでしょう。
(2)エンジンの焼きつき
運転中のエンジンは、数百度を超える高温に達していますが、冷却効果によってエンジン内部で発生する熱を吸収しています。
しかし、冷却効果の低下によって高温の状態が続いた場合、エンジンの焼きつき(金属部品が溶けて固着すること)が発生する恐れがあります。
また、潤滑効果が低下するとエンジン内部の部品同士の摩擦が増えるため、エンジン内部はさらに高温になるでしょう。
金属部品が固着した場合は走行不能になるため、エンジンの修理や交換が必要です。
(3)故障やトラブル
3年間オイル交換していない車は、エンジンの故障やトラブルが発生するリスクが高い状態です。
エンジンオイルは、エンジン内部を循環しながら汚れや鉄粉を取り込み、取り込んだ汚れや鉄粉はオイルフィルターが取り除きます。長期間オイル交換しなかった場合、オイルフィルターに汚れなどが目詰まりし、ろ過できなくなる恐れがあります。
ろ過されなかったエンジンオイルは、汚れや鉄粉を含んだまま循環するため、汚れや鉄粉がエンジン内部を傷つけ、故障やトラブルの原因になります。
3. エンジンオイルランプの点灯には注意
エンジンオイルの残量が少なくなった場合、エンジンオイルランプが点灯し、警告してくれます。
エンジンオイルが不足したまま走行した場合、エンジン内部の部品同士の摩擦が増加し、エンジン部品の破損や焼きつきにつながります。
そのため、エンジンオイルランプが点灯したらすぐにエンジンを止め、エンジンオイルが不足していたら補充が必要です。
基本、定期的にオイル交換をしていれば、エンジンオイルの残量が少なくなることは考えにくいでしょう。ただし、3年間オイル交換していない場合、部品の摩耗によってエンジンオイルの気密性がさらに低下し、燃料と一緒にエンジンオイルが燃焼されて少しずつ減少することがあります。
また、オイル漏れなどの異常消耗やエンジンオイルランプ周辺部品のトラブルが起きている可能性も考えられます。エンジンオイルランプが点灯したら、オイル交換するだけでなく、業者に点検を依頼しましょう。
4. オイル交換の目安
オイル交換はエンジンの性能を維持し、寿命を延ばす重要なメンテナンス作業になるため、以下の目安をもとにオイル交換しましょう。
(1)走行距離と使用期間
オイル交換は、走行距離と使用期間を目安にします。
目安 | 走行距離 | 使用期間 |
---|---|---|
普通自動車 | 5,000kmから10,000km | 6カ月から1年 |
軽自動車 | 5,000km | 6カ月 |
※オイル交換2回に1回、オイルフィルターも交換する
軽自動車は普通自動車よりエンジン回転数が高いため、エンジンオイルにかかる負担が大きくなります。さらに、回転数に比例してエンジン内部が高温になり、熱によってエンジンオイルが劣化しやすいため、軽自動車のオイル交換のスパンは短くなります。
(2)車種や使用状況、メーカー推奨
走行距離と使用期間をもとにした目安は、あくまでも一般的なものであり、車種や使用状況によっても異なります。
たとえば、ターボ車やシビアコンディション(渋滞、短距離、雪道など過酷な走行環境のこと)の走行が多い車は、エンジンオイルにかかる負担が大きく、劣化が早まるため、交換スパンが短くなります。
メーカーによっても推奨している交換目安は異なるため、くわしくは取扱説明書や販売店で確認しましょう。
5. オイル交換を業者に依頼したい場合
オイル交換を3年間していない場合、エンジンに問題が発生する恐れや発生している可能性があります。オイル交換だけでなく、エンジンの点検も必要なため、自分では交換せずに業者に依頼しましょう。
(1) オイル交換の費用相場
オイル交換の費用相場は、2,500〜7,500円(オイル代)+工賃です。
3年間オイル交換していない場合、同時にオイルフィルターも交換するため、フィルター交換代として1,000〜3,000円(フィルター代)+工賃が必要になります。
ただし、新しいエンジンオイルとオイルフィルターの種類やグレード、エンジンの点検有無によっても費用は変動します。
(2)依頼する業者を選ぶポイント
3年間オイル交換していないため、オイル交換と同時にフィルター交換とエンジンの点検を依頼する必要があります。車自体の性能や寿命に直結する重要な作業になるため、次の2つのポイントを考慮し、信頼できる業者に依頼しましょう。
1.実績と評判
実績や評判は、業者のWebサイトやネット上の口コミ・レビューサイトで確認できます。専門的な資格を保有しているか、悪評がないかを確認しましょう。ただし、口コミやレビューは信ぴょう性に欠ける部分もあるため、あくまでも参考程度にする必要があります
2.価格
価格が安すぎる業者は、適切な品質とサービスが提供されるか心配になります。そのため、複数の業者から見積もりを取り、内容と価格を比較しましょう。追加料金の有無や相場を確認しておくと安心できます
6. 自分でオイル交換したい場合
オイル交換とフィルター交換は自分でできないこともありませんが、エンジンの点検が必要なことから、まとめて業者に依頼するのがベターです。
ただし、必要な道具やエンジンオイルを用意でき、オイル交換に自信がある人は検討してもよいでしょう。
自分でオイル交換する方法の概説は以下のとおりです。
1.道具を揃える
2.古いエンジンオイルを抜く
3.オイルフィルターを交換する
4.新しいエンジンオイルを入れる
5.古いエンジンオイルを処理する
オイル交換は一見簡単そうに見えますが、専門知識と技術、複数の道具が必要になります。さらに、作業には危険が伴うため、業者に依頼するのがおすすめです。
オイル交換に必要な道具や方法は、こちらの記事でくわしく解説していますのでご覧ください。
7.オイル交換を忘れない対策
エンジンのパフォーマンスを最大限発揮し、寿命を延ばすために、まずはオイル交換を忘れないことが重要です。
オイル交換を忘れないための対策は、業者に依頼する場合と自分で交換する場合で異なるため、こちらの記事でくわしく解説しています。
8.オイル交換に関することはグーネットピットにお任せください
オイル交換は愛車を長く乗り続けるうえで、重要なメンテナンス作業のひとつです。エンジンの性能を維持し、寿命を延ばすために定期的にオイル交換しましょう。
オイル交換の目安は、普通自動車が走行距離「5,000kmから10,000km」・使用期間「6カ月から1年」、軽自動車は走行距離「5,000km」・使用期間「6カ月」です。
ただ、車種や使用状況、メーカーによっても異なるため、タイミングが難しいと感じる人もいるでしょう。その場合、ひとまずプロの業者に相談しましょう。
グーネットピットには、車のメンテナンスに関する知識や技術、経験が豊富なスタッフが在籍しています。オイル交換だけでなく、車全体に関するお困りごとをサポートしておりますので、お気軽にご相談いただけますと幸いです。